ブレーキシステム 機能点検 タント ムーヴ アトレーワゴン
ダイハツ ハイゼットトラック ミライ一ス
1. ブレーキブースタ簡易点検 |
- ブレーキブースタ気密機能点検
- エンジンを始動させ、1 to 2分間アイドリングして停止する
- 通常にブレーキを使用する程度の踏力でブレーキペダルを数回踏み、ブレーキペダル高さの変化を点検する
基準1回目に踏んだときより2回、3回踏んだときのブレーキペダルの高さが高くなる(1回目と2回目、2回目と3回目の間隔は5秒以上)
- ブレーキブースタ作動点検
- エンジンを停止したまま同じ程度の踏力で数回ブレーキペダルを踏み込み、ブレーキペダルの高さが変化しないことを点検する
- ブレーキペダルを踏んだままエンジンを始動して、ブレーキペダルの高さの変化を点検する
基準ブレーキペダルを踏み込んだ状態でエンジン始動すると、ブレーキペダルが少し奥へ入る
- ブレーキブースタ負荷気密機能点検
- エンジン回転中にブレーキペダルを踏み込み、その状態でエンジンを停止して30秒間保持し、ブレーキペダルの高さの変化を点検する
基準ペダルの高さに変化がない
- エンジン回転中にブレーキペダルを踏み込み、その状態でエンジンを停止して30秒間保持し、ブレーキペダルの高さの変化を点検する
2. ブレーキブースタ機能点検 |
- 点検前準備
イラスト内指示文字 *1
LSPVゲージ
*2
SST(ニップルNo.1)
*3
マイティバック
*4
踏力計
*a
エンジン側
-
-
- フロントブレーキシリンダのブリーダプラグを取りはずし、LSPVゲージをSST(ニップルNo.1)を介して取り付ける
SST09709-29018 (09709-00060) - LSPVゲージのエア抜きを行う
- バキュームホースをブレーキブースタから切り離し、3ウエイを介してマイティバックを取り付ける
□ 参 考 □マイティバックを負圧計として使用する - 3ウエイのもう一方に同径のバキュームホースを取り付け、ブレーキブースタに接続する
- ブレーキペダルに踏力計を取り付ける
- フロントブレーキシリンダのブリーダプラグを取りはずし、LSPVゲージをSST(ニップルNo.1)を介して取り付ける
- 気密機能点検
- エンジンを始動して、負圧66.7kPa{500mmHg}でエンジン停止し、負圧の変化を点検する
基準15秒間の負圧の低下が3.34kPa{25mmHg}以内
- エンジンを始動して、負圧66.7kPa{500mmHg}でエンジン停止し、負圧の変化を点検する
- 負荷気密機能点検
- エンジンを始動してブレーキペダルを踏力196N{20kgf}で踏み、負圧66.7kPa{500mmHg}でエンジン停止して負圧の変化を点検する
基準15秒間の負圧の低下が3.34kPa{25mmHg}以内
- エンジンを始動してブレーキペダルを踏力196N{20kgf}で踏み、負圧66.7kPa{500mmHg}でエンジン停止して負圧の変化を点検する
- 無倍力作動点検
- エンジンを停止してブレーキペダルを数回操作し、負圧がない状態での各踏力の液圧を点検する
基準値
踏力[N{kgf}]
液圧[MPa{kgf/cm2}]
98{10.0}
0.0 to 1.02{0.0 to 10.4}
294{30.0}
1.43 to 3.21{14.6 to 32.7}
- エンジンを停止してブレーキペダルを数回操作し、負圧がない状態での各踏力の液圧を点検する
- 倍力作動点検
- エンジンを始動し、ブレーキブースタ内の負圧を66.7kPa{500mmHg}にして、各踏力での液圧を点検する
基準値
踏力[N{kgf}]
液圧[MPa{kgf/cm2}]
49{5.0}
1.67 to 3.03{17.1 to 30.8}
98{10.0}
3.88 to 6.00{39.6 to 61.1}
147{15.0}
6.82 to 8.94{69.6 to 91.1}
196{20.0}
7.61 to 9.39{77.6 to 95.7}
□ 参 考 □- ブレーキブースタASSY不良の場合は、バキュームホースASSYを点検し、バキュームホースASSYに異常がない場合は、ブレーキブースタASSYを交換する
- バキュームホースASSYはチェックバルブを内蔵している
- エンジンを始動し、ブレーキブースタ内の負圧を66.7kPa{500mmHg}にして、各踏力での液圧を点検する
- LSPVゲージ、踏力計およびマイティバックを取りはずす
- ブレーキライン抜き(要領は参照)
3. バキューム ホースASSY点検 |
□ 参 考 □バキュームホースASSYはチェックバルブを内蔵している
ペイント線を車両上側に向け、ブレーキブースタ側へ接続する
□ 参 考 □ペイントが消えている場合は通気を調べ、ブレーキブースタ側からエンジン側へ通気するように接続する
バキュームホースクリップ2個をずらし、バキュームホースASSYを取りはずす
マイティバックを使用して、ブレーキブースタASSY側からエンジン側に通気があること、また、エンジン側からブレーキブースタASSY側に通気がないことを点検する
イラスト内指示文字 *a
ブレーキブースタ側
*b
エンジン側
□ 参 考 □不良の場合は、バキュームホースASSYを交換する
矢印のペイントを車両上側に向け、エンジン側へ接続する
イラスト内指示文字 *a
エンジン側
*b
ブレーキブースタ側
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