DTC    P0011  P0012//73    VVT制御(進角フェイル)タント ムーヴ

DTC    P0011  P0012//73    VVT制御(進角フェイル) ハイゼットトラック ミライ一ス コペン

ダイアグコードP0011/73
P0012/73
DTC検出条件診断条件P0011/73以下の条件が全て揃った時
エンジン水温が80 to 100°C
エンジン回転数が500 to 4000 rpm
VVT進角状態
P0012/73以下の条件が全て揃った時
エンジン水温が80 to 100°C
エンジン回転数が500 to 4000 rpm
VVT遅角状態
異常状態P0011/73進角位置でバルブタイミング固着
P0012/73遅角位置でバルブタイミング固着
異常期間約5秒
トリップ数2トリップ
検出方法常時モニター
検出に使用するセンサ/構成部品メインカムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY
カムシャフトタイミングスプロケットASSY
サブクランクポジションセンサ
カムポジションセンサ
ウォータテンパラチャセンサ
不具合箇所バルブタイミング
カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY
カムシャフトタイミングスプロケットASSY
オイルコントロールバルブフィルタ
ワイヤハーネスまたはコネクター
フューエルインジェクションコンピュータ

回路図

回路図は参照

点検手順

■ 注 意 ■キーフリーシステム装着車のフューエルインジェクションコンピュータを交換する場合は、他の車からの流用をせず、必ず新品部品を用いる事
□ 参 考 □GTSを使用して、フリーズフレームデータを読み取る フリーズフレームデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録してあり、それらの情報がトラブルシュートする際に役立つ

手順1ダイアグコード読み取り
  1. DLC3にGTSを接続する
  2. IG ONにする
  3. GTSをONにする
  4. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを確認する (要領は参照)
結果飛び先
P0011/73またはP0012/73が出力されるA
P0011/73またはP0012/73以外にも、ダイアグコードが出力されるB

□ 参 考 □ダイアグコードP0011/73またはP0012/73以外のダイアグコードが出力された場合は、そのダイアグコードを先にトラブルシュートすること


B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は  参照)
A

手順2GTSデータ読み取り(目標変位角、実変位角、TVVT角度換算値)
  1. DLC3にGTSを接続する
  2. IG ONにする
  3. GTSをONにする
  4. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する :パワートレイン / エンジン / データモニタ / 目標変位角、実変位角およびTVVT角度換算値
  5. エンジンを始動する
  6. アイドリング状態で[目標変位角]、[実変位角]および[TVVT角度換算値]を読み取る
    基準目標変位角、実変位角が0°で、TVVT角度換算値が45 to 55°
    □ 参 考 □エンジンが始動できない場合は、クランキング状態で読み取る (回転を安定させる必要があるため、初爆が発生する場合はフューエルインジェクタASSYのコネクターを全て切り離し初爆を発生させないようにする)
  7. 走行中の[目標変位角]および[実変位角]を読み取る
    基準目標変位角に追従して実変位角が変化する
    □ 参 考 □
    1. 走行中、目標変位角が0°のままで変化しない場合は異常とする
    2. 現象が再現しない場合は、油路に一時的な詰まりが発生していたが、解消してしまった可能性がある
    3. 暖機後のEGR作動時など、[目標変位角]が0°となる走行条件がある
結果飛び先
異常A
正常B

B
手順 7 へ
A

手順3カムシャフトタイミングオイルコントロール バルブASSY単体点検
  1. カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSYの単体点検を実施する (要領は参照)

NG
カムシャフトタイミングオイルコントロール バルブASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順4バルブタイミング点検(タイミングチェーンの伸び、歯飛び点検)
  1. シリンダヘッドカバーを取りはずす
  1. クランクシャフトを正回転させ、図の位置(NO.1シリンダ排気上死点)にタイミングマークを合わせる
  2. カムシャフトタイミングギヤのタイミングマークが図のようになっていることを確認する 位置が合わない場合は、さらにクランクシャフトを正回転方向に1回転させる
    基準タイミングマークが合っている
    イラスト内指示文字 *a
    タイミングマーク
    *b
    切り欠き
    *c
    0点
  1. カムシャフトタイミングスプロケットASSYにあるマークの位置を確認し、タイミングチェーンの伸びを確認する
    基準カムシャフトタイミングスプロケットASSYのマークがシリンダヘッドカバー取り付け面より上の位置にある
    イラスト内指示文字 *a
    シリンダヘッドカバー取付け面
    *b
    マーク
    □ 参 考 □カムシャフトタイミングスプロケットASSYのマークがシリンダヘッドカバー取り付け面より下の位置にあれば、タイミングチェーンを交換する

NG
バルブタイミング調整(タイミングチェーン交換) (要領は  参照)
OK

手順5カムシャフトタイミング スプロケットASSY点検
  1. カムシャフトタイミングスプロケットASSYの点検を実施する (要領は参照)

NG
カムシャフトタイミング スプロケットASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順6オイルコントロールバルブ フィルタ点検
  1. タイミングチェーンORベルトカバーSUB-ASSYを取りはずす (要領は参照)
  1. オイルコントロールバルブフィルタを取りはずす
  2. オイルコントロールバルブフィルタの詰まりを点検する
    基準詰まり、異物等の付着がないこと
    イラスト内指示文字 *1
    オイルコントロールバルブフィルタ

NG
オイルコントロールバルブ フィルタ交換
OK

手順7ダイアグコード消去
  1. DLC3にGTSを接続する
  2. IG ONにする
  3. GTSをONにする
  4. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを消去する (要領は参照)
  5. IG OFFにして、10秒以上待機する
次へ

手順8作動確認運転実施
  1. 走行テストを実施する
  2. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを確認する (要領は参照)
結果飛び先
P0011/73またはP0012/73が出力されるA
ダイアグコードが出力されないB

□ 参 考 □ダイアグコードP0011/73およびP0012/73は、エンジンオイル内の異物の噛み込みにより短時間で正常復帰した場合にも出力される この場合は、フューエルインジェクションコンピュータにより異物を排出するように制御されているので、走行テスト実施後のダイアグコード確認時にP0011/73およびP0012/73が再出力されなければVVT制御システムには問題ない また、エンジンオイル内の異物もオイルフィルタで回収されるため問題ない


B
不具合現象シミュレーション方法へ (要領は  参照)
A
フューエルインジェクション コンピュータ交換 (要領は  参照)  

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