DTC P0741/72 ロックアップ機能フェイル タント ムーヴ

アトレーワゴン ハイゼットトラック ミライ一ス DTC P0741/72 ロックアップ機能

機能説明

  1. 直結ロックアップ作動時、エンジン回転数とタービン回転数に差があるときにダイアグコードを出力する。
DTC NO.
SAE/TCCS
DTC検出条件
診断条件
異常状態
異常期間
その他
点検部位
P0741/72エンジン回転数1700rpm以上で直結ロックアップ作動中
エンジン回転数とプライマリプーリー回転数との差が200rpm以上
3秒
1トリップ
トルクコンバータASSY
コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
トランスミッションバルブボデーASSY
トランスミッションワイヤ
トランスミッション3ウエイ ソレノイドASSY NO.1 (ソレノイドDSU)

回路図

C262366J01

点検手順

手順1ダイアグコード出力確認
  1. GTSをDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. GTSの画面表示に従ってダイアグコードを読み取る。(要領は参照)
結果飛び先
P0741/72のみが出力されるA
P0741/72以外のダイアグコードも出力するB

□ 参 考 □

  1. ソレノイド異常以外のダイアグコードが出力された場合は、そのダイアグコードのトラブルシュートを先に行う。
  2. ソレノイド異常コードのみ複数出力された場合は、出力したダイアグコードに該当するソレノイドを同時に点検していく。

B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は  参照)
A

手順2GTSデータ読み取り(エンジン回転数、プライマリ回転数およびSLU/DSU駆動)
  1. GTSをDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. GTSの画面表示に従ってダイアグコードを消去する。
  4. IG OFFにして、10秒以上保持する。
  5. エンジンを始動する。
  6. エンジン回転数が2000rpm以上かつロックアップ“ON”状態で走行し、GTSの画面表示に従い、[データモニタ]を読み取る。

    [診断メニュー画面:パワートレイン→CVT→データモニタ] 項目名
    項目説明
    表示範囲
    標準値
    備考
    (異常時の点検項目)
    エンジン回転数
    エンジン回転数を表す
    表示範囲:0 to 25599
    IG ONエンジン停止時: 0
    1. 異常時はフューエルインジェクションコンピュータとの通信線の異常が考えられる
    2. 異常時はフューエルインジェクションコンピュータのNE信号系統の異常が考えられる
    エンジン回転数一定時:
    大きな変動がない
    プライマリ回転数
    プライマリプーリの回転数を表す
    表示範囲: 0 to 12750rpm
    0 rpm:
    停車時
    異常時はNIN信号の異常考えられる
    エンジン回転数と同じ:
    ロックアップON時
    SLU/DSU駆動
    DSUソレノイドの作動状態を表す
    表示: ON/OFF
    OFF: ロックアップOFF
    ON: ロックアップON
    異常時はDSU 信号の異常が考えられる
    基準データモニタ[SLU/DSU駆動]が“ON”時に[エンジン回転数]と[プライマリ回転数]がほぼ同じ
    ■ 注 意 ■フェイルセーフ制御により異常が継続していると誤判定する可能性があるため、ダイアグコード消去後、IG OFF状態を10秒以上継続してIG ONしデータモニタを実施すること。

NG
手順 3 へ
OK
常時発生しない問題の点検 (要領は  参照)  

手順3トランスミッション ワイヤ点検(ソレノイドDSU)
  1. トランスミッションワイヤのコネクターケース、端子に変形、破損がないことを確認する。
  1. トランスミッションワイヤのコネクターC23を切り離す。
  2. 下表に従って、抵抗を測定する。
    抵抗値 点検端子
    点検条件
    基準値
    C23-7 - ボデーアース
    20°C
    11 to 13 Ω
*aコネクター非接続状態
(トランスミッションワイヤ(ソレノイドDSU))
  1. トランスミッションワイヤのコネクターC23を接続する。

NG
手順 11 へ
OK

手順4トランスミッション バルブ ボデーASSY点検
  1. トランスミッションバルブボデーASSYのソレノイド取り付け部などに異常がないことを目視点検する。

基準トランスミッションバルブボデーASSYのソレノイド取り付け部などに異常がない


NG
手順 9 へ
OK

手順5トランスミッション3ウエイ ソレノイドASSY NO.1単体点検(ソレノイドDSU)
  1. トランスミッション3ウエイ ソレノイドASSY NO.1(ソレノイドDSU)を取りはずす。(要領は参照)
  2. 端子にバッテリープラスターミナルを、ソレノイドボデーにバッテリーマイナスターミナルを接続して、トランスミッション3ウエイ ソレノイドASSY NO.1 (ソレノイドDSU)が作動するか点検する。
    基準トランスミッション3ウエイ ソレノイドASSY NO.1 (ソレノイドDSU)が作動する

NG
手順 12 へ
OK

手順6トルク コンバータASSY単体点検
  1. トルク コンバータASSY単体点検。(要領は参照)

NG
トルク コンバータASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順7コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY交換
  1. コンティニュアスリバリアブルトランスアクスルASSY交換。(要領は参照)
次へ

手順8GTS(CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習)

■ 注 意 ■

  1. 学習値の初期化を行うと、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方の学習値がクリアされてしまうため、下記の表にある部品交換時には、CVT学習値初期化を行った後、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方を必ず実施する。
    交換部品
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
    2. トランスミッションコントロールコンピュータASSY
    3. トランスミッション バルブ ボデーASSY
    4. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS1ソレノイド)
    5. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS2ソレノイド)
    6. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.1(DSUソレノイド)
    7. オイルプレッシャセンサ
  1. GTSを使用して、CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習をおこなう。(要領は参照)
  2. 再度ダイアグコードの確認をおこなう。(要領は参照)
次へ
終了 

手順9トランスミッション バルブ ボデーASSY交換
  1. トランスミッションバルブボデーASSY交換。(要領は参照)
次へ

手順10GTS(CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習)

■ 注 意 ■

  1. 学習値の初期化を行うと、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方の学習値がクリアされてしまうため、下記の表にある部品交換時には、CVT学習値初期化を行った後、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方を必ず実施する。
    交換部品
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
    2. トランスミッションコントロールコンピュータASSY
    3. トランスミッション バルブ ボデーASSY
    4. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS1ソレノイド)
    5. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS2ソレノイド)
    6. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.1(DSUソレノイド)
    7. オイルプレッシャセンサ
  1. GTSを使用して、CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習をおこなう。(要領は参照)
  2. 再度ダイアグコードの確認をおこなう。(要領は参照)
次へ
終了 

手順11トランスミッション3ウエイ ソレノイドASSY NO.1単体点検(ソレノイドDSU)
  1. トランスミッション3ウエイ ソレノイドASSY NO.1 (ソレノイドDSU)を取りはずす。(要領は参照)
  2. 下表に従って、抵抗を測定する。
    抵抗値 点検端子
    点検条件
    基準値
    1端子 - ソレノイドボデー
    20°C
    11 to 13 Ω

NG
トランスミッション ワイヤ交換 (要領は  参照)
OK

手順12トランスミッション3ウエイ ソレノイドASSY NO.1交換(ソレノイドDSU)
  1. トランスミッション3ウエイ ソレノイドASSY NO.1 (ソレノイドDSU)交換。(要領は参照)
次へ

手順13GTS(CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習)

■ 注 意 ■

  1. 学習値の初期化を行うと、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方の学習値がクリアされてしまうため、下記の表にある部品交換時には、CVT学習値初期化を行った後、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方を必ず実施する。
    交換部品
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
    2. トランスミッションコントロールコンピュータASSY
    3. トランスミッション バルブ ボデーASSY
    4. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS1ソレノイド)
    5. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS2ソレノイド)
    6. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.1(DSUソレノイド)
    7. オイルプレッシャセンサ
  1. GTSを使用して、CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習をおこなう。(要領は参照)
  2. 再度ダイアグコードの確認をおこなう。(要領は参照)
次へ
終了 
DTC   P0741/72   ロックアップ機能フェイル

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