フロントブレーキ点検ソリオバンディット MAD7S

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フロントブレーキ点検
ブレーキディスクとブレーキパッドのすき間
車両をリフトアップし、ブレーキペダルを数回操作して、ブレーキパッドを安定させたあと、タイヤを手で回したときに引きずりがないか点検する。
ブレーキパッド

ライニングに損傷、剥離、表面硬化及び油の付着などの不具合がないか点検し、不具合があれば1台分セットで交換する。
ライニングの厚さ“a”(裏金は含まない)を点検し、限度値以下のものや著しい片減りがある場合は、1台分セットで交換する。

ブレーキパッドライニング厚さ“a”
基準値(新品時) 限度値
10.0mm 2.0mm

ブレーキディスク

ブレーキディスクの厚さを点検し、限度値以下の場合は交換する。

ブレーキディスク厚さ
仕様基準値(新品時) 限度値
ソリッドディスク 11.0mm 10.0mm
ベンチレーテッドディスク 17.0mm 15.0mm

ダイヤルゲージを使用して、ブレーキディスクの振れを測定し、規定の範囲にあるか点検する。

ディスクの振れ

0.1mm以下

フロントキャリパASSY分解
注意:

分解する前にキャリパ周囲を清掃しておくこと。

1)ユニオンボルトの取付穴からエアを吹き、ブーツ及びピストンを取り外す。
警告:

ピストンをエアで押し出す時は、ピストンとキャリパの間に指を置かないこと。

注意:

ピストンが損傷しないようにウエスを噛ませること。
ピストンが勢いよく飛び出すことがあるので、適度な圧力でゆっくり押し出すこと。

2)キャリパからピストンシールを取り外す。
注意:

キャリパのシリンダ部を傷つけないこと。

3)キャリパキャリアから、スライドピン(2個)及びピンブーツ(2個)を取り外す。

フロントキャリパASSY点検
ピストン
ピストンの外周部に損傷、錆及び腐食がないか点検し、不具合があれば交換する。

キャリパ
キャリパのシリンダ部に損傷及び腐食がないか点検し、不具合があれば交換する。

スライドピン
スライドピンに損傷及び腐食がないか点検し、不具合があれば交換する。
フロントキャリパASSY組立て
1)ブーツ内面及びピストン外周にグリースを塗布する。
注意:

ブーツは新品を使用すること。

指定材料
: グリース 99000–59124–006 (ラバー兼用ブレーキグリース)
2)ブーツをピストンに取り付ける。

3)ピストンシールに同梱のグリースを塗布し、キャリパに取り付ける。
注意:

ピストンシールは新品を使用すること。

4)ピストンをキャリパに取り付ける。
参考:

ブーツが全周にわたってシリンダ内面のブーツ溝に確実に取り付けられていることを確認する。

5)スライドピンにグリースを塗布し、スライドピン(2個)及びピンブーツ(2個)をキャリパキャリアに取り付ける。
注意:

ピンブーツは新品を使用すること。

指定材料
: グリース 99000–59124–006 (ラバー兼用ブレーキグリース)

ブレーキディスクダストカバー取外し/取付け
取外し
1)ホイールハブを取り外す。icon
2)ステアリングナックルを取り外す。icon
3)ステアリングナックルとブレーキディスクダストカバーの間にマイナスドライバ等を入れて、こじるようにしてブレーキディスクダストカバーを取り外す。

取付け
注意:

ブレーキディスクダストカバーは新品を使用すること。

1)ステアリングナックルのストラット取付部中心にブレーキディスクダストカバーの中心が合うように組み付ける。
2)特殊工具及びプレスを使用して、ブレーキディスクダストカバーをステアリングナックルに圧入する。
特殊工具
A : 09951–15810 (ブレーキディスクダストカバーインストーラ)
B : 09944–78210 (ベアリングインストーラサポート)

3)圧入後、4箇所均等にかしめる。

4)ホイールベアリング及びホイールハブをステアリングナックルに取り付ける。icon
5)車両にステアリングナックルを取り付ける。icon
6)ブレーキディスク及びキャリパを取り付ける。icon
7)ドライブシャフトナットを取り付ける。icon