DTC P0403/71 EGR系統 アルファード ノア アクア シエンタ
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エンジンコントロールコンピュータにより、運転状態に応じて最適に制御された排気ガスを燃焼室へ再循環させることにより、燃焼温度をさげNOxの低減をはかる。エンジン回転数、水温、負荷信号、車速信号など各センサからの信号により、EGR許可条件が成立した場合エンジンコントロールコンピュータが、EGRバルブASSYのステップモータへ通電しバルブ開度をリニアに制御する。EGRバルブASSY駆動回路に異常(断線ショート)が生じた時、EGR系統のダイアグコードをセットする。
DTC No. SAE/TCCS | DTC検出条件 1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他 | 点検部位 |
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P0403/71 | エンジン始動後 EGR1 to 4のいずれかの端子電圧が0 Vに固定 1秒以上 1トリップ | EGRバルブASSY ワイヤハーネスまたはコネクター エンジンコントロールコンピュータ |
回路図
点検手順
■ 注 意 ■トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検する。
□ 参 考 □SST(TaSCAN)を使用してフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
手順1 | TaSCANアクティブテスト実施(EGRステップ数) |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFF にして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75 ℃以上)
- SST(TaSCAN) の画面表示に従って、[ アクティブテスト] - [EGR ステップ数] を選択する。
- アクティブテスト実行中のデータモニター[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]および[アイドルSW]を確認する。
基準値アクティブテストの駆動指数に応じて[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]が変化する。
-
EGRステップ数(アクティブテスト)
0 step
0 → 30 step(アイドル時)
アイドリング状態
安定している
安定 → ラフアイドル又はエンスト
インテークマニホールド圧
(データモニター)
20 to 40 kPa
EGR 全閉時より 10 kPa以上増加
□ 参 考 □
- アクティブテスト実施時は、データモニターで[アイドルSW]がONであることを確認する。
- アクティブテスト実施時には、EGRバルブが開いた状態を10秒以上継続しない。
- アクティブテスト実施後は、EGRステップ数を必ず0ステップに戻してから終了する。
- アクティブテスト実施時アイドリング状態に変化が見られなければEGRバルブASSYの故障が考えられる。
NG | 手順 2 へ |
OK | |
常時発生しない問題の点検 (要領は 参照) |
手順2 | EGR バルブASSY単体点検 |
SST09082-00030
09083-00170
- EGRバルブASSYのコネクターを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
2(+B1) - 1(EGR4)
20°C
18 to 22 Ω
2(+B1) - 3(EGR2)
20°C
18 to 22 Ω
5(+B2) - 4(EGR1)
20°C
18 to 22 Ω
5(+B2) - 6(EGR3)
20°C
18 to 22 Ω
イラスト内指示文字 *1
コネクター非接続状態
(EGRバルブASSY)
NG | EGR バルブASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順3 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(EGRバルブASSY電源回路) |
SST09082-00030
09083-00170
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は
参照。
- EGRバルブASSYのコネクターを切り離す。
- IG ONにする。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の電圧値を測定する。
電圧値点検端子
点検条件
基準値
2(+B1) - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V
5(+B2) - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(EGRバルブASSY接続コネクター)
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(EGRバルブASSY - EFI MAINリレー) |
OK | |
手順4 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(EGRバルブASSY - エンジンコントロールコンピユータ) |
SST09082-00030
09083-00170
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は
参照。
- エンジンコントロールコンピュータのコネクターAを切り離す。
- EGRバルブASSYのコネクターを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。(端子配列は参照)
抵抗値(断線点検)
点検端子
エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクター - EGRバルブASSY車両側コネクター
点検条件
基準値
A45(EGR1) - 4(EGR1)
常時
1 Ω未満
A44(EGR2) - 3(EGR2)
常時
1 Ω未満
A43(EGR3) - 6(EGR3)
常時
1 Ω未満
A42(EGR4) - 1(EGR4)
常時
1 Ω未満
抵抗値(短絡点検)
点検端子
エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクターおよびEGRバルブASSY車両側コネクター - 他の端子間およびボデーアース
点検条件
基準値
A45(EGR1)および4(EGR1) - 他の端子間およびボデーアース
常時
10 kΩ以上
A44(EGR2)および3(EGR2) - 他の端子間およびボデーアース
常時
10 kΩ以上
A43(EGR3)および6(EGR3) - 他の端子間およびボデーアース
常時
10 kΩ以上
A42(EGR4)および1(EGR4) - 他の端子間およびボデーアース
常時
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(EGRバルブASSY接続コネクター)
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(エンジンコントロールコンピュータ接続コネクター)
*3
コネクターA
-
-
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(EGRバルブASSY - エンジンコントロールコンピュータ) |
OK | |
エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照) |
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