DTC C1246/46 マスタ圧センサ信号系統異常 C1364/61

W/C圧センサ異常 エスクァイア エスティマ ヤリス クロス プリウス PHV α トヨタ カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プロボックス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー ヴォクシー ヴェルファイア アルファード ノア アクア シエンタ C-HR GR86 ハイブリッド RAV4 bZ4x

レギュレータ圧センサおよびホイールシリンダ圧センサはブレーキアクチュエータに内蔵され、レギュレータ圧およびホイールシリンダ圧を測定している。

ダイアグコード詳細コード検出条件不具合箇所
C1246/46201センサ電源(VCM1)が4.75V以下もしくは5.25V以上の状態が0.05秒以上継続ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)
202レギュレータ圧センサ出力電圧(Preg)がセンサ電源電圧(VCM1)に対し8%未満または90.3%以上(0.4V未満または4.52V以上)の状態が0.05秒以上継続ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)
203非制動時、レギュレータ圧センサ出力電圧が0.2V以下または0.88V以上の状態が3秒以上継続ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)
204ストロークセンサに対して、レギュレータ圧センサの電圧出力値が規定外になった状態で0.5 to 5秒以上継続
(ストロークセンサ故障で出力される場合がある)
ホイールシリンダ圧センサに対して、レギュレータ圧センサの電圧出力値が規定外になった状態で0.5 to 5秒以上継続
(詳細コード424と同時に出力される場合がある)
ブレーキペダルストロークセンサ
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)
207レギュレータ圧センサ出力の変動が規定外(今回値と前回値の差が15Mpa以上)の状態が0.1秒以上継続ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)
C1364/61421センサ電源1(VCM1)が4.75V以下もしくは5.25V以上の状態が0.05秒以上継続ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)
422ホイールシリンダ圧センサ出力電圧(Pfront)がセンサ電源電圧(VCM1)に対し8%未満または90.3%以上(0.4V未満または4.52V以上)の状態が0.05秒以上継続ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)
423非制動時、ホイールシリンダ圧センサ出力電圧が0.2V以下または0.88V以上の状態が0.1 to 3秒以上継続ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)
424レギュレータ圧センサに対して、ホイールシリンダ圧センサの電圧出力値が規定外になった状態で0.5 to 5秒以上継続
(詳細コード204と同時に出力される場合がある)
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)
426ホイールシリンダ圧センサ出力の変動が規定外(今回値と前回値の差が15Mpa以上)の状態が0.1秒以上継続ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)
ダイアグコードブレーキウォーニングランプ(黄)表示コードABSウォーニングランプ表示コードスリップインジケータランプ表示コード
C1246464245
C1364614245

点検手順

■ 注 意 ■ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)またはブレーキペダルストロークセンサ交換後は、ヨーレートセンサ&Gセンサ0点取得、リニア弁オフセット学習および緊急ブレーキシグナル学習を実施する。(要領は

参照)

手順1ECUデータモニターデータ読み取り(レギュレータ圧センサ)

SST09991-70201  

  1. 踏力計およびLSPV ゲージをリヤ輪に接続する。
  2. SST(TaSCAN)を使用し、マスターカットソレノイド(SMC)、レギュレータカットソレノイド(SRC)およびレギュレータ圧センサをデータモニターする。

    [システム選択画面:シャシー→ABS·VSC→ECUデータモニター] 項目名
    [記号]
    項目説明/表示範囲
    標準値
    備考
    SMC
    [SMC]
    マスターカットソレノイドの状態を表す
    表示範囲: OFF / ON
    OFF: 非作動
    ON: 作動
    -
    SRC
    [SRC]
    レギュレータカットソレノイドの状態を表す
    表示範囲: OFF / ON
    OFF: 非作動
    ON: 作動
    -
    レギュレータ圧センサ
    [RPS]
    レギュレータ圧センサ出力を表す
    表示範囲: 0 to 5V
    ブレーキペダル開放中: 0.1 to 0.9V
    ブレーキペダル操作中: 踏力に比例して変化
  3. ブレーキペダルを踏み込み、マスターカットソレノイド(SMC)およびレギュレータカットソレノイド(SRC)どちらもOFF中の各踏力でのレギュレータ圧センサの出力値を点検する。

    基準値
    踏力
    [N(kgf)]
    レギュレータ圧センサ(RPS)
    [V]
    リヤ右輪液圧
    [MPa(kgf/cm2)]
    リヤ左輪液圧
    [MPa(kgf/cm2)]
    100(10.2)
    1.35 to 2.15
    4.10 to 8.10(41.8 to 82.5)
    4.10 to 8.10(41.8 to 82.5)
    200(20.4)
    3.00 to 3.80
    12.20 to 16.20(124.4 to 165.1)
    12.20 to 16.20(124.4 to 165.1)
    □ 参 考 □
    1. ブレーキペダル踏み込みによりダイアグノーシスコードが出力し、電子制御ブレーキシステム制御が禁止される場合は、ダイアグノーシス出力時のフリーズフレームデータを確認する。
    2. ダイアグノーシスコード記憶時のフリーズフレームデータにて、レギュレータ圧センサ出力値に異常がない場合は次の手順に進む。

NG
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)交換 (要領は  参照)
OK

手順2ECUデータモニターデータ読み取り(ホイールシリンダ圧センサ)

SST09991-70201  

  1. LSPV ゲージをフロント輪に接続する。
  2. SST(TaSCAN)を使用して、各液圧でのホイールシリンダ圧センサのデータモニター出力値を点検する。

    [システム選択画面:シャシー→ABS·VSC→ECUデータモニター] 項目名
    [記号]
    項目説明/表示範囲
    標準値
    備考
    ホイールシリンダ圧センサ
    [WP]
    ホイールシリンダ圧センサ出力を表す
    表示範囲: 0 to 5V
    ブレーキペダル開放中: 0.1 to 0.9V
    ブレーキペダル操作中: 踏力に比例して変化

    基準値
    フロント右輪ホイールシリンダ圧センサ フロント右輪液圧
    [MPa(kgf·cm2)]
    ホイールシリンダ圧センサ(WP)
    [V]
    2.0(20.4)
    0.53 to 1.33
    5.0(51.0)
    1.12 to 1.92
    7.0(71.4)
    1.52 to 2.32
    10.0(102.0)
    2.14 to 2.94

    フロント左輪ホイールシリンダ圧センサ フロント左輪液圧
    [MPa(kgf·cm2)]
    ホイールシリンダ圧センサ(WP)
    [V]
    2.0(20.4)
    0.53 to 1.33
    5.0(51.0)
    1.12 to 1.92
    7.0(71.4)
    1.52 to 2.32
    10.0(102.0)
    2.14 to 2.94
    □ 参 考 □
    1. ブレーキペダル踏み込みによりダイアグノーシスコードが出力し、電子制御ブレーキシステム制御が禁止される場合は、ダイアグノーシス出力時のフリーズフレームデータを確認する。
    2. ダイアグノーシスコード記憶時のフリーズフレームデータにて、ホイールシリンダ圧センサ出力値に異常がない場合は次の手順に進む。

NG
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)交換 (要領は  参照)
OK

手順3ECUデータモニターデータ読み取り(ブレーキペダルストロークセンサおよび油圧センサとの比較)

SST09991-70201  

  1. 踏力計およびLSPV ゲージをフロントおよびリヤ輪に接続する。
  2. SST(TaSCAN)を使用し、ストロークセンサ1/2、レギュレータ圧センサおよびホイールシリンダ圧センサをデータモニターする。

    [システム選択画面:シャシー→ABS·VSC→ECUデータモニター] 項目名
    [記号]
    項目説明/表示範囲
    標準値
    備考
    ストロークセンサ1
    [STR1]
    ストロークセンサ1 出力を表す
    表示範囲: 0 to 5V
    ブレーキペダル開放中: 0.65 to 1.35V
    ブレーキペダル操作中: 踏力に比例して上昇
    ストロークセンサ2
    [STR2]
    ストロークセンサ2 出力を表す
    表示範囲: 0 to 5V
    ブレーキペダル開放中: 3.65 to 4.35V
    ブレーキペダル操作中: 踏力に比例して下降
    レギュレータ圧センサ
    [RPS]
    レギュレータ圧センサ出力を表す
    表示範囲: 0 to 5V
    ブレーキペダル開放中: 0.1 to 0.9V
    ブレーキペダル操作中: 踏力に比例して変化
    ホイールシリンダ圧センサ
    [WP]
    ホイールシリンダ圧センサ出力を表す
    表示範囲: 0 to 5V
    ブレーキペダル開放中: 0.1 to 0.9V
    ブレーキペダル操作中: 踏力に比例して変化

    基準値
    踏力
    [N(kgf)]
    ストロークセンサ1(STR1)
    [V]
    ストロークセンサ2(STR2)
    [V]
    レギュレータ圧センサ(RPS)
    [V]
    ホイールシリンダ圧センサ(WP)
    [V]
    100(10.2)
    1.10 to 1.80
    3.20 to 3.90
    1.35 to 2.15
    1.17 to 1.97
    200(20.4)
    1.45 to 2.15
    2.85 to 3.55
    3.00 to 3.80
    2.58 to 3.38
    □ 参 考 □
    1. ブレーキペダル踏み込みによりダイアグノーシスコードが出力し、電子制御ブレーキシステム制御が禁止される場合は、ダイアグノーシス出力時のフリーズフレームデータを確認する。
    2. ダイアグノーシスコード記憶時のフリーズフレームデータにて、ブレーキペダルストロークセンサ出力値に異常がない場合は次の手順に進む。

NG
ブレーキ ペダル ストローク センサ交換 (要領は  参照)
OK

手順4ダイアグノーシスコード再確認

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)を使用して、ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は参照)
  2. 走行テストを行う。
  3. ダイアグノーシスコードを再確認する。(要領は参照)

    結果
    結果
    飛び先
    正常
    A
    C1246/46およびC1364/61出力
    B

B
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)交換 (要領は  参照)
A
不具合再現テスト実施 (要領は  参照)  

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