スターティングモータ点検 スイフトスポーツ ZC33S クロスビー
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スターティングモータ点検
作業上の注意
注意:
- バッテリを使用した点検時は端子間をショートさせないよう注意すること。
- プルインテスト、ホールディングテスト、無負荷性能テストは、コイルが焼けないように3〜5秒以内で行うこと。
プルインテスト
1)フィールドコイルのリード線をM端子から外す。
2)バッテリマイナス端子とM端子及びモータボデーをリード線で接続する。
3)バッテリプラス端子とS端子を接続したときにピニオンが飛び出すことを確認する。
4)ピニオンが飛び出さない時はマグネットスイッチを交換する。
ホールディングテスト
1)プルインテストの状態で、M端子からマイナス配線を外したとき、ピニオンが戻らないか点検する。なおピニオンが戻る場合は、マグネットスイッチを交換する。
2)M端子からマイナス配線を外したままの状態で、スターティングモータ本体からマイナス配線を外したとき、ピニオンが元の位置に戻るか点検する。なおピニオンが戻らない場合は、スターティングモータを分解して、ピニオン、レバー、プランジャの動きに引っかかりがないか点検する。
無負荷性能テスト
注意:
- 大きな電流が流れる恐れがあるので、バッテリブースタケーブル等の太目のケーブルを使用すること。
1)フィールドコイルのリード線がM端子に接続されていることを確認する。
2)下図のようにバッテリプラス端子とB端子の間に電流計を接続する。
3)バッテリマイナス端子とモータボデーを接続する。
4)S端子とB端子を接続した時にモータがスムーズに回転することを確認し、電流値を測定する。
無負荷性能テスト基準値
メーカー 電流値
デンソー 11.5Vで50A以下
三菱 11.5Vで53A以下
5)不具合がある場合は、スターティングモータを分解して点検する。
アーマチュア
1)コミュテータに汚れ及び焼けがないか点検し、不具合がある場合は、サンドペーパ又は旋盤を使用して修正する。
2)ダイヤルゲージを使用して、コミュテータの振れを測定する。測定値が限度以上の場合は、修正又は交換する。
コミュテータの振れ
基準値 限度値
0.05mm以下 0.4mm
3)コミュテータの外径を測定する。測定値が限度以下の場合は、アーマチュアを交換する。
コミュテータの外径
メーカー 基準値 限度値
デンソー 28.0mm 27.0mm
三菱 32.0mm 31.4mm
4)コミュテータのマイカ深さを測定する。測定値が限度以下の場合は、アーマチュアを交換する。
コミュテータのマイカ深さ
メーカー 基準値 限度値
デンソー 0.5〜0.8mm 0.2mm以下
三菱 0.4〜0.8mm
5)サーキットテスタを使用して、コミュテータセグメントとアーマチュアコア間の導通を点検する。導通がある場合は、アーマチュアが短絡しているので、アーマチュアを交換する。
6)サーキットテスタを使用して、コミュテータセグメント間の導通を点検する。導通がない場合は、回路が断線しているので、アーマチュアを交換する。
ブラシ
ブラシの長さを測定する。測定値が限度値以下の場合は、ブラシを交換する。
ブラシの長さ
メーカー 基準値 限度値
デンソー 10.0mm 7.8mm
三菱 17.0mm 11.5mm
オーバランニングクラッチ
図のようにワンウェイクラッチがA方向には回転せず、逆方向のみに回転するか点検する。また、ピニオンに異常摩耗がないか点検する。

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