DTC B14A2 D席日射センサショートハイエースワゴン クラウン

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オートマチックライトコントロールセンサ(日射センサ)はインストルメントパネル上部に取り付けられており、日射量を検出しヒータ&エアコンディショナーの“AUTO”制御を行っている。オートマチックライトコントロールセンサ(日射センサ)の出力電圧は、日射量によって変化し、日射量が多いほど出力電圧は大きくなり、逆に日射量が少ないほど出力電圧は小さくなる。エアコンディショナアンプリファイアASSYはオートマチックライトコントロールセンサ(日射センサ)から出力される電圧を読み取っている。

DTC　No.	診断内容 診断条件 異常状態 異常期間	点検部位
B14A2	日射あり オートマチックライトコントロールセンサ(運転席側日射センサ)回路のショート(短絡) なし(現在故障)、連続して4秒以上	メインボデーECU(MPXボデーコンピュータ) オートマチックライトコントロールセンサ(日射センサ) ワイヤハーネスおよびコネクター(エアコンディショナアンプリファイアASSY - オートマチックライトコントロールセンサ(日射センサ)) ワイヤハーネスおよびコネクター(メインボデーECU(MPXボデーコンピュータ) - オートマチックライトコントロールセンサ(日射センサ)) エアコンディショナアンプリファイアASSY

回路図

点検手順

■ 注 意 ■B1244(コンライトセンサ異常)のダイアグコードが同時に出力された場合は、オートマチックライトコントロールセンサ電源系の異常が考えられる。

手順1	TaSCAN-データ読み取り

SST09991-70201  

1. SST(TaSCAN)を使用して、画面表示に従って“ECUデータモニター”画面を表示させ、コンピュータデータを点検する。
   
   [診断メニュー画面:ボデー→A/C→ECUデータモニター] 項目名
   [記号]
   項目説明/表示範囲
   標準値
   備考
   日射D席センサ
   [SUD]
   運転席側日射センサに当る光の強さを数字で表示(明るくなると上昇)
   表示範囲:0 to 255
   オートマチックライトコントロールセンサに当る光の強さを表示
   オートマチックライトコントロールセンサ(日射センサ)系統異常(D席)
   1. オープン時:(0)を表示
   2. ショート時:(255)を表示
   基準データモニターの値がオートマチックライトコントロールセンサ(日射センサ)付近の日射量によって変化すること

NG	手順 2 へ

OK
エアコンディショナ アンプリファイアASSY交換 （要領は  参照）

手順2	メインボデーECU(MPXボデーコンピュータ)点検（電源、ボデーアース）

SST09082-00030  
09083-00170  

1. オートマチックライトコントロールセンサ(日射センサ)のコネクターを切り離す。

1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター各端子間の電圧値を測定する。
   電圧値点検端子
   (端子記号)
   点検条件
   基準値
   3(CLTB) - 6(CLTE)
   IG OFF
   1 V未満
   3(CLTB) - 6(CLTE)
   IG ON
   11 to 14 V
   イラスト内指示文字 *1
   車両ワイヤハーネスコネクター前側
   (オートマチックライトコントロールセンサ(日射センサ))

NG	手順 5 へ

OK

手順3	ワイヤハーネスおよびコネクター点検（オートマチックライトコントロールセンサ - エアコンディショナアンプリファイアASSY）

SST09082-00030  
09083-00170  

1. エアコンディショナアンプリファイアASSYのコネクターAを切り離す。
2. オートマチックライトコントロールセンサ(日射センサ)のコネクターを切り離す。
3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター各端子間の抵抗値を測定する。
   抵抗値点検端子
   (端子記号)
   点検条件
   基準値
   1(NSHA) - A33(TS)
   常時
   1 Ω未満
   1(NSHA)- ボデーアース
   常時
   10 kΩ未満

NG	ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換

OK

手順4	オートマチックライトコントロール センサ点検

SST09082-00030  
09083-00170  

1. オートマチックライトコントロールセンサ(日射センサ)のコネクターを接続する。

1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター各端子間の電圧値を測定する。
   電圧値点検端子
   (端子記号)
   点検条件
   基準値
   1(NSHA) - 6(CLTE)
   1. IG　ON
   2. 直接光を照らさない状態(センサを布でおおう)
   約0.8 V未満
   1(NSHA) - 6(CLTE)
   1. IG　ON
   2. 日射または点検灯の光を接近させたとき
   0.8 to 4.3 V(光の強さに応じた電圧の変化)
   ■ 注 意 ■光が弱いとセンサが反応しない場合があるので、点検灯は白熱灯を使用して、30cm程度の距離から光を照射し測定する。イラスト内指示文字 *1
   コネクター接続状態
   (エアコンディショナアンプリファイアASSY)

NG	オートマチックライトコントロール センサ交換 （要領は  参照）

OK
エアコンディショナ アンプリファイアASSY交換 （要領は  参照）

手順5	ワイヤハーネスおよびコネクター点検（メインボデーECU(インストルメントパネルJ/B ASSY) - オートマチックライトコントロールセンサ(日射センサ)）

SST09082-00030  
09083-00170  

1. メインボデーECU(MPXボデーコンピュータ)のコネクターMを切り離す。
2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、コネクター各端子間の抵抗値を測定する。
   抵抗値点検端子
   (端子記号)
   点検条件
   基準値
   M22(CLTE) - 6(CLTE)
   常時
   1 Ω未満
   M20(CLTB) - 3(CLTB)
   常時
   1 Ω未満
   M22(CLTE) - ボデーアース
   常時
   10 kΩ以上
   M20(CLTB) - ボデーアース
   常時
   10 kΩ以上

NG	ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換

OK
メインボデーECU(MPXボデーコンピュータ)交換 （要領は  参照）