DTC B1498/98 インバータローカル通信故障 ハイエースワゴン
クラウン ライズ トヨタ カムリ スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー スープラ ハイラックス サーフ ハリアー プロボックス ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー ヴォクシー ヴェルファイア アルファード ノア アクア シエンタ C-HR GR86 ハイブリッド RAV4 bZ4x エスクァイア エスティマ ヤリスクロス プリウス PHV α カローラクロス クロスオーバー
B1498/98 | READY ON パワーマネジメントコントロールコンピュータ - モータツキコンプレッサASSY間の通信線異常、オープン(断線)、または高圧電源の途絶 - | モータツキコンプレッサASSY ヒューズ A/Cヒューズ ワイヤハーネスおよびコネクター(モータツキコンプレッサASSY - ボデーアース) ワイヤハーネスおよびコネクター(モータツキコンプレッサASSY - 電源系) ワイヤハーネスおよびコネクター(モータツキコンプレッサASSY - パワーマネジメントコントロールコンピュータ間) ワイヤハーネスおよびコネクター(モータツキコンプレッサASSY - インバータASSY(コンバータツキ)間) エンジンワイヤNO.2 パワーマネジメントコントロールコンピュータ ハイブリッドコントロールシステム系 |
回路図
点検手順
- 高電圧系統の作業を行う場合は、IG OFFにする。また、高電圧系統の点検または、インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを切り離す作業を行う場合は、絶縁手袋の着用ならびサービスプラググリップの取りはずしなど感電防止措置を確実に実施する。また、取りはずしたサービスプラググリップは、作業中に他のエンジニアが誤って取り付けることがないようにポケットに入れて携帯する。(要領は参照)
- サービスプラググリップを取りはずしてから高電圧のコネクターおよび端子に触れるまでに10分間の時間を確保する。(インバータASSY(コンバータツキ)内の高電圧コンデンサが放電するための時間)
■ 注 意 ■
- HDDナビゲーションシステムはIG OFF後、各種メモリーおよび設定の記憶などを行う。このため、必ずIG OFF後、以下の時間が経過してからバッテリーマイナスターミナルを切り離す。
バッテリーマイナスターミナル切り離し時の待ち時間 機器構成
待ち時間
テレマティクストランシーバなし(G-BOOK加入、G-BOOK未加入)
1 分
テレマティクストランシーバあり(G-BOOK未加入)
1 分
テレマティクストランシーバあり(G-BOOK加入)
6 分 - エアバッグおよびプリテンショナーシステムはバックアップ電源を備えているため、補機バッテリーマイナスターミナルを切り離してから90秒以内に作業を開始すると、エアバッグが作動するおそれがある。
- 補機バッテリーマイナスターミナルを切り離すと、メモリーが消去されるシステムがあるため、作業前に各システムのメモリー内容を記録し、作業後再セットする。
- ハイブリッドコントロールシステムとヒータ & エアコンディショナーシステムでは、それぞれ別でダイアグコードを出力しており、ダイアグコードが同時に出力された場合は、先にハイブリッドコントロールシステムのフローチャートに従って点検を行う。
- この回路は、CAN通信システムを使用している。まず始めに[トラブルシュートの進め方]に従い[通信機能点検]を行ない、通信系統に異常のないことを確認してからトラブルシューティングを進める。
手順1 | ダイアグコード確認(ハイブリッドコントロールシステム) |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)を使用して、画面表示に従って“システム診断メニュー / HV”画面を表示させ、“ダイアグコード”を選択する。
- ハイブリッドコントロールシステムのダイアグコードを確認する。
結果 結果
飛び先
ハイブリッドコントロールシステムのダイアグコードが出力されない、またはダイアグコード(P3108-536)が出力される
A
ハイブリッドコントロールシステムのダイアグコード(P3108-536以外)が出力される
B
B | ハイブリッドコントロールシステムへ (要領は 参照) |
A | |
手順2 | ヒューズ点検(A/C) |
SST09082-00030
- インストルメントパネルジャンクションブロックASSY内から、A/Cヒューズを取りはずす。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
A/Cヒューズ
常時
1 Ω未満
NG | ヒューズ交換 |
OK | |
手順3 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(モータツキコンプレッサASSY - ボデーアース) |
SST09082-00030
09083-00170
■ 警 告 ■高圧側のコネクターを切り離さない。
- モータツキコンプレッサASSYのコネクターAを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター各端子間の抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
(端子記号)
点検条件
基準値
A5(GND) - ボデーアース
常時
1Ω未満
*1 | 車両ワイヤハーネスコネクター前側 (モータツキコンプレッサASSY)) |
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
OK | |
手順4 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(モータツキコンプレッサASSY - 電源系) |
SST09082-00030
09083-00170
- インストルメントパネルジャンクションブロックASSY内に、A/Cヒューズを取り付ける。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター各端子間の電圧値を測定する。
■ 注 意 ■コネクターを切り離したままIG ONにすると他のダイアグコードを記憶するため、点検後ダイアグコードを消去する。電圧値点検端子
(端子記号)
点検条件
基準値
A6(IG1) - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V
*1 | 車両ワイヤハーネスコネクター前側 (モータツキコンプレッサASSY)) |
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
OK | |
手順5 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(モータツキコンプレッサASSY - パワーマネジメントコントロールコンピュータ) |
SST09082-00030
09083-00170
- パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターAを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター各端子間の抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
(端子記号)
点検条件
基準値
A1(CLK) - A19(CLK)
常時
1 Ω未満
A2(DIN) - A31(ITE)
常時
1 Ω未満
A3(DOUT) - A30(ETI)
常時
1 Ω未満
A1(CLK) - ボデーアース
常時
10 kΩ以上
A2(DIN) - ボデーアース
常時
10 kΩ以上
A3(DOUT) - ボデーアース
常時
10 kΩ以上
NG | エンジン ワイヤ NO.2交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順6 | EVヒューズ(COMP 40A)点検 |
SST09082-00030
09083-00170
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- IG OFF にして、サービスプラググリップを取りはずす。(要領は参照)
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。 - インバータターミナルカバーを取りはずす。(要領は参照)
- A部およびB部のボルトが確実に締め付けられていることを確認する。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
A - B
常時
1Ω未満
NG | EVヒューズ(COMP 40A)交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順7 | エンジン ワイヤ NO.2点検(モータツキコンプレッサASSY - インバータASSY(コンバータツキ)) |
SST09082-00030
09083-00170
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- モータツキコンプレッサASSYのコネクターBを切り離す。
- エンジンワイヤNO.2をインバータASSY(コンバータツキ) から切り離す。
■ 注 意 ■インバータASSY(コンバータツキ)内に、異物および水滴などが入らないようにする。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター各端子間の抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
(端子記号)
点検条件
基準値
B1(PE) - D2(ACPE)
常時
1Ω未満
B2(PB) - D1(ACPB)
常時
1Ω未満
B1(PE) - ボデーアース
常時
10kΩ以上
B2(PB) - ボデーアース
常時
10kΩ以上
*1 | 車両ワイヤハーネスコネクター前側 (モータツキコンプレッサASSY)) |
*2 | 車両ワイヤハーネスコネクター前側 (インバータASSY(コンバータツキ)) |
NG | エンジン ワイヤ NO.2交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順8 | モータツキ コンプレッサASSY交換 |
次へ | |
手順9 | ダイアグコード確認 |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)を使用して、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
- SST(TaSCAN)を使用して、再度ダイアグコードを確認する。(要領は参照)
結果
飛び先
ダイアグコードが出力されない
A
ダイアグコード(B1498)が出力される
B
B | パワーマネジメントコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照) |
A | |
終了 |
HOME
自動車の故障や修理方法、交換方法等に役立つ情報 参考資料は,サービスマニュアル 整備書 修理書 配線図 回路図等です。 トヨタ(TOYOTA) レクサス(LEXUS) ニッサン(N…