DTC C1252/52 モーター長時間通電異常 C1253/53 モーターリレー
異常 エスクァイア エスティマ ヤリス クロス プリウス PHV α トヨタ カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プロボックス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー ヴォクシー ヴェルファイア アルファード ノア アクア シエンタ C-HR GR86 ハイブリッド RAV4 bZ4x
スキッドコントロールコンピュータは、アキュームレータ圧センサの入力によりアキュームレータ圧低下を検知し、モータリレー作動、停止を行い、ポンプモータを駆動、停止する。
ダイアグコード | 詳細コード | 検出条件 | 不具合箇所 |
---|---|---|---|
C1252/52 | 311 | ポンプモータ駆動状態が178秒(リレー異常時は98秒)以上継続 | モータ回路またはモータモニタ回路ショート モータリレー固着 アクチュエータ内アキュームレータ圧センサ異常 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
C1253/53 | 321 | IG1端子電圧が9.5V以上時に、モータ駆動ON指示でモータ駆動モニタOFFの状態が0.2秒以上継続 | モータ回路またはモータモニタ回路断線 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 322 | モータ駆動OFF指示でモータ駆動モニタONの状態が2秒以上継続 | モータ回路またはモータモニタ回路ショート ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 323 | ECU内部モータ駆動回路の論理矛盾が2秒以上継続 | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 324 | ECU内部モータリレー1および2が断線状態 | モータ回路またはモータモニタ回路断線 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 325 | ECU内部モータリレー1および3が断線状態 | モータ回路またはモータモニタ回路断線 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 326 | ECU内部モータリレー2および3が断線状態 | モータ回路またはモータモニタ回路断線 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 327 | ECU内部モータリレー1が断線状態 | モータ回路またはモータモニタ回路断線 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 328 | ECU内部モータリレー2が断線状態 | モータ回路またはモータモニタ回路断線 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
↑ | 329 | ECU内部モータリレー3が断線状態 | モータ回路またはモータモニタ回路断線 ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ) |
ダイアグコード | ブレーキウォーニングランプ(黄)表示コード | ABSウォーニングランプ表示コード | スリップインジケータランプ表示コード |
---|---|---|---|
C1252 | 52 | 42 | 45 |
C1253 | 53 | 42 | 45 |
回路図
点検手順
■ 注 意 ■ブレーキブースタASSY(マスタシリンダツキ)交換後は、ヨーレートセンサ&Gセンサ0点取得、リニア弁オフセット学習および緊急ブレーキシグナル学習を実施する。(要領は
手順1 | アクティブテスト実施(ABSモータリレー) |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)を使用して、モータリレーのアクティブテストを行う。
項目名 | テスト内容 | 制約条件 |
---|---|---|
モータリレー1 | モータリレーのON / OFFが可能 | 車速0km/hにて可能 |
- SST(TaSCAN)を使用して、モータリレーの状態をデータモニターにて確認する。
[システム選択画面:シャシー→ABS·VSC→ECUデータモニター] 項目名
[記号]
項目説明/表示範囲
標準値
備考
モータリレー1
[MRL1]
モータリレーの作動状態を表す
表示範囲: OFF / ON
OFF: モータリレーOFF
ON: モータリレーON
-
結果
結果 | 飛び先 |
---|---|
アクティブテストを行うことで、データモニター内のモータリレーがON/OFFする | A |
アクティブテストを行っても、データモニター内のモータリレーが変化しない | B |
A | |
手順2 | ブレーキブースタ ポンプASSY点検 |
SST09082-00030
09083-00170
- コネクターにかん合のゆるみ、抜けなどの不具合がないことを点検する。
- IG OFFで、ブレーキブースタポンプASSYのコネクターを切り離す。
- コネクターケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する。
基準変形および腐食がない - SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を点検する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
a1(BM1) - a2(GND1)
常時
10Ω以下
b2(BM2) - b1(GND2)
常時
10Ω以下
a1(BM1) - b2(BM2)
常時
1Ω未満
a2(GND1) - b1(GND2)
常時
1Ω未満
イラスト内指示文字 *1
コネクター非接続状態
(ブレーキブースタポンプASSY)
NG | ブレーキブースタ ポンプASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順3 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(GND系統) |
SST09082-00030
09083-00170
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を点検する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
a2(GND1) - ボデーアース
常時
1Ω未満
b1(GND2) - ボデーアース
常時
1Ω未満
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(ブレーキブースタポンプASSY接続コネクター)
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
OK | |
手順4 | ECUデータモニターデータ読み取り(アキュームレータ圧センサ) |
SST09991-70201
- ブレーキブースタポンプASSYへ車両ハーネスコネクターを接続する。
- SST(TaSCAN)を使用し、アキュームレータ圧センサのデータモニターを点検する。
[システム選択画面:シャシー→ABS·VSC→ECUデータモニター] 項目名
[記号]
項目説明/表示範囲
標準値
備考
アキュームレータ圧センサ
[ACPS]
アキュームレータ圧センサ出力を表示
表示範囲: 0 to 5V
2.9 to 4.2V
(ブレーキペダルを4、5 回操作し、ポンプモータ作動→停止させた後、ブレーキ非作動)
蓄圧時: 蓄圧量に比例して変化 - ブレーキペダルを非操作のまま30秒間待ち、アキュームレータ圧センサ出力値の落ち幅が一定値以内であることを確認する。
基準アキュームレータ圧センサ出力値の落ち幅が0.55V以内
□ 参 考 □- この点検により、センサ不良、アクチュエータの内部漏れおよびアキュームレータ劣化による低圧検出での長時間通電異常かどうかを点検する。
- リザーバのフルードレベルが低下する場合は、フルードの外部漏れが考えられる。
NG | 手順 9 へ |
OK | |
手順5 | ダイアグノーシスコード再確認 |
SST09991-70201
B | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)交換 (要領は 参照) |
A | |
不具合再現テスト実施 (要領は 参照) |
手順6 | ヒューズ点検 |
SST09082-00030
09083-00170
- IG OFFで、ABS MTR1およびABS MTR2ヒューズを取り外す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を点検する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
ABS MTR1(30A)ヒューズ
常時
1Ω未満
ABS MTR2(30A)ヒューズ
常時
1Ω未満
NG | ヒューズ交換 |
OK | |
手順7 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(モータ電源入力系統) |
SST09082-00030
09083-00170
- ヒューズを取り付ける。
- コネクターにかん合のゆるみ、抜けなどの不具合がないことを点検する。
- スキッドコントロールコンピュータのコネクターを切り離す。
- コネクターケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する。
基準変形および腐食がない - SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の電圧を点検する。
電圧値点検端子
点検条件
基準値
1(MRI1) - ボデーアース
常時
11 to 14V
2(MRI2) - ボデーアース
常時
11 to 14V
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(スキッドコントロールコンピュータ接続コネクター)
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
OK | |
手順8 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(スキッドコントロールコンピュータ - ブレーキブースタポンプASSY) |
SST09082-00030
09083-00170
- コネクターにかん合のゆるみ、抜けなどの不具合がないことを点検する。
- ブレーキブースタポンプASSYのコネクターを切り離す。
- コネクターケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する。
基準変形および腐食がない - SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を点検する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
29(MRO1) - a1(BM1)
常時
1Ω未満
29(MRO1) - ボデーアース
常時
10kΩ以上
30(MRO2) - b2(BM2)
常時
1Ω未満
30(MRO2) - ボデーアース
常時
10kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(スキッドコントロールコンピュータ接続コネクター)
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(ブレーキブースタポンプASSY接続コネクター)
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
OK | |
ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)交換 (要領は 参照) |
手順9 | アクティブテスト実施(ソレノイドバルブ) |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)を使用し、アクティブテストにて“SMC/SRC/SCC”を実行し、ブレーキアクチュエータ内の切替ソレノイド(SCC)、レギュレータカットソレノイド(SRC)およびマスターカットソレノイド(SMC)を駆動させる。
□ 参 考 □下記の条件にて、アクティブテストの実施が可能。- ソレノイドリレーON
- シフト位置Pポジション
- パーキングブレーキON
- 車速0km/h
[システム選択画面: シャシー→ABS·VSC→アクティブテスト] 項目名
テスト内容
制約条件
SMC/SRC/SCC
各ソレノイドのON / OFFが同時に可能- 車速0km/hにて可能
- ソレノイドリレーON
- システム正常
- SST(TaSCAN)を使用して、ホイールシリンダ圧センサの出力値をデータモニターする。
[システム選択画面:シャシー→ABS·VSC→ECUデータモニター] 項目名
[記号]
項目説明/表示範囲
標準値
備考
ホイールシリンダ圧センサ
[WP]
ホイールシリンダ圧センサ出力を表す
表示範囲: 0 to 5V
ブレーキペダル開放中: 0.1 to 0.9V
ブレーキペダル操作中: 踏力に比例して変化
基準アクティブテストを行うことにより、ホイールシリンダの出力値が上昇しない。
□ 参 考 □ホイールシリンダの出力値が上昇する場合、ブレーキアクチュエータ内部のフルード漏れが考えられる。
NG | ブレーキブースタASSY(マスタシリンダ ツキ)交換 (要領は 参照) |
OK | |
ブレーキブースタ ポンプASSY交換 (要領は 参照) |
HOME
自動車の故障や修理方法、交換方法等に役立つ情報 参考資料は,サービスマニュアル 整備書 修理書 配線図 回路図等です。 トヨタ(TOYOTA) レクサス(LEXUS) ニッサン(N…