DTC P0AA1-233 SMR+閉異常 C-HR GR86 RAV4 bZ4x
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システムメインリレーが溶着すると高圧系の遮断が不能となる場合があるのでパワーマネジメントコントロールコンピュータ(HV機能)で監視して異常がある場合にはシステムを停止させる。
DTC No. | 詳細情報番号 | DTC検出条件 | 点検部位 |
---|---|---|---|
P0AA1 | 233 | HVバッテリープラス側およびマイナス側のSMRP、SMRB、SMRG溶着 | ハイブリッドバッテリジャンクションブロック インバータASSY(コンバータツキ) |
回路図
参照。
点検手順
- 高電圧系統の点検または、インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを切り離す作業を行う場合は、絶縁手袋の着用ならびサービスプラググリップの取りはずしなど感電防止措置を確実に実施する。また、取りはずしたサービスプラググリップは、作業中に他のエンジニアが誤って取り付けることがないようにポケットに入れて携帯する。
- サービスプラググリップを取りはずしてから高電圧のコネクターおよび端子に触れるまでに10分間の時間を確保する。10分間待機後、インバータASSY(コンバータツキ)の検電箇所にてゼロボルト確認作業を行う。
□ 参 考 □
- 10分間はインバータASSY(コンバータツキ)内の高電圧コンデンサに蓄えられた電気を放電するための時間である。
- P0AA1-233が出力されると車両起動禁止になる。
手順1 | ダイアグコード読み取り(HV) |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV /ダイアグコード フリーズデータ
- HVのダイアグコードが出力されているか確認する。
結果結果
飛び先
P0AA1-233のみ出力
A
下表に示すダイアグコードを同時に出力
B
DTC No.
関連ダイアグ
P0A1A-151、155、156、200、658、659、791、792、793
モータECU系統No.2
P0A1B-163、164、168、193、511、512、661、786、794、795、796
(Fr)モータECU系統No.1
P0A1D-148
HVECU系異常
P0A3F-243
モータレゾルバ系統
P0A40-500
モータレゾルバレンジ外れ
P0A41-245
モータレゾルバ系統(Low)
P0A4B-253
ジェネレータレゾルバ系統
P0A4C-513
ジェネレータレゾルバレンジ外れ
P0A4D-255
ジェネレータレゾルバ系統(Low)
P0A78-266、267、586
モータインバータ機能異常
P0A94-442
昇圧コンバータ系統
P0ADC-226
SMR+側異常(High)
P0AE0-228
SMR-側異常(High)
P0AE7-224
SMRP異常(High)
P0C76-523
PCUディスチャージ異常
P2511-149
HV CPU瞬断
P3004-132
高電圧配線系統
P324E-788
(Fr)モータECU系統
U0110(詳細すべて)*1
モータECU通信異常
□ 参 考 □- *1···(詳細すべて)とは、該当するDTCに対する詳細情報番号がいずれか1つでも出力されている場合は、該当するダイアグコードチャートを参照することを意味する。
- 上記ダイアグコードを出力する不具合が原因でP0AA1-233が出力されることがある。この場合、上記ダイアグコードのうち出力されたものを先に点検する。その後、再現試験を行いダイアグコードが出力されないことを確認する。
- IG OFFにする。
B | 関連するダイアグコードチャートへ (要領は 参照) |
A | |
手順2 | フリーズフレームデータ確認 |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV /ダイアグコード フリーズデータ
- P0AA1-233のフリーズフレームデータを読み取る。
結果結果
飛び先
昇圧後電圧(VH)と昇圧前電圧(VL)の偏差が100 V以下
A
昇圧後電圧(VH)と昇圧前電圧(VL)の偏差が100 Vより大きい
B - IG OFFにする。
B | インバータASSY(コンバータ ツキ)交換 (要領は 参照) |
A | |
手順3 | ハイブリッドバッテリジャンクション ブロック点検(SMRP、SMRB、SMRG) |
SST09082-00030
09083-00170
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。 - ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取りはずす。(要領は参照)
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
抵抗値(SMRB)点検端子
点検条件
基準値
A - B
IG OFF
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
コネクター非接続状態
(ハイブリッドバッテリジャンクションブロック)
□ 参 考 □- SMRが溶着している場合、少しの振動で溶着がはずれてしまう可能性があるため、車載状態で点検をおこなう。
- P0AA1-233のみ出力された場合、交換部品はハイブリッドバッテリジャンクションブロックである。導通点検を行うことで現在故障か過去故障かを判断できる。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
抵抗値(SMRG)点検端子
点検条件
基準値
C - D
IG OFF
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
コネクター非接続状態
(ハイブリッドバッテリジャンクションブロック)
□ 参 考 □- SMRが溶着している場合、少しの振動で溶着がはずれてしまう可能性があるため、車載状態で点検をおこなう。
- P0AA1-233のみ出力された場合、交換部品はハイブリッドバッテリジャンクションブロックである。導通点検を行うことで現在故障か過去故障かを判断できる。
- 抵抗値が28.5-31.5Ωの場合、SMRPの溶着と判断できる。
- ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取り付ける。(要領は参照)
NG | ハイブリッドバッテリジャンクション ブロック交換 (要領は 参照) |
OK | |
ハイブリッドバッテリジャンクション ブロック交換 (要領は 参照) |
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