DTC P0102/31 エアフロメータ断線(Low) DTC P0103/31 エアフロ
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インテークエアフローメータSUB-ASSYには、プラチウムフィラメントが使用されている。構成としてはプラチウムフィラメントから成るヒータとテンパラチャセンサおよび制御回路がハウジング内に組み込まれている。作動としては、ハウジングのバイパス流路内にあるヒータが吸入エア通過により冷却され、その温度変化をテンパラチャセンサが検出する方法を用いている。回路構成はヒータとテンパラチャセンサがブリッジ回路を形成し、ヒータが決められた温度で維持できるよう制御するパワートランジスタの働き(A、Bの電位差)をインテークエアフローメータSUB-ASSYの出力電圧として計測している。
DTCNo. SAE/TCCS | DTC検出条件 1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他 | 点検部位 |
---|---|---|
P0102/31 | IG ON、エンジン回転数4000r/min未満 インテークエアフローメータSUB-ASSY回路の断線またはGNDとの短絡 3秒以上 1トリップ | ワイヤハーネスまたはコネクター インテークエアフローメータSUB-ASSY エンジンコントロールコンピュータ |
P0103/31 | IG ON、エンジン回転数4000r/min未満 インテークエアフローメータSUB-ASSY回路の短絡(+B回路) 3秒以上 1トリップ | ワイヤハーネスまたはコネクター インテークエアフローメータSUB-ASSY エンジンコントロールコンピュータ |
□ 参 考 □ダイアグコード出力を確認後、SST(TaSCAN)を使用して、ECUデータモニターの吸入空気量を読み取る。
吸入空気量(g/s) | 不具合内容 |
---|---|
0.0 | インテークエアフローメータSUB-ASSY電源供給回路の断線 VG回路の断線または短絡 |
271.0もしくはそれ以上 | E2G回路の断線 |
回路図
点検手順
■ 注 意 ■トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検すること。
□ 参 考 □SST(TaSCAN)を使用して、フリーズデータを読み取る。フリーズデータとして、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートする際に役立つ。
手順1 | ダイアグコード読み取り |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従ってダイアグコードを確認する。(要領は参照)
結果結果
飛び先
P0102/31を出力
A
P0103/31を出力
B
A | |
手順2 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(インテークエアフローメータSUB-ASSY電源電圧点検) |
SST09082-00030
09083-00170
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は
参照。
- インテークエアフローメータSUB-ASSYのコネクターを切り離す。
- IG ONにする。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の電圧値を測定する。
電圧値点検端子
インテークエアフローメータSUB-ASSY車両側コネクター - ボデーアース
点検条件
基準値
3(+B) - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(インテークエアフローメータSUB-ASSY接続コネクター)
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(EFI MAINリレー - インテークエアフローメータSUB-ASSY) |
OK | |
手順3 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エンジンコントロールコンピュータ - インテークエアフローメータSUB-ASSY) |
SST09082-00030
09083-00170
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は
参照。
- エンジンコントロールコンピュータのコネクターAおよびインテークエアフローメータSUB-ASSYのコネクターを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。(端子配列は参照)
抵抗値(断線点検)
点検端子
エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクター - インテークエアフローメータSUB-ASSY車両側コネクター
点検条件
基準値
A94(VG) - 5(VG)
常時
1 Ω未満
A117(E2G) - 4(E2G)
常時
1 Ω未満
抵抗値(短絡点検)
点検端子
エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクターおよびインテークエアフローメータSUB-ASSY車両側コネクター - 他の端子間およびボデーアース
点検条件
基準値
A94(VG)および5(VG) - 他の端子間およびボデーアース
常時
10 kΩ以上
A117(E2G)および4(E2G) - 他の端子間およびボデーアース
常時
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(インテークエアフローメータSUB-ASSY接続コネクター)
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(エンジンコントロールコンピュータ接続コネクター)
*3
コネクターA
-
-
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(エンジンコントロールコンピュータ - インテークエアフローメータSUB-ASSY) |
OK | |
手順4 | インテークエアフロー メータSUB-ASSY点検 |
SST09991-70201
- インテークエアフローメータSUB-ASSYの機能点検をする。
- コネクターを付けた状態でインテークエアフローメータSUB-ASSYを取りはずす。
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[ECUデータモニター] - [吸入空気量]を選択する。
- インテークエアフローメータSUB-ASSYに空気を吹き込んだとき、吸入空気量の数値が変動することを確認する。
基準数値が変動する。
NG | 手順 7 へ |
OK | |
エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照) |
手順5 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(インテークエアフローメータSUB-ASSY - ボデーアース) |
SST09082-00030
09083-00170
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は
参照。
- インテークエアフローメータSUB-ASSYのコネクターを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
インテークエアフローメータSUB-ASSY車両側コネクター - ボデーアース
点検条件
基準値
4(E2G) - ボデーアース
常時
1 Ω未満
結果結果
飛び先
異常
A
正常
B
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(インテークエアフローメータSUB-ASSY接続コネクター)
B | インテークエアフロー メータSUB-ASSY交換 (要領は 参照) |
A | |
手順6 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エンジンコントロールコンピュータ - インテークエアフローメータSUB-ASSY) |
SST09082-00030
09083-00170
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は
参照。
- エンジンコントロールコンピュータのコネクターAおよびインテークエアフローメータSUB-ASSYのコネクターを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。(端子配列は参照)
抵抗値(断線点検)
点検端子
エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクター - インテークエアフローメータSUB-ASSY車両側コネクター
点検条件
基準値
A117(E2G) - 4(E2G)
常時
1 Ω未満
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(インテークエアフローメータSUB-ASSY接続コネクター)
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(エンジンコントロールコンピュータ接続コネクター)
*3
コネクターA
-
-
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(エンジンコントロールコンピュータ - インテークエアフローメータSUB-ASSY) |
OK | |
エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照) |
手順7 | インテークエアフロー メータSUB-ASSY交換 |
次へ | |
手順8 | ダイアグコード消去 |
SST09991-70201
次へ | |
手順9 | 作動確認運転実施 |
SST09991-70201
- エンジンを始動する。
- 5秒以上アイドリングする。(A)
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグ判定結果確認] - [ダイアグコード別確認]を選択する。
- 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。
- ダイアグコード判定結果が正常であることを確認する。
結果結果
飛び先
異常
A
正常
B
□ 参 考 □表示項目
内容
正常- ダイアグコードの判定が完了
- システム正常
- ダイアグコードの判定が完了
- システム異常
- ダイアグコードの判定が未完了
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
- ダイアグコードの判定が実施できない
- 前提条件が成立していないダイアグコード数がエンジンコントロールコンピュータに記憶できる上限に達している
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
B | 完了 |
A | |
エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照) |
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