リヤデファレンシャルASSY分解 ソリオ バンディット MAD7S

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リヤデファレンシャルASSY分解
1)デフサイドベアリングキャップ(2個)を取り外す。
参考:

  • デフサイドベアリングキャップが左右入れ替わらないように目印を付けておくこと。

2)デファレンシャルケース、デフサイドベアリング(ライト、レフト)及びシムを一体で取り外す。

3)特殊工具を使用して、デフサイドベアリング(ライト、レフト)をデファレンシャルケースから取り外す。
特殊工具
A : 09913–60910 (ベアリング&ギヤプーラ)
B : 09925–88210 (ベアリングプーラアタッチメント)

4)ボルト(6本)を外し、ベベルギヤをデファレンシャルケースから取り外す。

5)ピニオンシャフトを引き抜き、デファレンシャルピニオン(2個)、ワッシャ(2枚)、デファレンシャルギヤ(2個)及びシム(2枚)をデファレンシャルケースから取り外す。

6)フランジナットのかしめをセンタポンチ等で取り除き、特殊工具を使用して、フランジナットを取り外す。
特殊工具
C : 09930–40113 (ロータホルダ)

7)特殊工具を使用して、フランジをデファレンシャルキャリアから取り外す。
特殊工具
D : 09913–65135 (ベアリングプーラ)

8)ベベルピニオン及びスペーサをデファレンシャルキャリアから取り外す。
9)スペーサをベベルピニオンから取り外す。
10)プレス及びプーラを使用して、ベベルピニオンリヤベアリング及びシムをベベルピニオンから抜き取る。

11)特殊工具を使用して、オイルシールをデファレンシャルキャリアから取り外す。
特殊工具
E : 09913–50121 (オイルシールリムーバ)
12)ベベルピニオンフロントベアリングをデファレンシャルキャリアから取り外す。
13)黄銅棒を使用して、ベベルピニオンベアリングアウタレース(フロント、リヤ)を打ち抜く。

リヤデファレンシャルASSY点検
ギヤ歯面の損傷及びベアリングの回転具合を点検し、不具合がある場合は新品と交換する。
注意:

  • ベベルピニオンを交換する場合は、ベベルギヤとセットで交換すること。

リヤデファレンシャルASSY組立て
1)ベベルピニオンのシム選定を行う。icon
2)ベベルピニオンのプレロード(回転トルク)調整を行う。icon
3)デファレンシャルギヤのスラスト方向の遊び調整を行う。icon
4)ベベルギヤのバックラッシュ調整を行う。icon
ベベルピニオンのシム選定
1)特殊工具及びプレスを使用して、デファレンシャルキャリアにベベルピニオンベアリングアウタレース(フロント、リヤ)を取り付ける。
特殊工具
A : 09913–75520 (ベアリングインストーラ)
B : 09913–76010 (ベアリングインストーラ)

2)ベベルピニオンベアリング(フロント、リヤ)にギヤオイルを塗布する。
3)デファレンシャルキャリアに特殊工具及びベベルピニオンベアリング(フロント、リヤ)を取り付ける。

特殊工具
: 09922–76110 (デファレンシャルアジャスタセット)

C:09922–76140(ベベルピニオンシャフト)
D:09922–76150(ベベルピニオンナット)
E:09922–76430(ベベルピニオンフロントカラー)
F:09922–76350(ベベルピニオンリヤカラー)

4)特殊工具Dを特殊工具Cのプレロード(回転トルク)が基準値となるように締め付ける。
注意:

  • プレロードの測定は、特殊工具Cを15回転以上回転させてから行うこと。

基準値

  • 特殊工具Cのプレロード(回転トルク):0.5〜1.3N・m(回転速度50rpm程度)

5)定盤の上で、特殊工具Hにダイヤルゲージを10mm程度縮めた状態で取り付け、0調整を行う。

特殊工具
: 09922–76110 (デファレンシャルアジャスタセット)
G : 09922–76250 (べベルピニオンベアリングダミー)

H:09922–76120(ベベルピニオンマウンティングダミーシャフト)

6)デファレンシャルキャリヤに、0調整の終わった特殊工具Hを取り付け、デフサイドベアリングキャップ(2個)を規定のトルクで締め付ける。
締付トルク
: 23 N·m
7)ダイヤルゲージが縮んだ寸法を測定し、測定結果を“a”とする。
8)特殊工具Gの半径が31.00mm、特殊工具Cの大端部の高さが40.00mmであることから“b”を算出する。
計算式

  • “b”(mm)=31.00+40.00­−“a”

9)ベベルピニオンのマウンチングディスタンスが68.0mmであることからシムの厚さを算出する。
計算式

  • シムの厚さ(mm)=“b”−68.0

10)算出した値に最も近いシムを選定する。
シムの種類

  • 0.30、1.00、1.03……1.27、1.30mm

11)10)で選定したシムを組み付け、特殊工具及びプレスを使用して、ベベルピニオンリヤベアリングをベベルピニオンに圧入する。
特殊工具
I : 09913–80113 (ベアリングインストーラ)

ベベルピニオンのプレロード(回転トルク)調整
1)ベベルピニオンベアリング(フロント、リヤ)にギヤオイルを塗布する。
2)ベベルピニオン、スペーサ及びベベルピニオンフロントベアリングをデファレンシャルキャリアに取り付ける。
注意:

  • スペーサは新品を使用すること。

3)オイルシールリップ部にグリースを塗布する。
指定材料
: グリース 99000–25011 (スズキスーパグリースA)
4)特殊工具を使用して、オイルシールを取り付ける。
注意:

  • オイルシールは新品を使用すること。
  • オイルシールの圧入深さはデファレンシャルキャリア端面からオイルシール端面まで14.5〜15.5mmとする。

特殊工具
A : 09913–76010 (ベアリングインストーラ)

5)フランジを取り付け、フランジナットをベベルピニオンのプレロード(回転トルク)が基準値となるように締め付ける。
注意:

  • フランジナットは新品を使用すること。
  • プレロードの測定は、ベベルピニオンを15回転以上回転させてから行うこと。
  • プレロードが過大となった場合は、スペーサ及びフランジナットを新品と交換し手順2)からやり直すこと。また、フランジナットを緩めて再締付けを行わないこと。

基準値

  • ベベルピニオンプレロード(回転トルク):0.5〜1.3N・m(回転速度50rpm程度)

参考:

  • フランジナット締付トルク:70〜250N・m

特殊工具
B : 09930–40113 (ロータホルダ)

6)特殊工具及びダイヤルゲージを使用してフランジ内径部の振れを測定し、振れが最小となる箇所のフランジ外径部にマークをする。また、振れが限度値を越えている場合は、フランジを新品と交換し手順5)からやり直す。
限度値

  • 0.12mm

特殊工具
C : 09952–06010 (ダイヤルゲージプレートNo.1)

7)フランジナットをかしめる。
基準値

  • かしめ深さ:2.5〜3.0mm

デファレンシャルギヤのスラスト方向の遊び調整
1)デファレンシャルケースにデファレンシャルピニオン(2個)、ワッシャ(2枚)、デファレンシャルギヤ(2個)及びシム(2枚)を組み付ける。
2)ピニオンシャフトをデファレンシャルケースに挿入する。

3)デファレンシャルピニオンがスムーズに回転するか確認する。

4)デファレンシャルギヤのスラスト方向の遊びを上下2箇所で測定し、基準値を外れる場合は、シムを選択し調整する。
基準値

  • スラスト方向の遊び:0.00〜0.37mm

シムの種類
・0.9、1.0、1.1mm

ベベルギヤのバックラッシュ調整
1)ベベルギヤをデファレンシャルケースに取り付け、ボルト(6本)を規定のトルクで締め付ける。
注意:

  • ボルトはプリコートボルトのため新品を使用すること。

締付トルク
: 80 N·m

2)特殊工具及びプレスを使用して、デファレンシャルケースにデフサイドベアリング(ライト、レフト)をプレスにて圧入する。
特殊工具
A : 09913–76010 (ベアリングインストーラ)

3)デファレンシャルケースのデフサイドベアリング端面間の距離を測定し、“a”とする。

4)デファレンシャルキャリアのデフサイドベアリング取付端面間の距離を測定し、“b”とする。

5)シム厚さを算出する。
計算式

  • シムの厚さ(mm)=“b”−“a”

6)デフサイドベアリング(ライト、レフト)とデファレンシャルキャリアの左右のすきまに、合計が算出したシム厚さになるように、シムを左右に振り分けて取り付ける。
シムの種類

  • 1.30、1.35、1.40……1.80mm

7)デフサイドベアリングキャップ(2個)を取り付け、規定のトルクで締め付ける。
参考:

  • 分解の際に付けた目印を参考にデフサイドベアリングキャップが左右入れ替わらないように取り付けること。

締付トルク
: 23 N·m

8)ダイヤルゲージを使用してバックラッシュを測定し、基準値を外れる場合は、シムの左右の振り分けを変えて再度測定する。
基準値

ベベルギヤのバックラッシュ:0.1〜0.2mm

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