DTC P0ABF-123 電池電流センサ電源異常 P0AC1-123
P0AC2-123 エスクァイア エスティマ ヤリス クロス プリウス PHV α トヨタ カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プロボックス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー ヴォクシー ヴェルファイア アルファード ノア アクア シエンタ C-HR GR86 ハイブリッド RAV4 bZ4x
バッテリカレントセンサは、HVバッテリのプラスケーブル側に取り付けられ、HVバッテリを流れる電流を検出している。バッテリボルテージセンサは、電流量に比例して0から5Vの間で変化する電圧をバッテリカレントセンサからIB端子に入力される。バッテリカレントセンサの出力電圧が2.5V未満の場合はHVバッテリが放電されている状態を表し、2.5Vを超える場合はHVバッテリが充電している状態を表す。バッテリボルテージセンサは、IB端子の入力信号をパワーマネジメントコントロールコンピュータに送信し、パワーマネジメントコントロールコンピュータではその信号からHVバッテリの充放電量を判断し、電流量の積算によりHVバッテリのSOCを算出している。
ダイアグコード | 検出条件 | 不具合箇所 |
---|---|---|
P0ABF-123 P0AC1-123 P0AC2-123 | バッテリカレントセンサが異常なとき(1トリップ検出) | ハイブリッドバッテリジャンクションブロックASSY バッテリボルテージセンサ ワイヤハーネスまたはコネクター |
回路図
点検手順
- 高電圧系統の点検を行う場合は、絶縁手袋の着用ならびサービスプラググリップの取りはずしなど感電防止措置を確実に実施する。また、取りはずしたサービスプラググリップは、作業中に他のエンジニアが誤って取り付けることがないようにポケットに入れて携帯する。
- サービスプラググリップを取りはずしてから高電圧のコネクターおよび端子に触れるまでに10分間の時間を確保する。
□ 参 考 □10分間とは、インバータ内の高電圧コンデンサが放電するための時間である。
■ 注 意 ■HDDナビゲーションシステムはIG OFF後、各種メモリーおよび設定の記憶などを行う。このため、必ずIG OFF後、以下の時間が経過してからバッテリーマイナスターミナルを切り離す。
機器構成 | 待ち時間 |
---|---|
テレマティクストランシーバなし(G-BOOK加入、G-BOOK未加入) | 1 分 |
テレマティクストランシーバあり(G-BOOK未加入) | 1 分 |
テレマティクストランシーバあり(G-BOOK加入) | 6 分 |
手順1 | ダイアグコード読み取り(P0AFC-123出力確認) |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにして、SST(TaSCAN)の画面表示に従ってHVシステムのダイアグコードP0AFC-123が出力されないか読み取る。(要領は参照)
結果 結果
飛び先
ダイアグコードP0AFC-123が出力されない
A
ダイアグコードP0AFC-123が出力される
B - SST(TaSCAN) を取りはずす。
B | 関連するダイアグコードチャートへ |
A | |
手順2 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(バッテリボルテージセンサ - ハイブリッドバッテリジャンクションブロックASSY) |
SST09082-00030
09083-00170
■ 注 意 ■絶縁手袋を着用して作業する。
- 補機バッテリーのマイナスケーブルを取りはずす。
- サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ON にすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ON を行わない。 - ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取りはずす。(要領は参照)
- ハイブリッドバッテリジャンクションブロックASSY(カレントセンサ)のコネクターを切り離す。
- バッテリボルテージセンサのコネクターCを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を点検する。
抵抗値(断線点検)点検端子
点検条件
抵抗値
C1(IB) - 3(IB)
常時
1 Ω 未満
C6(GIB) - 2(GIB)
常時
1 Ω 未満
C5(VIB) - 1(VIB)
常時
1 Ω 未満
抵抗値(短絡点検)点検端子
点検条件
抵抗値
C1(IB) または3(IB) - ボデーアースお よび他のワイヤハーネス
常時
10 kΩ 以上
C6(GIB) または2(GIB) - ボデーアー スおよび他のワイヤハーネス
常時
10 kΩ 以上
C5(VIB) または1(VIB) - ボデーアー スおよび他のワイヤハーネス
常時
10 kΩ 以上
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター後側
( バッテリボルテージセンサ接続コネクター)
コネクターC
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
( ハイブリッドバッテリジャンクションブロックASSY接続コネクター) - ハイブリッドバッテリジャンクションブロック( カレントセンサ) のコネクターを接続する。
- バッテリボルテージセンサのコネクターCを接続する。
- ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取り付ける。(要領は参照)
- 補機バッテリのマイナスケーブルを接続する。
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
OK | |
手順3 | バッテリボルテージ センサ点検(VIB電圧) |
SST09082-00030
09083-00170
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- 補機バッテリーのマイナスケーブルを切り離す。
- サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ON にすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ON を行わない。 - ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取りはずす。(要領は参照)
- 補機バッテリーのマイナスケーブルを接続する。
- IG ON にし、SST( トヨタエレクトリカルテスター) を使用して、バッテリボルテージセンサのコネクターCの各端子間の電圧を点検する。
電圧値点検端子
点検条件
電圧値
C5(VIB) - C6(GIB)
IG ON
4.6 to 5.4 V
イラスト内指示文字 *1
コネクター接続状態
( バッテリボルテージセンサ)
*2
コネクターC
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でIG ON にすると、インターロックスイッチ系統のダイアグコード(P0A0D-350) が出力されるため、SST(TaSCAN)を使用して、ダイアグコードを消去すること。(要領は参照) - ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取り付ける。(要領は参照)
NG | バッテリボルテージ センサ交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順4 | バッテリボルテージ センサ点検(バッテリカレントセンサ出力電圧) |
SST09082-00030
09083-00170
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- 補機バッテリーのマイナスケーブルを切り離す。
- サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ON にすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。 - ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取りはずす。(要領は参照)
- 補機バッテリーのマイナスケーブルを接続する。
- IG ONにし、SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、バッテリボルテージセンサのコネクターCの各端子間の電圧を点検する。
電圧値点検端子
点検条件
基準値
C1(IB) - C6(GIB)
IG ON
2.46 to 2.54V
イラスト内指示文字 *1
コネクタ接続状態
( バッテリボルテージセンサ)
*2
コネクターC
□ 参 考 □サービスプラググリップを取りはずした状態でIG ONにすると、インターロックスイッチ系統のダイアグコード(P0A0D-350)が出力されるため、SST(TaSCAN)を使用して、ダイアグコードを消去すること。(要領は参照) - IG OFFにする。
- ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取り付ける。(要領は参照)
NG | ハイブリッドバッテリジャンクション ブロックASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
バッテリボルテージ センサ交換 (要領は 参照) |
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