DTC C1202/68 マスタリザーバレベル異常 エスクァイア

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マスタシリンダリザーバのフルードレベルの低下、フルードレベルウォーニングスイッチ回路の断線を検知し、スキッドコントロールコンピュータに信号を送る。

ダイアグコード詳細コード検出条件不具合箇所
C1202/68371スイッチ信号回路の断線が2秒以上継続ブレーキマスタシリンダリザーバASSY(フルードレベルウォーニングスイッチ)内部断線
ワイヤハーネスの断線
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)
-リザーバレベル低下状態が継続した場合ブレーキフルードレベル低下
ブレーキフルード漏れ
ブレーキマスタシリンダリザーバASSY(フルードレベルウォーニングスイッチ)内部短絡
ワイヤハーネスのショート
ブレーキディスクロータ編磨耗
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)
ダイアグコードブレーキウォーニングランプ(黄)表示コードABSウォーニングランプ表示コードスリップインジケータランプ表示コード
C1202684245

回路図

C209586J01

点検手順

■ 注 意 ■ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)交換後は、ヨーレートセンサ&Gセンサ0点取得、リニア弁オフセット学習および緊急ブレーキシグナル学習を実施する。(要領は

参照)

手順1ブレーキフルード量点検

SST09991-70201  

  1. ブレーキフルード量が十分なことを確認する。
    □ 参 考 □フルード量に減りがある場合は漏れを点検し、漏れがある場合は修理する。
    1. ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)、ブレーキブースタポンプASSY、ブレーキマスタシリンダリザーバおよび各ホイールシリンダ間の結合部の漏れを確認する。
      □ 参 考 □フルード漏れがない場合は、SST(TaSCAN) を使用して、フルード量を追加、調整する。(要領は参照)
    2. 再度異常コードが出力しないことを確認する。(要領は参照)
  2. ブレーキブースタポンプASSYおよびブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)間の配管に漏れが無いことを確認する。
    □ 参 考 □目視による点検が困難な為、以下の方法で点検を行う。
    1. ブレーキ系統のエア抜きを行う。(要領は参照)
    2. SST(TaSCAN) を使用して、アキュームレータ圧センサのデータモニターを点検する。

      [システム選択画面:シャシー→ABS·VSC→ECUデータモニター] 項目名
      [記号]
      項目説明/表示範囲
      標準値
      備考
      アキュームレータ圧センサ
      [ACPS]
      アキュームレータ圧センサ出力を表す
      表示範囲: 0 to 5V
      2.9 to 4.2V
      (ブレーキペダルを4、5 回操作し、ポンプモータ作動→停止させた後、ブレーキ非作動)
      蓄圧時: 蓄圧量に比例して変化
    3. ブレーキペダルを非操作のまま30秒待ち、アキュームレータ圧センサ出力値の落ち幅が一定値以内であることを確認する。
      基準アキュームレータ圧センサ出力値の落ち幅が0.55V以内

NG
ブレーキフルード漏れ点検·修理およびフルードの追加
OK

手順2ブレーキマスタシリンダ リザーバASSY点検(フルードレベルウォーニングスイッチ)

SST09082-00030  
09083-00170  

  1. コネクターにかん合のゆるみ、抜けなどの不具合がないことを点検する。
  2. IG OFFで、フルードレベルウォーニングスイッチのコネクターを切り離す。
  3. コネクターケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する。
    基準変形および腐食がない
  4. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を点検する。
    □ 参 考 □ブレーキフルード量の変化により、リザーバ内のフロート位置が変化する。抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    1(+) - 2(E)
    スイッチOFF
    (フロート上昇)
    1.84 to 2.16kΩ
    1(+) - 2(E)
    スイッチON
    (フロート下降)
    1Ω以下
    (フルード不足時)
    イラスト内指示文字 *1
    コネクター非接続状態
    (フルードレベルウォーニングスイッチ)
    *2
    MAXライン
    *3
    補助ライン
    *4
    MINライン

NG
ブレーキマスタシリンダ リザーバASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順3ワイヤハーネスおよびコネクター点検(スキッドコントロールコンピュータ - フルードレベルウォーニングスイッチ)

SST09082-00030  
09083-00170  

  1. コネクターにかん合のゆるみ、抜けなどの不具合がないことを点検する。
  2. スキッドコントロールコンピュータのコネクターを切り離す。
  3. コネクターケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する。
    基準変形および腐食がない
  4. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を点検する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    36(LBL) - 1(+)
    常時
    1Ω未満
    36(LBL) - ボデーアース
    常時
    10 kΩ以上
    2(E) - ボデーアース
    常時
    1Ω未満
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (スキッドコントロールコンピュータ接続コネクター)
    *2
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (フルードレベルウォーニングスイッチ接続コネクター)

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順4ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)点検(スイッチ入力系統)

SST09082-00030  
09083-00170  

  1. スキッドコントロールコンピュータへ車両ハーネスコネクターを接続する。
  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の電圧を点検する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    1(+) - ボデーアース
    IG ON
    4 to 7V
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (フルードレベルウォーニングスイッチ接続コネクター)

NG
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)交換 (要領は  参照)
OK

手順5ディスクの偏磨耗点検
  1. IG OFFで、フルードレベルウォーニングスイッチへ車両ハーネスコネクターを接続する。
  2. ブレーキペダルストロークセンサのコネクターを切り離す。
  3. フリーズフレームデータまたは問診による不具合発生状況をもとに、走行、制動テストを行い、ディスク偏磨耗によるブレーキライン圧の振動をブレーキペダルの振動により点検する。
    基準制動時にブレーキペダルが振動しない
    □ 参 考 □
    1. 偏磨耗したディスクがピストンを振動させ、ライン圧が振動することによって異常検知する場合がある。
    2. 電子制御ブレーキシステム制御中は、マスターカットソレノイドによりライン圧が遮断されており、ペダル振動を確認できない。ストロークセンサのコネクター切り離しにより、電子制御ブレーキシステム制御が禁止され、マスターカットソレノイドがOFFされる。(アクティブテストによる電子制御ブレーキシステム制御禁止は、走行中の制御を禁止しない。)
    3. ディスクの肉厚差を測定することにより、ディスクの偏磨耗を点検してもよい。

NG
ディスクロータ切削または交換
OK

手順6ダイアグノーシスコード再確認

SST09991-70201  

  1. ブレーキペダルストロークセンサへ車両ハーネスコネクターを接続する。
  2. SST(TaSCAN)を使用して、ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は参照)
  3. 走行および制動テストを行う。
  4. ダイアグノーシスコードを再確認する。(要領は参照)

    結果
    結果
    飛び先
    正常
    A
    C1202/68出力
    B

B
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)交換 (要領は  参照)
A
不具合再現テスト実施 (要領は  参照)  
DTC C1202/68 マスタリザーバレベル異常

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