CVTシステム 機能点検 タント ムーヴ アトレー
CVTシステム ECUバックアップ電源系統 ハイゼットトラック ミライ一ス
1. シフトロック作動点検(キーフリーシステムなし) |
- シフトレバーをPポジションにする。
- ACC ON時、またはIG ONでブレーキペダルを踏んでいない時に、シフトレバーが操作できないことを点検する。
- ACC ON時、またはIG ONでブレーキペダルを踏み、シフトレバーをPポジションから他のポジションにシフトできることを点検する。
2. シフトロック作動点検(キーフリーシステムあり) |
- シフトレバーをPポジションにする。
- IG ONでブレーキペダルを踏んでいない時に、シフトレバーが操作できないことを点検する。
- IG ONでブレーキペダルを踏み、シフトレバーをPポジションから他のポジションにシフトできることを点検する。
3. シフトロック解除ボタン作動点検(キーフリーシステムあり) |
- シフトレバーをPポジションにする。
- IG OFFにする。
- シフトロック解除ボタンを押しながらシフトレバーを操作したとき、Pポジション以外のいずれのポジションにもシフトできることを点検する。
4. キーインタロック作動点検(キーフリーシステムなし) |
- ACC ONまたはIG ONにする。
- ブレーキペダルを踏み、シフトレバーをPポジションから他のポジションにシフトできることを点検する。
- Pポジション以外にシフトしたときに、イグニッションスイッチがLOCK位置に回せないことを点検する。
- シフトレバーをPポジションにシフトし、イグニッションスイッチをLOCK位置に回すことができ、イグニッションキーが抜けることを点検する。
5. タイムラグ点検 |
■ 注 意 ■
- 必ずエンジンの点検および調整を行った後に実施する。
- 完全暖機状態のCVT油温(70 to 90°C)で行う。
- エアコンはOFF状態で行う。
- パーキングブレーキを作用させ、輪止めをする。
- エンジンを始動する。
- ブレーキペダルを踏みながら、アイドル回転でNポジションからDポジションまたはRポジションにシフトし、軽いショックがあるまでの時間を測定する。
基準値N→Dポジション 1.2 秒以下
N→Rポジション 1.5 秒以下
■ 注 意 ■- 測定は数回行い、平均値をとる。
- 連続して測定するときは、1分間の間隔をおく。
6. ストール回転数点検 |
■ 注 意 ■
- 必ずエンジンの点検および調整を行った後に実施する。
- 完全暖機状態のCVT油温(70 to 90°C)で行う。
- エアコンはOFF状態で行う。
- 5秒以上連続して行わない。
- タイヤが空転しないように、アスファルト上などのμ(摩擦係数)が高い場所で行う。
- パーキングブレーキを作用させ、輪止めをする。
- GTSを使用して、画面表示に従って[データモニタ]画面を表示させ、[エンジン回転数]を選択する。
- エンジンを始動する。
- 左足でブレーキペダルを強く踏み、DポジションおよびRポジションにシフトし、右足でアクセルペダルをいっぱいに踏み込んだ時の最高エンジン回転数をすばやく読み取る。
基準値
エンジン型式
トランスミッション型式
ストール回転数[rpm]
KF (NA)
C0B-B1
2700 to 3300
□ 参 考 □ストール回転数が基準値より高い場合は、クラッチ圧系統の異常が考えられる。
7. 油圧点検 |
SST09325-B2010
09843-18040
■ 注 意 ■
- 必ずエンジンの点検および調整を行った後に実施する。
- 完全暖機状態のCVT油温(70 to 90°C)で行う。
- エアコンはOFF状態で行う。
- 5秒以上連続して行わない。
- タイヤが空転しないように、アスファルト上などのμ(摩擦係数)が高い場所で行う。
- ブレーキ圧
- パーキングブレーキを作用させ、輪止めをする。
- エンジン回転計を取り付ける。
- SST(ダイアグノーシスチェックワイヤNo.2)を使用して、DLC3の13(ECUT) - 4(E)端子間を短絡する。
イラスト内指示文字 *1
DLC3 - テストプラグをはずし、ゲージを取り付け、ブレーキペダルを踏み、エンジンを始動する。
イラスト内指示文字 *a
ブレーキ圧
*b
LUC ON圧
*c
LUC OFF圧
□ 参 考 □計器バンザイ製
CVTオイルプレッシャゲージセット[OPG-CVT-6]
ゲージセット [OPG-GAUGE-6]
イヤサカ製
CVTオイルプレッシャゲージセット[ATG-110]
ゲージASSY [ATG-111] - 左足でブレーキペダルを強く踏み、Dポジションにシフトし、ストール回転時における油圧を点検する。
基準値
ブレーキ圧 トランスアクスル型式
(エンジン型式)
シフト位置
ストール時
油圧
[MPa{kgf/cm2}]
ストール時
エンジン回転数
[rpm]
C0B-B1
(KF (NA))
Dポジション
1.85 to 2.05
{18.86 to 20.90}
2700 to 3300
□ 参 考 □油圧が最大値以上または最小値以下になる場合は、各種ソレノイドバルブ、レギュレータバルブまたはモジュレータバルブに異常があると考えられる。 - ゲージをはずし、テストプラグを取り付ける。
基準値T = 22 N・m{ 224 kgf・cm }
- LUC ON/LUC OFF圧
- 車両をリフトアップする。
- テストプラグをはずし、ゲージを取り付け、エンジンを始動する。
- ブレーキぺダルを踏み込んだ状態でDポジションにシフトし、油圧を測定する。(ロックアップOFF圧)
- アクセルペダルを徐々に踏み込み、LUC ON圧とLUC OFF圧を測定する。(ロックアップON圧)
□ 参 考 □アクセルペダルを離すとABSシステムのフェイルセーフ制御によりロックアップOFFする。
基準値
LUC ON/LUC OFF圧 トランスアクスル型式
(エンジン型式)
項目
基準値
[MPa{kgf/cm2}]
C0B-B1
(KF (NA))
LUC ON圧
(ロックアップON)
0.30 to 0.72
{3.05 to 7.34}
LUC OFF圧
(ロックアップON)
0
LUC ON圧
(ロックアップOFF)
LUC OFF圧 > LUC ON圧
LUC OFF圧
(ロックアップOFF)
LUC OFF圧 > LUC ON圧
■ 注 意 ■この点検を行った場合、ダイアグコードP0741/72、P2763/65およびP2764/65が出力する場合がある。出力した場合は点検終了後にダイアグコードを消去する。(要領は参照) - ゲージをはずし、テストプラグを取り付ける。
基準値T = 22 N・m{ 224 kgf・cm }
8. 変速表 |
■ 注 意 ■
- 必ずエンジンの点検および調整を行った後に実施する。
- 完全暖機状態のCVT油温(70 to 90°C)で行う。
- 電気負荷なし、エアコンOFF時およびブレーキOFF時の状態で行う。
□ 参 考 □
- CVT油温20℃以下かつ車速60km/h以下、あるいはCVT油温0°C以下の時にはロックアップ制御はしない。
- エンジン冷却液温0℃以下の時にはロックアップ制御はしない。
- 電気負荷、エアコン、ブレーキのON·OFF状態によりロックアップOFF車速は変化する。
- 指示された車速を維持できるようアクセル開度を一定に保つ。
基準値
アクセル開度 (車速) | 100% (40km/h) | 100% (70km/h) | 100% (100km/h) | 一定開度時 (40km/h) | 一定開度時 (70km/h) | 70km/hからのアクセル全開 |
---|---|---|---|---|---|---|
Dポジション [rpm] | 5000 to 5600 | 5600 to 6200 | 5900 to 6500 | 1150 to 1700 | 1800 to 2400 | 3000以上 |
Sポジション [rpm] | 5000 to 5600 | 5600 to 6200 | 5900 to 6500 | 2950 to 3400 | 3950 to 4400 | 3000以上 |
Bポジション [rpm] | 5000 to 5600 | 5600 to 6200 | 5900 to 6500 | 3850 to 4300 | 4850 to 5300 | 3000以上 |
シフト位置 (アクセル開度) | ロックアップ ON (5%) | ロックアップ OFF (0%) |
---|---|---|
Dポジション [km/h] | 9 to 23 | 8 to 14 |
Sポジション [km/h] | 31 to 43 | 22 to 32 |
Bポジション [km/h] | 31 to 43 | 22 to 32 |
9. 走行テスト |
■ 警 告 ■道路の安全をよく確認して行う。■ 注 意 ■
- 必ずエンジンの点検および調整を行った後に実施する。
- 完全暖機状態のCVT油温(70 to 90°C)で行う。
- エアコンはOFF状態で行う。
- 各変速段における速度の目安は、表の[エンジンブレーキの作用]の項目を参考にする事。
□ 参 考 □
点検項目 | 点検および確認要領 |
---|---|
Dポジション変速機能 | 通常走行(一般的な市内走行)にて変速することを点検する。(変速表をもとに点検) |
トランスミッションコントロールスイッチの作動 (D←→S切り替えスイッチの作動) | シフトレバーをSレンジにし、Sレンジの変速パターンになることを点検する。(変速表をもとに点検) |
キックダウン機能 | 変速表をもとにキックダウンすることを点検する。 |
エンジンブレーキの作用 | Sレンジで走行中(40km/h程度)のエンジンブレーキ作用を点検する。(変速表をもとに点検) |
Pポジションの作動 | 車両を坂路(約5°以上)に停止し、Pポジションにてパーキングブレーキを作用させ、パーキングブレーキを解除したとき、車両が動かないことを点検する。 |
異音、振動 | 走行時および変速時の異音、振動を点検する。 |
油漏れ | 走行テスト後、各部に油漏れがないことを点検する。 |
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