シリンダヘッドASSY、カムシャフト取外し エブリィ ワゴン
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シリンダヘッドASSY、カムシャフト取外し
1)インテークマニホールドを取り外す。icon
2)エキゾーストマニホールドを取り外す。icon
3)タイミングチェーンを取り外す。icon
4)NA-VVT仕様はインテークカムシャフトの六角部をスパナ等で固定し、インテークカムタイミングスプロケットアッシの取付けボルトを取り外し、インテークカムタイミングスプロケットアッシを取り外す。
注意:
- インテークカムタイミングスプロケットアッシを固定してボルトを緩めるとロックピンが破損するため、必ずカムシャフトを固定してボルトを緩めること。
- インパクトレンチは使用しないこと。
- インテークカムタイミングスプロケットは、非分解のため、ボルトaは取り外さないこと。
5)カムシャフトハウジングを図に示す番号順にボルトを緩めて取り外し、インテークカムシャフト、エキゾーストカムシャフトを取り外す。
6)NA-VVT仕様はカムシャフトベアリングを取り外す。
7)シリンダヘッドボルトを図に示す番号順に緩め、インテークマニホールドとシリンダヘッドをアッシで取り外す。
シリンダヘッドASSY、カムシャフト点検
燃焼室
- 燃焼室のカーボンを除去し、燃焼室及びヘッド表面に割れがないか点検する。
注意:
- 鋭い刃物等でカーボンを削り取らないこと。また、金属表面に損傷を与えない方法で行うこと。
シリンダブロック取付け面の歪み
ストレートエッジとシックネスゲージを使用して、6箇所で平面度を測定する。測定値が基準値を外れる場合は、細目のオイルストーン又は、ラップ盤で修正する。これにより修正できない場合は、シリンダヘッドを交換する。
参考:
- シリンダヘッドのガスケット面が歪んでいると、ガスケット接触部から燃焼ガスがリークして、オーバーヒート及び出力低下の原因となることがある。
測定箇所
- ボルト穴付近の四辺と対角線上
基準値
- 0.00〜0.03 mm
マニホールド取付け面の歪み
ストレートエッジとシックネスゲージを使用して、シリンダヘッドのマニホールド取付け面の歪みを測定する。測定値が基準値を外れる場合は、取付け面を修正又は、シリンダヘッドを交換する。
測定箇所
- 中心線と対角線上
基準値
- 0.00〜0.05 mm
カムシャフトの振れ
- Vブロックとダイヤルゲージを使用して、カムシャフトの振れを測定する。測定値が基準値を外れる場合は、カムシャフトを交換する。
基準値
0.000〜0.015mm
注意:
- 基準値を外れてもカムの曲がり修正は、絶対に行わないこと。
カム高さ
- マイクロメータを使用して、カムの高さを測定する。測定値が基準値より小さい場合は、カムシャフトを交換する。
カム高さ
仕 様 IN EX
NA-VVT 37.621〜37.781mm 37.343〜37.503mm
Mターボ 37.520〜37.680mm 37.242〜37.402mm
カムシャフトハウジング当たり面
- カムシャフトハウジングのあたり面に、はく離、容損及び焼付きがないか点検し、不具合がある場合は、シリンダヘッドを交換する。
注意:
- カムシャフトハウジングの当たり面修正は、絶対に行わないこと。
カムシャフトハウジングのすき間
1)タペットを外す。
2)カムシャフトジャーナル及びハウジングに付いているオイル等をきれいに拭き取る。
3)インテーク側のNo.1ハウジングにカムシャフトベアリングを取り付ける。
4)プラスチゲージをカムシャフトハウジングの幅と同じ長さに切り、カムシャフトの上に油穴を避けて平行に置く。
5)カムシャフトハウジングを取り付け、ボルトにエンジンオイルを塗布し、No.1ハウジングを最初に仮締めした後に図に示す番号順に2〜3回に分けて規定のトルクで締め付ける。
注意:
- カムシャフトハウジングは、矢印及び番号を合わせて取り付ける。
- 測定中はカムシャフトを回さないこと。
締付トルク
: 11 N·m
6)3分以上放置した後、カムシャフトハウジングを取り外して、プラスチゲージの幅をゲージの袋に印刷されているスケールによって測定する。測定は圧着された幅の最も広い部分で行い、ゲージ両端の寸法にも注意する。
注意:
- NA-VVT仕様は、インテーク側No.1を除く。
カムシャフトハウジングの油すき間の量
油すき間
基準値 0.045〜0.087 mm
限度値 0.10 mm
7)油すき間が限度以上のときは、カムシャフトを取り外した状態で再度カムシャフトハウジングを取り付け、ボルトを規定トルクで締め付ける。次にマイクロメータとボアゲージを使用して、シリンダヘッドのジャーナル部内径及びカムシャフトのジャーナル部外径を測定する。測定値が基準値から外れている場合は、カムシャフト又は、シリンダヘッドを交換する。NA-VVT仕様インテーク側No.1ハウジングについては、マイクロメータを使用して図に示す箇所の外径を測定する。基準値から外れている場合は、インテークカムシャフトを交換する。
締付トルク
: 11 N·m
カムシャフトのジャーナル部外径の基準値
測定箇所 基準値
NA-VVT仕様インテーク側No.1 30.934〜30.955mm
その他 22.934〜22.955mm
シリンダヘッドのジャーナル部内径の基準値
測定箇所 基準値
NA-VVT仕様インテーク側No.1以外 23.000〜23.021mm
NA-VVT仕様
8)タペット及びシムを取り外した状態で、カムシャフトをシリンダヘッドに組み付け、ダイヤルゲージを使用して、IN、EX両方のカムシャフトのスラストすき間を測定する。
カムシャフトハウジングのスラストすき間の量
スラストすき間
基準値 0.10〜0.35mm
限度値 0.50mm
カムタイミングスプロケット
カムタイミングスプロケットに摩耗、損傷がないか点検し、不具合がある場合は交換する。
インテークカムタイミングスプロケットアッシ
カムタイミングスプロケットに摩耗、損傷がないか点検し、不具合がある場合は交換する。
カムシャフトに取り付けて、カムシャフトを固定し、インテークカムタイミングスプロケットアッシを手で回転させようとしたとき、動かないことを確認する。
動く場合はインテークカムタイミングスプロケットアッシ内のロックピンが作動していないため、インテークカムタイミングスプロケットアッシを交換する。
インテークカムタイミングスプロケットアッシボルト
つまり等がないか点検し、不具合がある場合は清掃または交換する。
シリンダヘッドオイルパイプ
シリンダヘッドオイルパイプに亀裂や変形、及びつまりがないか点検し、不具合がある場合は交換する。
シリンダヘッドASSY、カムシャフト取付け
1)シリンダブロック及びシリンダヘッドの合わせ面を清掃し、シリンダブロックにノックピンを取り付ける。
注意:
- シリンダブロックのボルト穴に水、オイル等が残っていないように清掃し、合わせ面は脱脂しておくこと。
2)新品のシリンダヘッドガスケットを、TOPマークがクランクシャフトプーリ側で上(シリンダヘッド側)に向くようにして取り付ける。
参考:
- ヘッドガスケットは、位置がずれないようにノックピンに穴の位置を合わせてセットする。
3)クランクシャフトプーリのキー溝を真上より左に30°ずらし、シリンダヘッドを乗せシリンダヘッドボルトを図に示す番号順に締め付ける。
注意:
- シリンダヘッドボルトを締め付けるときは、エンジンオイルをボルトのネジ部及び座面に塗布する。
締付トルク
1回目 : 30 N·m
2回目 : 47 N·m
3回目 : 0 N·m (図に示す番号の逆順にトルクが0になるまで緩める)
4回目 : 47 N·m
5回目 : 59 N·m
4)タペットの外面及びシムの全面にエンジンオイルを塗布し、シリンダヘッドに取り付ける。
5)NA-VVT仕様は、カムシャフトベアリングをシリンダヘッドに取り付ける。
注意:
- カムシャフトベアリングは新品を使用すること。
- カムシャフトベアリングのシリンダヘッド取付け面にオイルを塗布しないこと。
6)カムシャフトにエンジンオイルを塗布した後、インテーク及びエキゾーストカムシャフトのカムタイミングスプロケットの合マークをシリンダヘッド側の合マークに合わせてセットする。NA-VVT仕様のインテークカムシャフトはノックピンを下に向くようにセットする。
NA-VVT仕様
Mターボ仕様
7)NA-VVT仕様はカムシャフトベアリングをカムシャフトハウジングNo.1に取り付ける。
注意:
- カムシャフトベアリングのカムシャフトハウジングNo.1取付け面にオイルを塗布しないこと。
8)カムシャフトハウジングの番号及び矢印を確認し、シリンダヘッドに仮付けする。
注意:
- NA-VVT仕様のインテーク側カムシャフトハウジングNo.2には、矢印のみ刻印してある。
- カムシャフトハウジングを取り付けるときは、位置決めのノックピンが確実に取り付いていることを確認する。
9)ボルトにエンジンオイルを塗布してカムシャフトNo.1ハウジングを最初に仮締めした後、カムシャフトハウジングを図に示す番号順で2〜3回に分けて規定トルクで締め付ける。
NA-VVT仕様は、Oリングにエンジンオイルを塗布し、シリンダヘッドオイルパイプを同時に取り付ける。
注意:
- NA-VVT仕様のシリンダヘッドオイルパイプのOリングは新品を使用すること。
- NA-VVT仕様はカムシャフトハウジングのインテーク側No.1、No.2のボルトが、他のカムシャフトハウジングボルトより長いので間違えないこと。
- NA-VVT仕様は、シリンダヘッドオイルパイプ取付けの際、Oリングがついていることを確認すること。
締付トルク
: 11 N·m
10)NA-VVT仕様は、インテークカムタイミングスプロケットアッシを取り付け、インテークカムシャフトの六角部をスパナ等で固定し、インテークカムタイミングスプロケットアッシ取付ボルトを規定のトルクで締め付ける。
締付トルク
: 59 N·m
11)タイミングチェーンを取り付ける。icon
12)バルブクリアランスを点検し、基準値から外れている場合は調整する。icon
13)エキゾーストマニホールドを取り付ける。icon
14)インテークマニホールドを取り付ける。icon

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