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シフトコントロールアクチュエータASSYは、パーキングロックモータおよび回転角センサで構成されている。
トランスミッションコントロールコンピュータASSY(P制御ECU)はPポジションスイッチ信号をパワーマネジメントコントロールコンピュータ(HV 機能)から受信し、電流制御によりパーキングロックモータを駆動させ、Pポジション←→ Pポジション解除の切り替えを行っている。また、ロータ回転角を回転角センサから検出し、コイルに電流を流すタイミングを最適に制御している。このアクチュエータ系統の異常を検出した場合に、トランスミッションコントロールコンピュータASSY(P制御ECU)はダイアグコードを出力する。
DTC No. DTC 検出条件 点検部位 C2300 インテグレーションリレーおよびシフトコントロールアクチュエータASSY(パーキングロックモータおよび回転角センサ)の断線または短絡、シフトコントロールアクチュエータASSY(パーキングロックモータおよび回転角センサ)の内部異常 トランスミッションコントロールコンピュータASSY 補機バッテリー シフトコントロールアクチュエータASSY ハイブリッドビークルトランスアクスルASSY ワイヤハーネスおよびコネクター
回路図
点検手順
■ 注 意 ■DTC C2300(アクチュエータ系異常)、C2301(シフト切替時間異常)、C2303(リレー電源ショート異常)、C2304(U相断線·ショート異常)、C2305(V相断線·ショート異常)、C2306(W相断線·ショート異常)、C2307(電源系異常)、C2309(+B断線異常)はSST(TaSCAN)でダイアグコードの消去を行うことができないため、P CON MAINヒューズを60秒以上はずしダイアグコードの消去を行う。
SST09991-70201
SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
IG ONにする。
SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断 / ボデー / P制御 / ダイアグコード フリーズデータ
C2300のフリーズフレームデータ“連続通電履歴フラグ”を読み取る。 結果結果 飛び先 OFF A ON B
IG OFFにする。
A
SST09991-70201
SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
IG ONにする。
SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断 / ボデー / P制御 / ダイアグコード フリーズデータ
出力されたダイアグコードを読み取る。 結果結果 飛び先 下表に示すダイアグコードが出力しない A 下表に示すダイアグコードが出力する B DTC No. 関連ダイアグ C2304 U相断線·ショート異常 C2305 V相断線·ショート異常 C2306 W相断線·ショート異常
IG OFFにする。
A
SST09991-70201
SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
IG ONにする。
SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断 / ボデー / P制御 / ダイアグコード フリーズデータ
C2300のフリーズフレームデータを読み取る。 結果結果 飛び先 IG電圧 [IGVV] が9V以上 A IG電圧 [IGVV] が9V未満 B
IG OFFにする。
B補機バッテリー交換
A
SST09991-70201
IG ON にする。
SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断 / ボデー / P制御 / ダイアグコード フリーズデータ
ダイアグコードおよびフリーズデータを読み取り記録する。
IG OFF にする。
P CON MAINヒューズをはずし、60秒以上待機する。
再度ダイアグコードを点検し、異常コードが消去されていることを確認する。
次へ
補機バッテリーを充電する。
次へ
SST09991-70201
SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
ブレーキペダルを離し、IG ONにする。 □ 参 考 □READY ON を行わない。
ブレーキペダルを踏み、シフトレバーを定位置からN ポジションに操 作する。
SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断 / ボデー / P制御 / ダイアグコード フリーズデータ
ダイアグコードが出力されているか確認する。 結果結果 飛び先 C2300 が出力 A 出力コードなし B
IG OFF にする。
B終了(補機バッテリーの放電)
A
手順7 トランスミッションコントロール コンピュータASSY点検(VC、RA、RB、E2)
SST09082-00030 09083-00170 09991-70201
SST( トヨタエレクトリカルテスター) を使用して、下表に従って電圧を点検する。 電圧値点検端子 点検条件 基準値 A7(VC) - A19(E2) エンジン停止(ハイブリッドシステム停止) IG ON 4.5 to 5.5 V A17(RA) - A19(E2) IG OFF → IG ON 0 to 1.5 V ←→ 4 to 5.5 V A8(RB) - A19(E2) IG OFF → IG ON 0 to 1.5 V ←→ 4 to 5.5 V イラスト内指示文字 *1 コネクター接続状態 (トランスミッションコントロールコンピュータASSY)
IG OFFにする。
SST(TaSCAN)をオシロスコープ機能にセットする。
SST(TaSCAN)を使用して、波形を測定する。 項目 内容 測定端子 A17(RA) - A19(E2) A8(RB) - A19(E2) 計器セット 2V/DIV.、100ms/DIV. 条件 IG ON Pポジション → Nポジションまたは、Nポジション → Pポジション イラスト内指示文字 *1 コネクター接続状態 (トランスミッションコントロールコンピュータASSY) *2 波形 基準500ms以下の波形が測定できる □ 参 考 □
コネクターは接続した状態で点検する。
IG ONでPポジションからNポジションまたは、NポジションからPポジションに操作したときに、約0.5秒以下で波形が発生する。
掲載の波形は参考である。
IG OFF にする。 結果結果 飛び先 異常あり A 異常なし B
A
手順8 ワイヤハーネスおよびコネクター点検(トランスミッションコントロールコンピュータASSY - シフトコントロールアクチュエータASSY(回転角センサ))
SST09082-00030 09083-00170
トランスミッションコントロールコンピュータASSYのコネクターAを切り離す。
シフトコントロールアクチュエータASSYのコネクターを切り離す。
SST( トヨタエレクトリカルテスター) を使用して、下表に従って抵抗を点検する。 抵抗値(断線)点検端子 点検条件 基準値 A7(VC) - 9(RVC) IG OFF 1 Ω未満 A17(RA) - 3(RA) IG OFF 1 Ω未満 A8(RB) - 5(RB) IG OFF 1 Ω未満 A19(E2) - 8(RE2) IG OFF 1 Ω未満 抵抗値(短絡)点検端子 点検条件 基準値 A7(VC)または9(RVC) - 他の端子間およびボデーアース間 IG OFF 10 kΩ以上 A17(RA)または3(RA) - 他の端子間およびボデーアース間 IG OFF 10 kΩ以上 A8(RB)または5(RB) - 他の端子間およびボデーアース間 IG OFF 10 kΩ以上 A19(E2)または8(RE2) - 他の端子間およびボデーアース間 IG OFF 10 kΩ以上 イラスト内指示文字 *1 車両ワイヤハーネスコネクター前側 (トランスミッションコントロールコンピュータASSY接続コネクター) *2 車両ワイヤハーネスコネクター前側 (シフトコントロールアクチュエータASSY接続コネクター)
シフトコントロールアクチュエータASSYのコネクターを接続する。
トランスミッションコントロールコンピュータASSYのコネクターを接続する。
NGワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK
手順9 ワイヤハーネスおよびコネクター点検(E01、E02)
SST09082-00030 09083-00170
トランスミッションコントロールコンピュータASSYのコネクターBを切り離す。
SST( トヨタエレクトリカルテスター) を使用して、下表に従って抵抗を点検する。 抵抗値(断線)点検端子 点検条件 基準値 B6(E01) - ボデーアース IG OFF 1 Ω未満 B5(E02) - ボデーアース IG OFF 1 Ω未満 イラスト内指示文字 *1 車両ワイヤハーネスコネクター前側 (トランスミッションコントロールコンピュータASSY接続コネクター)
トランスミッションコントロールコンピュータASSYのコネクターを接続する。
NGワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK
手順10 シフトコントロール アクチュエータASSY点検
シフトコントロールアクチュエータASSYのコネクターを切り離す。
シフトコントロールアクチュエータボルト3本を取りはずす。(要領は 参照)
シフトコントロールアクチュエータASSYをハイブリッドビークルトランスアクスルから取りはずす。
保護テープまたはウエス等を巻いたマイナスドライバーを使用して、シャフトを回転させる。 基準引っかかり等なく、スムーズに回転すること ■ 注 意 ■
必ず保護テープまたはウエス等を巻いたマイナスドライバーを使用して点検し、アクチュエータのスプライン部を傷つけない。
シフトコントロールアクチュエータASSYは分解しない。
OK
手順11 ハイブリッドビークル トランスアクスルASSY点検
プライヤーを使用して、ウエス等を巻いたシャフトを回転させる。 基準ロック、アンロックがスムーズに動く □ 参 考 □シャフトは4 to 7 N·m (41 to 71 kgf·cm) 以内のトルクで作動する。■ 注 意 ■必ずウエス等を使用して点検し、シャフトのスプライン部を傷つけない。イラスト内指示文字 *1 ロック *2 アンロック *3 回転角 約20°
点検後はロック状態にする。
自動車の故障や修理方法、交換方法等に役立つ情報 参考資料は,サービスマニュアル 整備書 修理書 配線図 回路図等です。 トヨタ(TOYOTA) レクサス(LEXUS) ニッサン(N…