DTCB1411/11内気センサ故障ハイエースワゴンクラウンライズ

2024年12月4日 2025年1月11日

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クーラサーミスタ(ナイキセンサ)はインストルメントパネルに取り付けられており、車室内温度を検出し、ヒータ&エアコンディショナーの“AUTO”制御に使用されている。クーラサーミスタ(ナイキセンサ)の抵抗値は、車室内温度の変化に伴い変化し、車室内温度が低下すると抵抗値は大きくなり、逆に車室内温度が上昇すると抵抗値は小さくなる。エアコンディショナアンプリファイアASSYはクーラサーミスタ(ナイキセンサ)に電圧(5 V)を出力し、クーラサーミスタ(ナイキセンサ)の抵抗値の変化に伴う電圧の変化を読み取っている。

DTC　No.	診断内容診断条件異常状態異常期間	点検部位
B1411/11	なしクーラサーミスタ(ナイキセンサ)回路のオープン(断線)またはショート(短絡) なし(現在故障)、連続して4秒以上(過去故障として記録)	クーラサーミスタ(ナイキセンサ) ワイヤハーネスおよびコネクター(エアコンディショナアンプリファイアASSY - クーラサーミスタ(ナイキセンサ)) エアコンディショナアンプリファイアASSY

回路図

点検手順

手順1	TaSCAN-データ読み取り

SST09991-70201

SST(TaSCAN)を使用して、画面表示に従って[ECUデータモニター]画面を表示させ、コンピュータデータを点検する。

[診断メニュー画面:ボデー→A/C→ECUデータモニター] 項目名
[記号]
項目説明/表示範囲
標準値
備考
内気センサ
[THI]
室内の温度を表示(フロント側)
表示範囲:-6.5 to 57.25°C
クーラサーミスタ(ナイキセンサ)雰囲気温度を表示
クーラサーミスタ(ナイキセンサ)系統異常
1. オープン時:(-6.5°C)を表示
2. ショート時:(57.25°C)を表示
基準データモニターの値がクーラサーミスタ(ナイキセンサ）雰囲気温度とほぼ同じであること

手順2	クーラサーミスタ (ナイキオンセンサ)単体点検

SST09082-00030
09083-00170

クーラサーミスタ(ナイキセンサ)のコネクターを切り離す。

SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター各端子間の抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
(端子記号)
点検条件
基準値
1(+) - 2(-)
10°C
3.00 to 3.73 kΩ
15°C
2.45 to 2.88 kΩ
20°C
1.95 to 2.30 kΩ
25°C
1.60 to 1.80 kΩ
30°C
1.28 to 1.47 kΩ
35°C
1.00 to 1.22 kΩ
40°C
0.80 to 1.00 kΩ
45°C
0.65 to 0.85 kΩ
50°C
0.50 to 0.70 kΩ
55°C
0.44 to 0.60 kΩ
60°C
0.36 to 0.50 kΩ
■ 注意 ■
1. 温度センサ部に触れると体温が影響し、正しい判断ができないため、センサの点検時はコネクター側を持って行う。
2. センサを雰囲気温度になじませてから点検を行う。

手順3	ワイヤハーネスおよびコネクター点検（クーラサーミスタ(ナイキセンサ) - エアコンディショナアンプリファイアASSY）

SST09082-00030
09083-00170

エアコンディショナアンプリファイアASSYのコネクターAを切り離す。
SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター各端子間の抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
(端子記号)
点検条件
基準値
1(+) - A29(TR)
常時
1 Ω未満
2(-) - A34(SG-1)
常時
1 Ω未満
1(+) - ボデーアース
常時
10 kΩ以上
2(-) - ボデーアース
常時
10 kΩ以上