U0122/81 CAN通信異常(ECB/VSC→DSS)(YAW→DSS)

(STR→DSS)HV U0123/82 U0126/83 U0293/84 U0293/85 U1104/71エスクァイア エスティマ ヤリス クロス プリウス PHV αトヨタ カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プロボックス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー ヴォクシー ヴェルファイア アルファード ノア アクア シエンタ C-HR GR86 ハイブリッド RAV4 bZ4x

ドライビングサポートコンピュータは、CAN通信によって各ECUと情報の相互通信を行っている。各センサーECU間または、レーダークルーズコントロール制御を行うECU間で通信異常が発生した場合にダイアグコードが出力される。

ドライビングサポートコンピュータは、車速、推定カーブ情報をミリメータウェーブレーダセンサASSYに送信している。ミリメータウェーブレーダセンサASSYは、先行車の有無、車間距離および相対速度等の情報をドライビングサポートコンピュータに送信する。ドライビングサポートコンピュータは、この情報を基にレーダークルーズコントロール制御を行う。

ダイアグコード検出条件
診断条件
異常状態
検出状態
不具合箇所
U0122/81IG ON、レーダークルーズコントロールシステム作動時
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)(スキッドコントロールコンピュータ)からドライビングサポートコンピュータへの通信データが途絶
1秒以上継続
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)(スキッドコントロールコンピュータ)
ドライビングサポートコンピュータ
CAN通信システム系
U0123/82IG ON、レーダークルーズコントロールシステム作動時(車間制御モード)
ヨーレートセンサからドライビングサポートコンピュータへの通信データが途絶
1秒以上継続
ヨーレートセンサ
ドライビングサポートコンピュータ
CAN通信システム系
U0126/83IG ON、レーダークルーズコントロールシステム作動時(車間制御モード)
ステアリングセンサからドライビングサポートコンピュータへの通信データが途絶
1秒以上継続
ステアリングセンサ
ドライビングサポートコンピュータ
CAN通信システム系
U0293/84IG ON、レーダークルーズコントロールシステム作動時
パワーマネジメントコントロールコンピュータからブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)(スキッドコントロールコンピュータ)への通信データが異常
1秒以上継続
パワーマネジメントコントロールコンピュータ
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)(スキッドコントロールコンピュータ)
CAN通信システム系
U0293/85IG ON、レーダークルーズコントロールシステム作動時
パワーマネジメントコントロールコンピュータからドライビングサポートコンピュータへの通信データが異常
1秒以上継続
パワーマネジメントコントロールコンピュータ
ドライビングサポートコンピュータ
CAN通信システム系
U1104/71IG ON、レーダークルーズコントロールシステム作動時
ドライビングサポートコンピュータからミリメータウェーブレーダセンサ、ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)(スキッドコントロールコンピュータ)またはパワーマネジメントコントロールコンピュータへの通信データが途絶
1秒以上継続
ドライビングサポートコンピュータ
ミリメータウェーブレーダセンサASSY
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)(スキッドコントロールコンピュータ)
パワーマネジメントコントロールコンピュータ
ワイヤハーネスまたはコネ クター( ドライビングサポー トコンピュータ - ミリメータ ウェーブレーダセンサASSY)
CAN通信システム系

点検手順

■ 注 意 ■

  1. ミリメータウェーブレーダセンサASSYを新品に交換した場合は、必ず光軸調整を行う。(要領は参照)
  2. このダイアグコードの原因として、コネクターのかん合不良の可能性が考えられる為、各コネクターが確実にかん合していることを確認する。

手順1ダイアグコード確認(CAN通信システム)

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[診断] - [パワトレ] - [ミリ波レーダー] - [ダイアグコードフリーズデータ]を表示させ、ダイアグコードを確認し、出力されているダイアグコードをすべて記録する。(要領は参照)
    □ 参 考 □CAN通信系異常のダイアグコードとCAN通信系以外のダイアグコードが同時に出力している場合、CAN通信異常が正常復帰した後、CAN通信系以外のダイアグコードのトラブルシュートを行う。結果結果
    飛び先
    U1104以外が出力される
    A
    U1104が出力される
    B

B
手順 2 へ
A
CAN通信システムへ (要領は  参照)  

手順2CAN通信点検

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)を使用して、CANバス診断を行い、CAN通信システムに接続されているドライビングサポートコンピュータ、ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)(スキッドコントロールコンピュータ)およびパワーマネジメントコントロールコンピュータの通信系統に異常がない事を確認する。(要領は参照)
    基準ドライビングサポートコンピュータ、ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)(スキッドコントロールコンピュータ)及びパワーマネジメントコントロールコンピュータの通信が正常である。

NG
CAN通信システムへ (要領は  参照)
OK

手順3ワイヤハーネスおよびコネクター点検(ドライビングサポートコンピュータ - ボデーアース)

□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は

参照。SST09082-00030  
09083-00170  

  1. ドライビングサポートコンピュータのコネクターを切り離す。
  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、ドライビングサポートコンピュータ車両側コネクター - ボデーアース間の抵抗値を測定する。(端子配列は参照)
    抵抗値点検端子
    ドライビングサポートコンピュータ - ボデーアース
    点検条件
    基準値
    25(GND) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (ドライビングサポートコンピュータ接続コネクター)

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(ドライビングサポートコンピュータ - ボデーアース)
OK

手順4ドライビングサポートコンピュータ交換
  1. 新品のドライビングサポートコンピュータに交換する。(要領は参照)
次へ

手順5ダイアグコード消去

SST09991-70201  

  1. ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
次へ

手順6ダイアグコード確認(レーダークルーズコントロールシステム)

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. 車両をダイアグコード検出時の条件にする。
    □ 参 考 □検出条件を満たさないと、システムが異常を検出できない。
    1. 車速を40 km/h以上にする。
    2. クルーズコントロールメインスイッチのメインスイッチ(ON-OFFスイッチ)をONにする。
    3. -SETスイッチを押し、レーダークルーズコントロール制御を行う。
  4. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[診断] - [パワトレ] - [ミリ波レーダー] - [ダイアグコードフリーズデータ]を表示させ、ダイアグコードを確認する。(要領は参照)
    基準ダイアグコードU1104が出力されない
    □ 参 考 □U1104が出力されない場合は、交換前のドライビングサポートコンピュータの不良。

NG
ミリメータウェーブレーダ センサASSY交換 (要領は  参照)
OK
終了 

U0122/81 CAN通信異常(ECB/VSC→DSS)(YAW→DSS)(STR→DSS)HV U0123/82 U0126/83 U0293/84 U0293/85 U1104/71
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