ステアリング セルフダイアグノーシスによる故障診断 ワゴン R
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ステアリング セルフダイアグノーシスによる故障診断
概要
P/Sコントローラは各入出力信号をモニタしており、異常を検出すると異常内容(ダイアグコード)を記憶するセルフダイアグノーシス(自己診断)機能を備えている。また異常を検出した場合は、コンビネーションメータ内のP/S警告灯を点灯してドライバに異常を知らせるウォーニング機能を備えている。
P/Sコントローラは異常を検出すると最低限の操舵性能を確保するためのフェイルセーフ制御を行う。フェイルセーフ制御の内容は検出した異常(ダイアグコード)によって異なる。
参考:
- P/S警告灯が点灯している場合は、異常が発生中であることを表す。(現在故障)
- 一時的な故障などで正常復帰が確認できた場合はP/S警告灯は消灯するが、ダイアグコードは消去作業を行うまで保存されている。(過去故障)
- P/Sコントローラは、イグニッションSW ON後2秒間イニシャルチェックを行う。イニシャルチェック中はP/S警告灯が点灯し、チェック終了後消灯する。ただし、エンジンを始動しない限り2秒以上経過しても消灯しない。
ダイアグコードの表示
1)エンジンを始動する。
2)運転席右側ジャンクションブロック(J/B)上部付近にあるダイアグモニタカプラ(白色6極カプラ)のP/S−DNS端子をサービスワイヤでボデーアースに接続する。
3)P/S警告灯が点滅しダイアグコードを表示する。ダイアグコードは小さいものより順に1回ずつ表示し最後まで表示すると再度最初から表示を繰り返す。
参考:
システム故障状態 P/S−DNS〜ボデーアース間接続状態 P/S警告灯の状態又は出力コード
現在故障無+過去故障無 開放 消灯
接続 正常コード出力
(コード0000)
現在故障無+過去故障有 開放 消灯
接続 ダイアグコード出力(過去故障)
現在故障有+過去故障無 開放 点灯
接続 ダイアグコード出力(現在故障)
現在故障有+過去故障有 開放 点灯
接続 ダイアグコード出力(現在故障+過去故障)
- ダイアグコード1121、1124はウォーニング機能を備えていないため、P/S警告灯は消灯状態でも現在故障の場合がある。
ダイアグコードの消去
イグニッションSWをONにし、イニシャルチェック終了状態(P/S警告灯約2秒間点灯後消灯)で、10秒以内に5回以上ダイアグモニタカプラ内のP/S−DNS端子のON(ボデーアース接続)−OFF(オープン)を繰り返した後、9秒以上オープン状態にすると、過去故障のダイアグコードが消去される。
参考:
ダイアグコード消去後は再度コードを表示させ、正常コードが出力されることを確認する。

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