DTC B1473/73 インバータ起動信号系故障ハイエースワゴン
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パワーマネジメントコントロールコンピュータからモータツキコンプレッサASSYに対して、A/Cインバータの起動信号が送信している。このA/Cインバータの起動信号回路内でオープン(断線)またはGNDショート(短絡)のいずれかが発生した場合に、コンプレッサ制御を停止して、エアコンディショナアンプリファイアASSYからはダイアグコードが出力される。
ダイアグコード | 検出条件 診断条件 異常状態 異常期間 | 不具合箇所 |
---|---|---|
B1473/73 | READY ON インバータ起動信号回路のオープン(断線)またはGNDショート(短絡) 現在故障のみ | モータツキコンプレッサASSY ワイヤハーネスおよびコネクター(パワーマネジメントコントロールコンピュータ - モータツキコンプレッサASSY間) パワーマネジメントコントロールコンピュータ ハイブリッドコントロールシステム系 |
回路図
点検手順
- 高電圧系統の作業を行う場合は、IG OFFにする。また、高電圧系統の点検または、インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを切り離す作業を行う場合は、絶縁手袋の着用ならびサービスプラググリップの取りはずしなど感電防止措置を確実に実施する。また、取りはずしたサービスプラググリップは、作業中に他のエンジニアが誤って取り付けることがないようにポケットに入れて携帯する。(要領は参照)
- サービスプラググリップを取りはずしてから高電圧のコネクターおよび端子に触れるまでに、10分間の時間を確保する。(インバータASSY(コンバータツキ)内の高電圧コンデンサが放電するための時間)
■ 注 意 ■
- HDDナビゲーションシステムはIG OFF後、各種メモリーおよび設定の記憶などを行う。このため、必ずIG OFF後、以下の時間が経過してからバッテリーマイナスターミナルを切り離す。
バッテリーマイナスターミナル切り離し時の待ち時間 機器構成
待ち時間
テレマティクストランシーバなし(G-BOOK加入、G-BOOK未加入)
1 分
テレマティクストランシーバあり(G-BOOK未加入)
1 分
テレマティクストランシーバあり(G-BOOK加入)
6 分 - エアバッグおよびプリテンショナーシステムはバックアップ電源を備えているため、補機バッテリーマイナスターミナルを切り離してから90秒以内に作業を開始すると、エアバッグが作動するおそれがある。
- 補機バッテリーマイナスターミナルを切り離すと、メモリーが消去されるシステムがあるため、作業前に各システムのメモリー内容を記録し、作業後再セットする。
- ハイブリッドコントロールシステムとヒータ & エアコンディショナーシステムでは、それぞれ別でダイアグコードを出力しており、ダイアグコードが同時に出力された場合は、先にハイブリッドコントロールシステムのフローチャートに従って点検を行う。
- この回路は、CAN通信システムを使用している。まず始めに[トラブルシュートの進め方]に従い[通信機能点検]を行ない、通信系統に異常のないことを確認してからトラブルシューティングを進める。
手順1 | ダイアグコード確認 |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)を使用して、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
- SST(TaSCAN)を使用して、再度ダイアグコード出力を確認する。(要領は参照)
結果 結果
飛び先
ダイアグコード(B1473)が出力される
A
ダイアグコード(B1473)と(B1498)(インバータローカル通信故障)が同時に出力される
B
B | B1498のトラブルシュートへ (要領は 参照) |
A | |
手順2 | ダイアグコード確認(ハイブリッドコントロールシステム) |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)を使用して、画面表示に従って“システム診断メニュー / HV”画面を表示させ、“ダイアグコード”を選択する。
- ハイブリッドコントロールシステムのダイアグコードを確認する。
結果 結果
飛び先
ダイアグコードが出力されない、またはダイアグコード(P3108-536)のダイアグコードが出力される
A
ダイアグコード(P3108-536)以外のダイアグコードが出力される
B
B | ハイブリッドコントロールシステムへ (要領は 参照) |
A | |
手順3 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(モータツキコンプレッサASSY - パワーマネジメントコントロールコンピュータ) |
SST09082-00030
09083-00170
■ 警 告 ■高電圧側のコネクターを切り離さない。
- モータツキコンプレッサASSYのコネクターAを切り離す。
- パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターAを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター各端子間の抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
A4(STBI) - A20(STB)
常時
1 Ω未満
A4(STBI) - ボデーアース
常時
10 kΩ以上
*1 | 車両ワイヤハーネスコネクター前側 (モータツキコンプレッサASSY)) |
*2 | 車両ワイヤハーネスコネクター前側 (パワーマネジメントコントロールコンピュータ) |
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
OK | |
手順4 | モータツキ コンプレッサASSY点検(内部回路点検) |
SST09082-00030
09083-00170
- モータツキコンプレッサASSYのコネクターAを接続する。
- パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターAが切り離されていることを確認する。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター各端子間の抵抗値を測定する。
■ 注 意 ■コネクターを切り離したままIG ONにすると他のダイアグコードを記憶するため、点検後ダイアグコードを消去する。電圧値点検端子
点検条件
基準値
A20(STB) - ボデーアース
IG OFF
1 V未満
A20(STB) - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V
*1 | 車両ワイヤハーネスコネクター前側 (パワーマネジメントコントロールコンピュータ) |
NG | モータツキ コンプレッサASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
パワーマネジメントコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照) |
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