DTC C1202/68 マスタリザーバレベル異常 エスクァイア
エスティマ ヤリス クロス プリウス PHV α トヨタ カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プロボックス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー ヴォクシー ヴェルファイア アルファード ノア アクア シエンタ C-HR GR86 ハイブリッド RAV4 bZ4x
マスタシリンダリザーバのフルードレベルの低下、フルードレベルウォーニングスイッチ回路の断線を検知し、スキッドコントロールコンピュータに信号を送る。
ダイアグコード | 詳細コード | 検出条件 | 不具合箇所 |
---|---|---|---|
C1202/68 | 371 | スイッチ信号回路の断線が2秒以上継続 | ブレーキマスタシリンダリザーバASSY(フルードレベルウォーニングスイッチ)内部断線 ワイヤハーネスの断線 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | - | リザーバレベル低下状態が継続した場合 | ブレーキフルードレベル低下 ブレーキフルード漏れ ブレーキマスタシリンダリザーバASSY(フルードレベルウォーニングスイッチ)内部短絡 ワイヤハーネスのショート ブレーキディスクロータ編磨耗 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
ダイアグコード | ブレーキウォーニングランプ(黄)表示コード | ABSウォーニングランプ表示コード | スリップインジケータランプ表示コード |
---|---|---|---|
C1202 | 68 | 42 | 45 |
回路図
点検手順
■ 注 意 ■ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)交換後は、ヨーレートセンサ&Gセンサ0点取得、リニア弁オフセット学習および緊急ブレーキシグナル学習を実施する。(要領は
手順1 | ブレーキフルード量点検 |
SST09991-70201
- ブレーキフルード量が十分なことを確認する。
□ 参 考 □フルード量に減りがある場合は漏れを点検し、漏れがある場合は修理する。 - ブレーキブースタポンプASSYおよびブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)間の配管に漏れが無いことを確認する。
□ 参 考 □目視による点検が困難な為、以下の方法で点検を行う。- ブレーキ系統のエア抜きを行う。(要領は参照)
- SST(TaSCAN) を使用して、アキュームレータ圧センサのデータモニターを点検する。
[システム選択画面:シャシー→ABS·VSC→ECUデータモニター] 項目名
[記号]
項目説明/表示範囲
標準値
備考
アキュームレータ圧センサ
[ACPS]
アキュームレータ圧センサ出力を表す
表示範囲: 0 to 5V
2.9 to 4.2V
(ブレーキペダルを4、5 回操作し、ポンプモータ作動→停止させた後、ブレーキ非作動)
蓄圧時: 蓄圧量に比例して変化 - ブレーキペダルを非操作のまま30秒待ち、アキュームレータ圧センサ出力値の落ち幅が一定値以内であることを確認する。
基準アキュームレータ圧センサ出力値の落ち幅が0.55V以内
NG | ブレーキフルード漏れ点検·修理およびフルードの追加 |
OK | |
手順2 | ブレーキマスタシリンダ リザーバASSY点検(フルードレベルウォーニングスイッチ) |
SST09082-00030
09083-00170
- コネクターにかん合のゆるみ、抜けなどの不具合がないことを点検する。
- IG OFFで、フルードレベルウォーニングスイッチのコネクターを切り離す。
- コネクターケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する。
基準変形および腐食がない - SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を点検する。
□ 参 考 □ブレーキフルード量の変化により、リザーバ内のフロート位置が変化する。抵抗値点検端子
点検条件
基準値
1(+) - 2(E)
スイッチOFF
(フロート上昇)
1.84 to 2.16kΩ
1(+) - 2(E)
スイッチON
(フロート下降)
1Ω以下
(フルード不足時)
イラスト内指示文字 *1
コネクター非接続状態
(フルードレベルウォーニングスイッチ)
*2
MAXライン
*3
補助ライン
*4
MINライン
NG | ブレーキマスタシリンダ リザーバASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順3 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(スキッドコントロールコンピュータ - フルードレベルウォーニングスイッチ) |
SST09082-00030
09083-00170
- コネクターにかん合のゆるみ、抜けなどの不具合がないことを点検する。
- スキッドコントロールコンピュータのコネクターを切り離す。
- コネクターケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する。
基準変形および腐食がない - SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を点検する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
36(LBL) - 1(+)
常時
1Ω未満
36(LBL) - ボデーアース
常時
10 kΩ以上
2(E) - ボデーアース
常時
1Ω未満
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(スキッドコントロールコンピュータ接続コネクター)
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(フルードレベルウォーニングスイッチ接続コネクター)
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
OK | |
手順4 | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)点検(スイッチ入力系統) |
SST09082-00030
09083-00170
- スキッドコントロールコンピュータへ車両ハーネスコネクターを接続する。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の電圧を点検する。
電圧値点検端子
点検条件
基準値
1(+) - ボデーアース
IG ON
4 to 7V
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(フルードレベルウォーニングスイッチ接続コネクター)
NG | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順5 | ディスクの偏磨耗点検 |
- IG OFFで、フルードレベルウォーニングスイッチへ車両ハーネスコネクターを接続する。
- ブレーキペダルストロークセンサのコネクターを切り離す。
- フリーズフレームデータまたは問診による不具合発生状況をもとに、走行、制動テストを行い、ディスク偏磨耗によるブレーキライン圧の振動をブレーキペダルの振動により点検する。
基準制動時にブレーキペダルが振動しない
□ 参 考 □- 偏磨耗したディスクがピストンを振動させ、ライン圧が振動することによって異常検知する場合がある。
- 電子制御ブレーキシステム制御中は、マスターカットソレノイドによりライン圧が遮断されており、ペダル振動を確認できない。ストロークセンサのコネクター切り離しにより、電子制御ブレーキシステム制御が禁止され、マスターカットソレノイドがOFFされる。(アクティブテストによる電子制御ブレーキシステム制御禁止は、走行中の制御を禁止しない。)
- ディスクの肉厚差を測定することにより、ディスクの偏磨耗を点検してもよい。
NG | ディスクロータ切削または交換 |
OK | |
手順6 | ダイアグノーシスコード再確認 |
SST09991-70201
- ブレーキペダルストロークセンサへ車両ハーネスコネクターを接続する。
- SST(TaSCAN)を使用して、ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は参照)
- 走行および制動テストを行う。
- ダイアグノーシスコードを再確認する。(要領は参照)
結果
結果
飛び先
正常
A
C1202/68出力
B
B | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)交換 (要領は 参照) |
A | |
不具合再現テスト実施 (要領は 参照) |
HOME
自動車の故障や修理方法、交換方法等に役立つ情報 参考資料は,サービスマニュアル 整備書 修理書 配線図 回路図等です。 トヨタ(TOYOTA) レクサス(LEXUS) ニッサン(N…