セルフダイアグノーシスによる故障診断 アルトワークス
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セルフダイアグノーシスによる故障診断
概要
ECMは各入出力信号をモニタしており、異常を検出すると以下の制御を行う。
セルフダイアグノーシス(自己診断)機能
異常を検出すると、異常内容(ダイアグコード及びフリーズフレームデータ) を記憶する。なお、記憶された異常内容は消去作業を行うまで保存される。(ただし、「P1616:キーレススタートコントローラID異常」を除く)
フリーズフレームデータ
ダイアグコード検出時の車両状態(制御データ)をECMに記憶する。このデータをフリーズフレームデータといい、S-DM2000を使用することにより、フリーズフレームデータを読み出すことが可能である。車両の診断を行う場合は、このデータを基に故障発生時に近い車両状態を作り出すことにより、不具合症状の再現が比較的容易に行える。また、不具合が再現しない場合は、このデータにより不具合原因を絞り込むことが可能となる。
下表はS-DM2000により読み出すことが可能な制御データ(パラメータ)である。
水温
空燃比補正率
空燃比学習補正率
空燃比フィードバック制御
吸気管絶対圧
エンジン回転速度
車速
点火時期
吸気温
スロットル開度
ウォーニング機能
異常を検出すると、ECMはコンビネーションメータ内のチェックエンジンランプを点灯し、ドライバに異常を知らせる。なお、異常検出後、連続して3ドライビングサイクル(D/C)正常を検出した場合はチェックエンジンランプを消灯させる。
補足:
ドライビングサイクル(D/C)とはエンジンを始動してからイグニッションSWをOFFするまでの間。3ドライビングサイクルとはこれを3回繰返すことである。
フェイルセーフ制御
異常を検出すると、ECMはフェイルセーフ制御を行い、最低限の走行性能を確保する。なお、フェイルセーフの内容は検出したダイアグコードにより異なる。icon
ダイアグコード表示/消去
S-DM2000
インパネ中央部付近にあるSDLコネクタにS-DM2000を接続し、ダイアグコードの表示及び消去を行う。
参考:
- S-DM2000の操作方法は、カートリッジ取扱説明書共通編を参照のこと。
オンボードによる表示
ダイアグコードは、運転席右側ジャンクションブロック(J/B)上部付近にある乳白色6極カプラの「DN」端子とボデーアース間を接続することによりチェックエンジンランプが点滅しダイアグコードを表示する。ダイアグコードは小さいものより順に1回ずつ表示し、最後まで表示すると再度最初から表示を繰り返す。
参考:
- ATシステムのダイアグコード表示方法も同様である為、ダイアグコード一覧表に記載されていないコードは、以下を参照すること。
— ダイアグコード一覧表
オンボードによる消去
ダイアグコードの消去は以下の方法で行う。
- DOMEヒューズを20秒以上外す。
- バッテリのマイナス端子を20秒以上外す。icon
ダイアグコード消去後は再度コードを表示させ、正常コードが出力されることを確認すること。

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