CAN通信システム    エンジンECU通信途絶モード タント

ダイハツ ハイゼットトラック ミライ一ス ムーヴ アトレーワゴン

診断項目症状疑わしい箇所
エンジンECU通信途絶モードどちらかの項目に当てはまる場合
GTSの‘バス診断’画面に‘EFI’が検出されない(要領は参照)
ダイアグコード組み合わせ表の‘エンジンECU通信途絶モード’に当てはまる(要領は参照)
フューエルインジェクションコンピュータ本線断線またはコネクター
フューエルインジェクションコンピュータ電源系統異常
フューエルインジェクションコンピュータ内部異常

回路図

C243578J02

点検手順

■ 注 意 ■

  1. CANバスの抵抗値を測定する場合はIG OFF後、キー操作、スイッチ操作、ドア開閉をせずに1分以上放置してからバッテリを切り離し、再度1分以上経過してから抵抗値を測定する。
  2. CAN通信系のダイアグコードが出力している場合は必ず「トラブルシュートの進め方」からトラブルシュートを行う。(要領は参照)
  3. 修理完了後、DTC確認手順を実行して、DTCが出力されていないかを確認する。
    DTC確認手順:IG ONにして5秒以上待機し、その後車速が60km/h以上で1秒以上走行。
  4. 修理完了後、バス診断を行い、CAN通信に接続されているECUおよびセンサが全て表示されていることを確認する。(要領は参照)
  5. IG OFF後、バッテリターミナルを切り離す前に待ち時間が発生する場合がある。このため作業前にバッテリ端子切り離し時の注意事項を確認する。(要領は参照)
  6. トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検すること。

□ 参 考 □

  1. 各コネクターを点検する際、コネクターを切り離す前にコネクターケースを接続方向に押し、かん合のゆるみ、抜けが発生していないことを確認する。
  2. コネクターを切り離した際、コネクター端子およびコネクターケースに破損、変形、腐食などがないことを確認する。

手順1CANバス本線断線点検(フューエルインジェクションコンピュータ本線)
  1. バッテリマイナスターミナルを切り離し、フューエルインジェクションコンピュータの車両ハーネスコネクターB12を切り離す。
  2. 端子間の抵抗を点検する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    B12-2(HCAN) - B12-1(LCAN)
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    108 to 132 Ω
    イラスト内指示文字 *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (フューエルインジェクションコンピュータ)

NG
CANバス本線またはコネクター修理または交換
OK

手順2ワイヤハーネスおよびコネクター点検(電源系統)
  1. フューエルインジェクションコンピュータの電源系統を点検する。(要領は参照)
    □ 参 考 □フューエルインジェクションコンピュータの電源系統に異常がない場合は、フューエルインジェクションコンピュータを交換する。

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK
フューエルインジェクション コンピュータ交換 (要領は  参照)  
CAN通信システム    エンジンECU通信途絶モード

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