DTCB1413/13Frエバポ後センサ故障ハイエースワゴンクラウン

2024年12月4日 2025年1月11日

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クーラサーミスタNO.1(エバポ後センサ)はエアコンディショナーユニットのエバポレータ部に取り付けられており、エバポレータ通過後の冷気温度を検知し、エアコンディショナーの制御に使用されている。クーラサーミスタNO.1(エバポ後センサ)の抵抗値は、エバポレータ通過後の冷気温度によって変化し、冷気温度が低下すると抵抗値は大きくなり、逆に冷気温度が上昇すると抵抗値は小さくなる。エアコンディショナアンプリファイアASSYはクーラサーミスタNO.1(エバポ後センサ)に電圧(5 V)を出力し、クーラサーミスタNO.1(エバポ後センサ)の抵抗値の変化に伴う電圧の変化を読み取っている。

DTC　No.	診断内容診断条件異常状態異常期間	点検部位
B1413/13	なしクーラサーミスタNO.1(エバポ後センサ)回路のオープン(断線)またはショート(短絡) なし(現在故障)、連続して4秒以上(過去故障として記録)	クーラサーミスタNO.1(エバポ後センサ) エアコンディショナハーネスASSY エアコンディショナアンプリファイアASSY

回路図

点検手順

手順1	TaSCAN-データ読み取り

SST09991-70201

SST(TaSCAN)を使用して、画面表示に従って“ECUデータモニター”画面を表示させ、コンピュータデータを点検する。

[診断メニュー画面:ボデー→A/C→ECUデータモニター] 項目名
[記号]
項目説明/表示範囲
標準値
備考
エバ後センサ(フィン)
[FIN]
エバポレータの雰囲気温を表示
表示範囲:-29.7 to 59.55°C
クーラサーミスタNO.1(エバポ後センサ)雰囲気温度を表示
クーラサーミスタNO.1(エバポ後センサ)系統異常
1. オープン時:(-29.7°C)を表示
2. ショート時:(59.55°C)を表示
結果データモニターの値がクーラサーミスタNO.1(エバポ後センサ)雰囲気温度とほぼ同じであること

手順2	クーラサーミスタ NO.1単体点検

SST09082-00030
09083-00170

クーラサーミスタNO.1(エバポ後センサ)のコネクターを切り離す。

SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター各端子間の抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
(端子記号)
点検条件
基準値
1(TE) - 2(SG)
-10°C
7.30 to 9.10 kΩ
-5°C
5.65 to 6.95 kΩ
0°C
4.40 to 5.35 kΩ
5°C
3.40 to 4.15 kΩ
10°C
2.70 to 3.25 kΩ
15°C
2.14 to 2.58 kΩ
20°C
1.71 to 2.05 kΩ
25°C
1.38 to 1.64 kΩ
30°C
1.11 to 1.32 kΩ
■ 注意 ■
1. 温度センサー部に触れると体温が影響して正しい判断ができないため、センサの点検時はコネクター側を持って行う。
2. センサを雰囲気温度になじませてから点検を行う。

手順3	エアコンディショナハーネスASSY単体点検（クーラサーミスタNO.1(エバポ後センサ) - エアコンディショナアンプリファイアASSY）

SST09082-00030
09083-00170

エアコンディショナハーネスASSYを取りはずす。

SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター各端子間の抵抗値を測定する。

抵抗値点検端子
(端子記号)
点検条件
基準値
D1(TE) - E6(TE)
常時
1 Ω未満
D2(SG) - E5(SG)
常時
1 Ω未満
イラスト内指示文字 *1
コネクターA
*2
コネクターB
*3
コネクターC
*4
ワイヤハーネスコネクター前側
コネクターD
*5
ワイヤハーネスコネクター前側
コネクターE