DTC C1246/46 マスタ圧センサ信号系統異常 C1364/61
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レギュレータ圧センサおよびホイールシリンダ圧センサはブレーキアクチュエータに内蔵され、レギュレータ圧およびホイールシリンダ圧を測定している。
ダイアグコード | 詳細コード | 検出条件 | 不具合箇所 |
---|---|---|---|
C1246/46 | 201 | センサ電源(VCM1)が4.75V以下もしくは5.25V以上の状態が0.05秒以上継続 | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 202 | レギュレータ圧センサ出力電圧(Preg)がセンサ電源電圧(VCM1)に対し8%未満または90.3%以上(0.4V未満または4.52V以上)の状態が0.05秒以上継続 | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 203 | 非制動時、レギュレータ圧センサ出力電圧が0.2V以下または0.88V以上の状態が3秒以上継続 | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 204 | ストロークセンサに対して、レギュレータ圧センサの電圧出力値が規定外になった状態で0.5 to 5秒以上継続 (ストロークセンサ故障で出力される場合がある) ホイールシリンダ圧センサに対して、レギュレータ圧センサの電圧出力値が規定外になった状態で0.5 to 5秒以上継続 (詳細コード424と同時に出力される場合がある) | ブレーキペダルストロークセンサ ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 207 | レギュレータ圧センサ出力の変動が規定外(今回値と前回値の差が15Mpa以上)の状態が0.1秒以上継続 | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
C1364/61 | 421 | センサ電源1(VCM1)が4.75V以下もしくは5.25V以上の状態が0.05秒以上継続 | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 422 | ホイールシリンダ圧センサ出力電圧(Pfront)がセンサ電源電圧(VCM1)に対し8%未満または90.3%以上(0.4V未満または4.52V以上)の状態が0.05秒以上継続 | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 423 | 非制動時、ホイールシリンダ圧センサ出力電圧が0.2V以下または0.88V以上の状態が0.1 to 3秒以上継続 | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 424 | レギュレータ圧センサに対して、ホイールシリンダ圧センサの電圧出力値が規定外になった状態で0.5 to 5秒以上継続 (詳細コード204と同時に出力される場合がある) | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 426 | ホイールシリンダ圧センサ出力の変動が規定外(今回値と前回値の差が15Mpa以上)の状態が0.1秒以上継続 | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
ダイアグコード | ブレーキウォーニングランプ(黄)表示コード | ABSウォーニングランプ表示コード | スリップインジケータランプ表示コード |
---|---|---|---|
C1246 | 46 | 42 | 45 |
C1364 | 61 | 42 | 45 |
点検手順
■ 注 意 ■ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)またはブレーキペダルストロークセンサ交換後は、ヨーレートセンサ&Gセンサ0点取得、リニア弁オフセット学習および緊急ブレーキシグナル学習を実施する。(要領は
手順1 | ECUデータモニターデータ読み取り(レギュレータ圧センサ) |
SST09991-70201
- 踏力計およびLSPV ゲージをリヤ輪に接続する。
- SST(TaSCAN)を使用し、マスターカットソレノイド(SMC)、レギュレータカットソレノイド(SRC)およびレギュレータ圧センサをデータモニターする。
[システム選択画面:シャシー→ABS·VSC→ECUデータモニター] 項目名
[記号]
項目説明/表示範囲
標準値
備考
SMC
[SMC]
マスターカットソレノイドの状態を表す
表示範囲: OFF / ON
OFF: 非作動
ON: 作動
-
SRC
[SRC]
レギュレータカットソレノイドの状態を表す
表示範囲: OFF / ON
OFF: 非作動
ON: 作動
-
レギュレータ圧センサ
[RPS]
レギュレータ圧センサ出力を表す
表示範囲: 0 to 5V
ブレーキペダル開放中: 0.1 to 0.9V
ブレーキペダル操作中: 踏力に比例して変化 - ブレーキペダルを踏み込み、マスターカットソレノイド(SMC)およびレギュレータカットソレノイド(SRC)どちらもOFF中の各踏力でのレギュレータ圧センサの出力値を点検する。
基準値
踏力
[N(kgf)]
レギュレータ圧センサ(RPS)
[V]
リヤ右輪液圧
[MPa(kgf/cm2)]
リヤ左輪液圧
[MPa(kgf/cm2)]
100(10.2)
1.35 to 2.15
4.10 to 8.10(41.8 to 82.5)
4.10 to 8.10(41.8 to 82.5)
200(20.4)
3.00 to 3.80
12.20 to 16.20(124.4 to 165.1)
12.20 to 16.20(124.4 to 165.1)
□ 参 考 □- ブレーキペダル踏み込みによりダイアグノーシスコードが出力し、電子制御ブレーキシステム制御が禁止される場合は、ダイアグノーシス出力時のフリーズフレームデータを確認する。
- ダイアグノーシスコード記憶時のフリーズフレームデータにて、レギュレータ圧センサ出力値に異常がない場合は次の手順に進む。
NG | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順2 | ECUデータモニターデータ読み取り(ホイールシリンダ圧センサ) |
SST09991-70201
- LSPV ゲージをフロント輪に接続する。
- SST(TaSCAN)を使用して、各液圧でのホイールシリンダ圧センサのデータモニター出力値を点検する。
[システム選択画面:シャシー→ABS·VSC→ECUデータモニター] 項目名
[記号]
項目説明/表示範囲
標準値
備考
ホイールシリンダ圧センサ
[WP]
ホイールシリンダ圧センサ出力を表す
表示範囲: 0 to 5V
ブレーキペダル開放中: 0.1 to 0.9V
ブレーキペダル操作中: 踏力に比例して変化
基準値
フロント右輪ホイールシリンダ圧センサ フロント右輪液圧
[MPa(kgf·cm2)]
ホイールシリンダ圧センサ(WP)
[V]
2.0(20.4)
0.53 to 1.33
5.0(51.0)
1.12 to 1.92
7.0(71.4)
1.52 to 2.32
10.0(102.0)
2.14 to 2.94
フロント左輪ホイールシリンダ圧センサ フロント左輪液圧
[MPa(kgf·cm2)]
ホイールシリンダ圧センサ(WP)
[V]
2.0(20.4)
0.53 to 1.33
5.0(51.0)
1.12 to 1.92
7.0(71.4)
1.52 to 2.32
10.0(102.0)
2.14 to 2.94
□ 参 考 □- ブレーキペダル踏み込みによりダイアグノーシスコードが出力し、電子制御ブレーキシステム制御が禁止される場合は、ダイアグノーシス出力時のフリーズフレームデータを確認する。
- ダイアグノーシスコード記憶時のフリーズフレームデータにて、ホイールシリンダ圧センサ出力値に異常がない場合は次の手順に進む。
NG | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順3 | ECUデータモニターデータ読み取り(ブレーキペダルストロークセンサおよび油圧センサとの比較) |
SST09991-70201
- 踏力計およびLSPV ゲージをフロントおよびリヤ輪に接続する。
- SST(TaSCAN)を使用し、ストロークセンサ1/2、レギュレータ圧センサおよびホイールシリンダ圧センサをデータモニターする。
[システム選択画面:シャシー→ABS·VSC→ECUデータモニター] 項目名
[記号]
項目説明/表示範囲
標準値
備考
ストロークセンサ1
[STR1]
ストロークセンサ1 出力を表す
表示範囲: 0 to 5V
ブレーキペダル開放中: 0.65 to 1.35V
ブレーキペダル操作中: 踏力に比例して上昇
ストロークセンサ2
[STR2]
ストロークセンサ2 出力を表す
表示範囲: 0 to 5V
ブレーキペダル開放中: 3.65 to 4.35V
ブレーキペダル操作中: 踏力に比例して下降
レギュレータ圧センサ
[RPS]
レギュレータ圧センサ出力を表す
表示範囲: 0 to 5V
ブレーキペダル開放中: 0.1 to 0.9V
ブレーキペダル操作中: 踏力に比例して変化
ホイールシリンダ圧センサ
[WP]
ホイールシリンダ圧センサ出力を表す
表示範囲: 0 to 5V
ブレーキペダル開放中: 0.1 to 0.9V
ブレーキペダル操作中: 踏力に比例して変化
基準値
踏力
[N(kgf)]
ストロークセンサ1(STR1)
[V]
ストロークセンサ2(STR2)
[V]
レギュレータ圧センサ(RPS)
[V]
ホイールシリンダ圧センサ(WP)
[V]
100(10.2)
1.10 to 1.80
3.20 to 3.90
1.35 to 2.15
1.17 to 1.97
200(20.4)
1.45 to 2.15
2.85 to 3.55
3.00 to 3.80
2.58 to 3.38
□ 参 考 □- ブレーキペダル踏み込みによりダイアグノーシスコードが出力し、電子制御ブレーキシステム制御が禁止される場合は、ダイアグノーシス出力時のフリーズフレームデータを確認する。
- ダイアグノーシスコード記憶時のフリーズフレームデータにて、ブレーキペダルストロークセンサ出力値に異常がない場合は次の手順に進む。
NG | ブレーキ ペダル ストローク センサ交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順4 | ダイアグノーシスコード再確認 |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)を使用して、ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は参照)
- 走行テストを行う。
- ダイアグノーシスコードを再確認する。(要領は参照)
結果
結果
飛び先
正常
A
C1246/46およびC1364/61出力
B
B | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)交換 (要領は 参照) |
A | |
不具合再現テスト実施 (要領は 参照) |
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