DTC C1241/41 電圧低下異常 C1242/42 IG1/IG2断線異常
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スキッドコントロールコンピュータの電源電圧の低下およびメインリレー作動電圧の低下でコードを記憶し、バッテリ電圧の一時的な電圧低下でもこのダイアグノーシスコードを記憶する場合がある。
□ 参 考 □電源電圧が低下した場合、ダイアグノーシスコードのC1256/56(ACC低圧異常)を記憶する場合がある。
ダイアグコード | 詳細コード | 検出条件 | 不具合箇所 |
---|---|---|---|
C1241/41 | 101 | BS電圧が9.3V以下の場合に、下記のいずれかの条件が成立した時 ブレーキ非制動状態が3秒以上継続 ブレーキ制動時にリニアソレノイド通電1.34Aを満足出来ない状態 ブレーキ制動状態が0.06秒継続 | コネクターの接圧不良、端子の変形、腐食 バッテリまたは充電回路 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 102 | ECU内部電圧が6.8V以下の場合に、下記のいずれかの条件が成立した時 メインリレーON指示に対し、リレー接点が3.5V 以上にならない状態が0.22秒以上継続 センサ電源が4.75V以下もしくは5.25V以上の状態が0.06秒以上継続 アキュームレータ圧センサ出力が4.54V以下もしくは5.46V以上の状態が0.06秒以上継続 | コネクターの接圧不良、端子の変形、腐食 バッテリまたは充電回路 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 551 | 車速3km/h以上で、IG1電圧が9.5V以下またはVM1電圧が8.6V以下の状態が10秒以上継続 | コネクターの接圧不良、端子の変形、腐食 バッテリまたは充電回路 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 552 | VM1電圧が8.6V以下かつセンサ電源電圧が低下した状態が60秒以上継続 | コネクターの接圧不良、端子の変形、腐食 バッテリまたは充電回路 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 553 | VM1電圧が16.6V以上の状態が0.8秒継続 | コネクターの接圧不良、端子の変形、腐食 バッテリまたは充電回路 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
C1242/42 | 111 | IG1端子に電源印加なし(3.5V未満)で、IG2端子に電源印加あり(9.5V以上)の状態が4秒以上継続 | IG1回路断線またはショート コネクターの接圧不良、端子の変形、腐食 プッシュスタートIG回路 バッテリまたは充電回路 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 112 | IG2端子に電源印加なし(3.5V未満)で、IG1端子に電源印加あり(9.5V以上)の状態が4秒以上継続 | IG2回路断線またはショート コネクターの接圧不良、端子の変形、腐食 プッシュスタートIG回路 バッテリまたは充電回路 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
ダイアグコード | ブレーキウォーニングランプ(黄)表示コード | ABSウォーニングランプ表示コード | スリップインジケータランプ表示コード |
---|---|---|---|
C1241*1 | 36 | 41 | 43 |
C1241*2 | 41 | 42 | 45 |
C1242 | 42 | 42 | 45 |
*1: ABS系ダイアグノーシスコード出力時
*2: 電子制御ブレーキシステム系ダイアグノーシスコード出力時
回路図
点検手順
■ 注 意 ■ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)交換後は、ヨーレートセンサ&Gセンサ0点取得、リニア弁オフセット学習および緊急ブレーキシグナル学習を実施する。(要領は
手順1 | ダイアグノーシスコード出力確認(スマートエントリー&スタートシステム(スタート機能)) |
SST09991-70201
B | スマートエントリー&スタートシステム(スタート機能)(ダイアグコード一覧)へ (要領は 参照) |
A | |
手順2 | ダイアグノーシスコード出力確認(ハイブリッドコントロールシステム) |
SST09991-70201
B | ハイブリッドコントロールシステム(トラブルシュートの進め方)へ (要領は 参照) |
A | |
手順3 | ダイアグノーシスコード出力確認 |
SST09991-70201
B | 該当ダイアグノーシスコードへ (要領は 参照) |
A | |
手順4 | 補機バッテリ点検 |
SST09082-00030
- READY ON後、SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、補機バッテリ電圧を点検する。
電圧値点検端子
点検条件
基準値
補機バッテリ
READY ON
11 to 15.5V
NG | 補機バッテリ充電または交換 |
OK | |
手順5 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(電源系統) |
SST09082-00030
09083-00170
- コネクターにかん合のゆるみ、抜けなどの不具合がないことを点検する。
- IG OFFで、スキッドコントロールコンピュータのコネクターを切り離す。
- コネクターケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する。
基準変形および腐食がない - SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間を点検する。
電圧値
点検端子 | 点検条件 | 基準値 |
---|---|---|
14(BI) - ボデーアース | 常時 | 11 to 14V |
16(IG1) - ボデーアース | IG ON | 11 to 14V |
12(IG2) - ボデーアース | IG ON | 11 to 14V |
抵抗値
点検端子 | 点検条件 | 基準値 |
---|---|---|
28(GND) - ボデーアース | 常時 | 1Ω未満 |
27(GND2) - ボデーアース | 常時 | 1Ω未満 |
26(GND3) - ボデーアース | 常時 | 1Ω未満 |
25(GND4) - ボデーアース | 常時 | 1Ω未満 |
24(GND5) - ボデーアース | 常時 | 1Ω未満 |
23(GND6) - ボデーアース | 常時 | 1Ω未満 |
*1 | 車両ワイヤハーネスコネクター前側 (スキッドコントロールコンピュータ接続コネクター) |
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
OK | |
手順6 | ダイアグノーシスコード再確認 |
SST09991-70201
- スキッドコントロールコンピュータへ車両ハーネスコネクターを接続する。
- SST(TaSCAN)を使用して、ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は参照)
- ダイアグノーシスコードを再確認する。(要領は参照)
結果
結果
飛び先
正常
A
C1241/41およびC1242/42出力
B
B | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)交換 (要領は 参照) |
A | |
不具合再現テスト実施 (要領は 参照) |
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