オートマチックトランスミッションの点検 アルトワークス
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点検の手順
オートマチックトランスミッションの分解整備は、まず車上テストを行い、故障の原因がどこにあるかを確認した後、トランスミッションの分解を行うかどうかを決定する。故障の原因を確認しないで分解を行うと、原因の究明ができないばかりか、二次的な故障を招く恐れがあると共に、無駄な時間を使うことにもなる。
オートマチックトランスミッションの故障は、下記の項目に分類できる。
- [1]点検、調整の不適正
- [2]エンジンの性能不良
- [3]油圧制御機構の不良
- [4]電子制御装置の不良
- [5]トランスミッション内の機械的な不良
入庫した車両の不具合が上記分類のどれに属するかを正確に推定するには、まずユーザーに不具合の状態をできるだけ詳しく聞き、それに基づいて再現テスト行い不具合の状況を確認する必要がある。
*1 問診 不具合の発生条件、環境を充分聴取し、事実を確認する。
*2 前点検 自己診断機能点検、現象確認、基本点検を行い不具合現象を把握する。(現象確認では、不具合現象の再現に努める)
*3 分解整備 前点検で故障の原因がどこにあるのか確認した後、オートマチックトランスミッションの分解整備を行うかどうかを決定する。
*4 確認テスト 故障修理後に不具合が再現しないか確認する。(再現性の低い不具合であった場合、再現時の条件、環境で確認テストを行う)
部品の点検と処置
項 目 点 検 内 容 処 置
鋳物部品、機械加工部品の点検 小さなキズ、バリ 修正又は交換
キズの深いもの、溝の出来たもの 交換
油路のつまり 洗浄する
取付面のキズ、ガスケット残り 修正又は交換
亀裂の入っているもの 交換
ベアリングの点検 円滑に回転しないもの 交換
条痕、ピッチング、キズ、亀裂のあるもの 交換
ブッシュ、スラストワッシャの点検 キズ、バリ、摩耗、焼けのあるもの 交換
ギヤの点検 キズ、バリのあるもの 修正又は交換
歯が著しく摩耗したもの 交換
スプライン部の点検 バリ、キズ、ネジレ 修正又は交換
ねじ部の点検 バリのあるもの 修正
損傷したもの 交換
スプリングの点検 へたり、焼けの形跡のあるもの 交換
フリクションディスク、フリクションプレートの点検 摩耗、焼け、そり、歪、爪の損傷 交換
シール面の点検(リップの当たる面) 傷、表面の荒れ、段付摩耗 交換
異物かみ込み 取り除く

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