DTC P0515/39 バッテリ温度センサ異常 タント ムーヴ

ダイハツ ハイゼットトラック ミライ一ス アトレーワゴン DTC P0515/39 バッテリ温度センサ異常

バッテリサーモメータセンサは、バッテリ温度を感知する。バッテリサーモメータセンサ内に組み込まれているサーミスタは、バッテリ温度の変化に伴い抵抗値が変化する。バッテリ温度が低ければ低いほどサーミスタの抵抗値は大きくなり、逆に高ければ高いほど抵抗値は小さくなる。バッテリサーモメータセンサは、フューエルインジェクションコンピュータと接続されており、フューエルインジェクションコンピュータのBATP端子から抵抗Rを経由して5 Vの電源電圧がバッテリサーモメータセンサに供給される。つまり、抵抗Rとバッテリサーモメータセンサは直列で接続されているので、抵抗値はバッテリ温度の変化に伴い変化し、BATPターミナルの電位もまた変化する。この信号をもとにフューエルインジェクションコンピュータはバッテリ高温時に充電電流を減らし、バッテリを保護する。

ダイアグコードDTC 検出条件
診断条件
異常状態
異常期間
その他
点検部位
P0515/39IG ON
バッテリサーモメータセンサの出力電圧が0.1 V未満または4.85 V以上
約0.5秒以上
1トリップ
バッテリカレントセンサASSY(バッテリサーモメータセンサ内蔵)
ワイヤハーネスまたはコネクター
フューエルインジェクションコンピュータ

回路図

A279833J02

点検手順

■ 注 意 ■キーフリーシステム装着車のフューエルインジェクションコンピュータを交換する場合は、他の車から流用せずに、必ず新品部品を用いること。
□ 参 考 □GTSを使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録してあり、それらの情報がトラブルシュートする際に役立つ。

手順1バッテリカレント センサASSY単体点検
  1. バッテリカレントセンサASSY(バッテリサーモメータセンサ)の単体点検を実施する。(要領は参照)

NG
バッテリカレント センサASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順2ワイヤハーネスおよびコネクター点検(バッテリカレントセンサASSY - フューエルインジェクションコンピュータ)

□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は参照。

  1. バッテリカレントセンサASSYのコネクターC19を切り離す。
  2. フューエルインジェクションコンピュータのコネクターC28を切り離す。
  3. 各端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    C19-1(TEMP) - C28-18(BATP)
    常時
    1 Ω未満
    C19-4(GND) - C28-33(E2)
    常時
    1 Ω未満
    C19-1(TEMP)およびC28-18(BATP) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK
フューエルインジェクション コンピュータ交換 (要領は  参照)  
DTC   P0515/39   バッテリ温度センサ異常

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