DTC C1439/66 舵角センサ初期化異常 C1445/66 0点補正未実施

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スキッドコントロールコンピュータは、IG ONのたびに車速35km/h以上で約5秒間直進走行することでステアリングセンサ0点を取得し、また、過去の0点位置も記憶している。

補機バッテリターミナルの切り離しを行わずに、アライメント調整、ステアリングホイール位置調整などを行った場合、もしくは調整後にヨーレートセンサ0点取得を行わなかった場合、走行時のステアリングセンサ0点取得値と記憶値に差があることを検知し、調整不良として舵角センサ0点異常コードを出力する。

舵角センサ0点異常コードは、IG OFFによりウォーニング解除される。

ダイアグコード詳細コード検出条件不具合箇所
C1439/66752電源変動などにより舵角0点の記憶が消去され、60秒間連続走行中に舵角0点が再取得できないステアリングセンサ
ヨーレートセンサ
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)
C1445/66753舵角0点の記憶がない状態で、車速36km/h以上でブレーキをかけずに30秒以上直進走行して、舵角0点が取得できない時ステアリングセンサ
ヨーレートセンサ
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)
ダイアグコードブレーキウォーニングランプ(黄)表示コードABSウォーニングランプ表示コードスリップインジケータランプ表示コード
C1439--66
C1445--66

点検手順

手順1ダイアグノーシスコード出力確認

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN) を使用して、ダイアグノーシスコードを消去する。(要 領は参照)
  2. IG OFF にする。
  3. IG ON後、CAN通信異常のダイアグノーシスコードが出力していないことを確認する。(要領は参照)
  4. 35km/h以上での直進走行後、通常のハンドル操舵による走行を行う。
  5. 停車後、スピードセンサ異常、ヨーレートセンサ異常およびステアリングセンサ異常のダイアグノーシスコードが出力していないことを確認する。(要領は参照)
    □ 参 考 □
    1. CAN通信異常コードが出力された場合は、先にCAN通信の故障探求、修理を行う。
    2. スピードセンサまたはヨーレートセンサに異常がある場合、ステアリングセンサが正常でも異常値を出力する場合がある。
    3. スピードセンサまたはヨーレートセンサ系統の異常コードを同時に出力している場合はそれらを修理後、ステアリングセンサを点検する。
    4. 再度ダイアグノーシスコードを確認時、C1439/66およびC1445/66が出力されなかった場合、一時的に電源電圧が降下して舵角0点が消去されたと考えられる。

    結果
    結果
    飛び先
    C1439/66およびC1445/66出力
    A
    CAN通信異常コード出力
    B
    スピードセンサ、ヨーレートセンサまたはステアリングセンサ系統の異常コード出力
    C
    正常
    D

B
CAN通信システム(トラブルシュートの進め方)へ (要領は  参照)

C
該当ダイアグノーシスコードへ (要領は  参照)

D
不具合再現テスト実施 (要領は  参照)
A

手順2ステアリングセンサ0点取得
  1. 35km/h以上で5秒以上直進走行を行う。
  2. 車両直進状態のとき、ステアリング直進位置が正しいことを確認する。
    基準ステアリング直進状態正常
    □ 参 考 □ステアリング直進位置異常により、フロントホイールアライメント調整またはステアリング位置調整を行った場合は、作業終了後にヨーレートセンサの0点取得を行う。

NG
フロントホイールアライメントまたはステアリングホイール位置調整 (要領は  参照)
OK

手順3ダイアグノーシスコード再確認

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN) を使用して、ダイアグノーシスコードを消去する。(要 領は参照)
  2. 35km/h以上での直進走行後、通常のハンドル操舵による走行を行う。
  3. ダイアグノーシスコードを再確認する。(要領は参照)

    結果
    結果
    飛び先
    正常
    A
    ヨーレートセンサまたはステアリングセンサ系統異常コード出力
    B
    □ 参 考 □C1439/66およびC1445/66が出力されなかった場合、一時的に電源電圧が降下して舵角0点が消去されたと考えられる。

B
該当ダイアグノーシスコードへ (要領は  参照)
A
終了 
DTC C1439/66 舵角センサ初期化異常 C1445/66 0点補正未実施 トヨタ

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