DTC P0031/21 O2(A/F)センサヒータ性能低下B1S1 DTC P0032

/21 O2(A/F)センサヒータ過電流B1S1 DTC P101D/89 A/Fセンサヒータ回路異常B1S1 アルファード ノア アクア シエンタ ヴェルファイア ヴォクシー トヨタ C-HR GR86 RAV4 bZ4x エスクァイア エスティマハイブリッド カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プリウス PHV α プロボックス ヤリス クロス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー

排気ガス中のCO、HC、NOxを効率よく浄化できるよう三元触媒が使用されている。この三元触媒は理論空燃比付近で最も効率的に機能する。このため理論空燃比付近でエンジンを正確に制御しなければCO、HC、NOxを効率良く浄化することができない。クウネンヒセンサ(A/Fセンサ)はこの制御を目的として取り付けられている。クウネンヒセンサは空燃比に比例し電圧を出力する性質をもっており、その電圧をもとにエンジンコントロールコンピュータは空燃比を制御している。ヒータ付きクウネンヒセンサは、ジルコニウムエレメントを温めるヒータを持っており、これはエンジンコントロールコンピュータにより制御され、排気ガスの温度が低い時(吸入空気が少ない時等)にクウネンヒセンサが冷えることにより正確に作動できなくなるのを防ぐ目的でヒータへ電流を流す。

A215841J01

DTC No.
SAE/TCCS
DTC検出条件
1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他
点検部位
P0031/21IG ON
クウネンヒセンサヒータ電流値0.8 A未満
10秒以上
1トリップ
ワイヤハーネスまたはコネクター
クウネンヒセンサ
エンジンコントロールコンピュータ
P0032/21クウネンヒセンサヒータ作動中(エンジン始動後)
クウネンヒセンサヒータ過電流
10秒以上
1トリップ
P101D/89クウネンヒセンサヒータ過電流異常時(ヒータ作動OFF)
クウネンヒセンサヒータを強制的にOFFさせたにも関わらずクウネンヒセンサ過電流を検出
10秒
1トリップ
エンジンコントロールコンピュータ

回路図



  1. A217973J01

機能説明

確認走行
確認走行を行う事により、ダイアグコードの再現確認をすることができる。

A179389J07

SST09991-70201  

  1. DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
  2. IG ONにする。
  3. SST(TaSCAN)の表示画面に従って、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
  4. 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
  5. 5分以上アイドリングする。 (A)
  6. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、ダイアグコード判定結果を確認する。(要領は参照)
    □ 参 考 □ダイアグコード判定結果が判定中又は判定不可の場合は、車両停止状態でアクセルペダルを60%以上踏み込み、2500 r/minで約1分間保持し(B)、5分以上アイドリング(C)を行った後に、ダイアグコード判定結果を確認する。

点検手順

■ 注 意 ■トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検すること。
□ 参 考 □SST(TaSCAN)を使用してフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。

手順1クウネンヒセンサ単体点検

SST09082-00030  
09083-00170  

  1. クウネンヒセンサのコネクターを切り離す。
  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。
    抵抗値点検端子
    クウネンヒセンサ
    点検条件
    基準値
    2(+B) - 1(HA1A)
    20°C
    1.8 to 3.4 Ω
    1(HA1A) - 4(A1A-)
    常時
    10 kΩ以上
    イラスト内指示文字 *1
    コネクター非接続状態
    (クウネンヒセンサ)

NG
クウネンヒセンサ交換 (要領は  参照)
OK

手順2ワイヤハーネスおよびコネクター点検(クウネンヒセンサヒータ電源回路)

SST09082-00030  
09083-00170  
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は

参照。

  1. クウネンヒセンサのコネクターを切り離す。
  2. IG ONにする。
  3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の電圧値を測定する。
    電圧値点検端子
    クウネンヒセンサ車両側コネクター - ボデーアース
    点検条件
    基準値
    2(+B) - ボデーアース
    IG ON
    11 to 14 V
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (クウネンヒセンサ接続コネクター)

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(クウネンヒセンサ - EFI MAINリレー)
OK

手順3ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エンジンコントロールコンピュータ - クウネンヒセンサ)

SST09082-00030  
09083-00170  
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は

参照。

  1. エンジンコントロールコンピュータのコネクターAを切り離す。
    A217281J01
  2. クウネンヒセンサのコネクターを切り離す。
  3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。(端子配列は参照)

    抵抗値(断線点検)
    点検端子
    エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクター - クウネンヒセンサ車両側コネクター
    点検条件
    基準値
    A18(HA1A) - 1(HA1A)
    常時
    1 Ω未満

    抵抗値(短絡点検)
    点検端子
    エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクターおよびクウネンヒセンサ車両側コネクター - 他の端子間およびボデーアース
    点検条件
    基準値
    A18(HA1A)および1(HA1A) - 他の端子間およびボデーアース
    常時
    10 kΩ以上

    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (クウネンヒセンサ接続コネクター)
    *2
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (エンジンコントロールコンピュータ接続コネクター)
    *3
    コネクターA
    -
    -

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(エンジンコントロールコンピュータ - クウネンヒセンサ)
OK

手順4ダイアグコード消去

SST09991-70201  

  1. DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
  2. IG ONにする。
  3. SST(TaSCAN)の画面表示に従ってダイアグコードを消去する。(要領は参照)
次へ

手順5作動確認運転実施

SST09991-70201  

  1. DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
  2. IG ONにする。
  3. 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
  1. 5分以上アイドリングする。(A)
    A179389J07
  2. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグ判定結果確認] - [ダイアグコード別確認]を選択する。
  3. 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。
  4. ダイアグコード判定結果を確認する。
    結果結果
    飛び先
    異常
    A
    正常
    B
    □ 参 考 □表示項目
    内容
    正常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム正常
    異常
    1. ダイアグコードの判定が完了
    2. システム異常
    判定中
    1. ダイアグコードの判定が未完了
    2. 検出条件を確認後、走行テストを実施
    判定不可
    1. ダイアグコードの判定が実施できない
    2. 前提条件が成立していないダイアグコード数がエンジンコントロールコンピュータに記憶できる上限に達している
    3. 検出条件を確認後、走行テストを実施
    □ 参 考 □ダイアグコード判定結果が判定中又は判定不可の場合は、車両停止状態でアクセルペダルを60%以上踏み込み、2500 r/minで約1分間保持し(B)、5分以上アイドリング(C)を行った後に、ダイアグコード判定結果を確認する。

B
常時発生しない問題の点検 (要領は  参照)
A
エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は  参照)  

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