DTC P2767/61 プライマリプーリ回転センサフェイル タント

タント ムーヴ アトレーワゴン ハイゼットトラック ミライ一ス DTC P2767/61 プライマリプーリ回転センサフェイル

プライマリープーリー回転数センサ(NIN)からの信号により、トランスミッションコントロールコンピュータASSYは入力軸回転数を検出し、変速制御を行う

DTC NO.
SAE/TCCS
DTC検出条件
診断条件
異常状態
異常期間
その他
点検部位
P2767/61出力軸回転数400rpm以上(車速約10km/h以上)で走行中
プライマリープーリー回転数が80rpm未満
2秒以上連続
1トリップ
ワイヤハーネスおよびコネクター
トランスミッションレボリューションセンサ(NIN)
トランスミッションコントロールコンピュータASSY

回路図

C262368J03

□ 参 考 □トランスミッションコントロールコンピュータASSY電源系回路図は参照

点検手順

手順1トランスミッション レボリューション センサ点検(NIN出力波形確認)
  1. オシロスコープを使用して、端子間の波形を測定する
C266988J01
*aコネクター接続状態
(トランスミッションコントロールコンピュータASSY)
--
項目内容
点検端子(端子記号)C29-35 (NIN) - C29-16 (ENI)
計器セット5V/DIV、1ms/DIV
測定条件車速20km/h走行時

□ 参 考 □

  1. データモニタ値はフェイルセーフ(ロックアップ時エンジン回転数に同じ)により正常値を示すため、使用しない
  2. プライマリープーリー回転数が上がる程周期は短くなる
  3. 掲載のオシロスコープ波形は参考例であり、ノイズやチャタリングの波形などは省略してある

基準上記の波形が出力され、車速が速くなるにつれ、パルスの周期が短くなる


NG
手順 2 へ
OK
常時発生しない問題の点検 (要領は  参照)  

手順2ワイヤハーネスおよびコネクター点検(トランスミッション レボリューション センサ(NIN) - トランスミッションコントロール コンピュータASSY)

□ 参 考 □点検要領および注意事項は参照

  1. トランスミッションコントロールコンピュータASSYのコネクターC29を切り離す
  2. トランスミッションレボリューションセンサ(NIN)のコネクターC20を切り離す
  3. 下表に従って、抵抗を測定する (端子配列は参照)
    抵抗値 (断線点検)点検端子
    点検条件
    基準値
    C29-27 (VBNI) - C20-3 (VCC)
    常時
    1 Ω未満
    C29-35 (NIN) - C20-2 (VOUT)
    常時
    1 Ω未満
    C29-16 (ENI) - C20-1 (GND)
    常時
    1 Ω未満
    抵抗値 (短絡点検)点検端子
    点検条件
    基準値
    C29-27 (VBNI)およびC20-3 (VCC) - 他の端子間およびボデーアース
    常時
    10 kΩ以上
    C29-35 (NIN)およびC20-2 (VOUT) - 他の端子間およびボデーアース
    常時
    10 kΩ以上
    C29-16 (ENI)およびC20-1 (GND) - 他の端子間およびボデーアース
    常時
    10 kΩ以上
  4. 下表に従って、電圧を測定する
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    C29-35 (NIN) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
  5. トランスミッションレボリューションセンサ(NIN)のコネクターC20を接続する
  6. トランスミッションコントロールコンピュータASSYのコネクターC29を接続する

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順3トランスミッションコントロール コンピュータASSY点検(VCC、VOUT電圧)
  1. トランスミッションレボリューションセンサ(NIN)のコネクターC20を切り離す
  2. 下表に従って、電圧を測定する (端子配列は参照)
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    C20-3 (VCC) - C20-1 (GND)
    IG ON
    11 to 14 V
    C20-2 (VOUT) - C20-1 (GND)
    IG ON
    11 to 14 V
  3. トランスミッションレボリューションセンサ(NIN)のコネクターC20を接続する

NG
手順 4 へ
OK
トランスミッション レボリューション センサ交換(NIN) (要領は  参照)  

手順4トランスミッションコントロール コンピュータASSY点検(電源およびアース回路)

□ 参 考 □トランスミッションコントロールコンピュータASSY電源系回路図は参照

  1. トランスミッションコントロールコンピュータASSY のコネクター接続状態を確認する
  2. トランスミッションコントロールコンピュータASSY のコネクターB25を切り離す
  3. 下表に従って、電圧を測定する (端子配列は参照)
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    B25-7 (BIN) - ボデーアース
    常時
    11 to 14 V
    B25-3 (+B) - ボデーアース
    IG ON
    11 to 14 V
    B25-32 (ACC) - ボデーアース
    ACC ON
    11 to 14 V
  4. 下表に従って、抵抗を測定する (端子配列は参照)
    抵抗値(断線点検)点検端子
    点検条件
    基準値
    B25-14 (E1) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    B25-2 (E01) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    B25-1 (EBBC) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
  5. トランスミッションコントロールコンピュータASSY のコネクターB25を接続する
OK

手順5トランスミッションコントロール コンピュータASSY交換
  1. トランスミッションコントロールコンピュータASSY交換 (要領は参照)
次へ

手順6GTS(ストップ&スタートシステム初期学習)

■ 注 意 ■トランスミッションコントロールコンピュータASSYを交換した場合、ストップ&スタートシステムの初期学習を実施する

  1. GTSを使用して、ストップ&スタートシステム初期学習をおこなう (要領は参照)
次へ

手順7GTS(CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習)

■ 注 意 ■

  1. 学習値の初期化を行うと、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方の学習値がクリアされてしまうため、下記の表にある部品交換時には、CVT学習値初期化を行った後、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方を必ず実施する
    交換部品
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
    2. トランスミッションコントロールコンピュータASSY
    3. トランスミッション バルブ ボデーASSY
    4. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS1ソレノイド)
    5. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS2ソレノイド)
    6. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.1(DSUソレノイド)
    7. オイルプレッシャセンサ
  1. GTSを使用して、CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習をおこなう (要領は参照)
  2. 再度ダイアグコードの確認をおこなう (要領は参照)
次へ
終了 

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