DTC P0851-579 P·Nスイッチ系統(Low) P0852-580 P·N(High)

2024年11月26日 2024年11月26日

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Pポジションスイッチは、従来シフトレバーポジションの一つであったパーキングレンジを独立させ、シフトレバーの上方に配置してある。スイッチの操作モードはモーメンタリタイプ(ボタンが機械的にロックしない)である。

Pポジションスイッチ内部には抵抗R1、R2が入っている。Pポジションスイッチが押されていない場合、スイッチの抵抗はR1とR2を合わせた抵抗になり、Pポジションスイッチが押された場合、スイッチの抵抗はR1だけの抵抗となる。スイッチの抵抗値の変化に伴い、パワーマネジメントコントロールコンピュータ(HV機能)のP1端子電圧も変化する。この信号を基にパワーマネジメントコントロールコンピュータ(HV機能)はPポジションスイッチ操作を判断する。

DTC No.	詳細情報番号	DTC検出条件	点検部位
P0851	579	Pポジションスイッチ系統のGNDショート	ワイヤハーネスおよびコネクタートランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ) パワーマネジメントコントロールコンピュータ
P0852	580	Pポジションスイッチ系統の断線または+B電源回り込み

回路図

DTC P0AE6-225の回路図

参照。

点検手順

手順1	トランスミッションシフトメインスイッチ単体点検（Pポジションスイッチ）

SST09082-00030
09083-00170

トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ)のコネクターを切り離す。

SST( トヨタエレクトリカルテスター) を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
4(S) - 2(E)
スイッチを押したまま
680 Ω
4(S) - 2(E)
スイッチを離す
4580 Ω
イラスト内指示文字 *1
コネクター非接続状態
(トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ))
□ 参考 □部品側には1、8番端子はない。
トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ)のコネクターを接続する。

手順2	ワイヤハーネスおよびコネクター点検（+B短絡）

SST09082-00030
09083-00170

IGCT NO. 2ヒューズおよびAM2ヒューズをエンジンルームジャンクションブロックASSYから取りはずす。
イラスト内指示文字 *1
エンジンルームジャンクションブロックASSY
*2
AM2ヒューズ
*3
IGCT NO. 2ヒューズ
トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ)のコネクターを切り離す。

SST( トヨタエレクトリカルテスター) を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
C16(P1) - A2(+B2)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - B5(+B1)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - C1(AM22)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - D7(AM21)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - B6(MREL)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - B1(IG2)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - D1(ACCD)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - D2(IG1D)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - B2(IG2D)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - C14(SPDI)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - A16(GI)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - A4(FCTL)
IG OFF
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
コネクター接続状態
(パワーマネジメントコントロールコンピュータ)
*2
コネクターA
*3
コネクターB
*4
コネクターC
*5
コネクターD
トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ)のコネクターを接続する。
IGCT NO. 2ヒューズおよびAM2ヒューズを取り付ける。

手順3	ワイヤハーネスおよびコネクター点検（パワーマネジメントコントロールコンピュータ - トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ)）

SST09082-00030
09083-00170

パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターCを切り離す。
トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ)のコネクターを切り離す。

SST( トヨタエレクトリカルテスター) を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
抵抗値(断線)点検端子
点検条件
基準値
C16(P1) - 4(S)
IG OFF
1 Ω未満
抵抗値(短絡)点検端子
点検条件
基準値
C16(P1)または4(S) - 他の端子間およびボデーアース間
IG OFF
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター後側
(パワーマネジメントコントロールコンピュータ接続コネクター)
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ)接続コネクター)
□ 参考 □電源回り込みも考えられるため、必要に応じてワイヤハーネスの点検を行う。
トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ)のコネクターを接続する。
パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターを接続する。

手順4	ワイヤハーネスおよびコネクター点検（トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ) - ボデーアース）

SST09082-00030
09083-00170

トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ)のコネクターを切り離す。

SST( トヨタエレクトリカルテスター) を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
抵抗値(断線)点検端子
点検条件
基準値
2(E) - ボデーアース
IG OFF
1 Ω未満
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ)接続コネクター)
トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ)のコネクターを接続する。

手順5	ワイヤハーネスおよびコネクター点検（電源線短絡）

SST09082-00030
09083-00170

IGCT NO. 2ヒューズおよびAM2ヒューズをエンジンルームジャンクションブロックASSYから取りはずす。
イラスト内指示文字 *1
エンジンルームジャンクションブロックASSY
*2
AM2ヒューズ
*3
IGCT NO. 2ヒューズ
トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ)のコネクターを切り離す。
パワーマネジメントコントロールコンピュータのすべてのコネクターを切り離す。

SST( トヨタエレクトリカルテスター) を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
C16(P1) - A2(+B2)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - B5(+B1)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - C1(AM22)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - D7(AM21)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - B6(MREL)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - B1(IG2)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - D1(ACCD)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - D2(IG1D)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - B2(IG2D)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - C14(SPDI)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - A16(GI)
IG OFF
10 kΩ以上
C16(P1) - A4(FCTL)
IG OFF
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター後側
(パワーマネジメントコントロールコンピュータ接続コネクター)
*2
コネクターA
*3
コネクターB
*4
コネクターC
*5
コネクターD
トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ)のコネクターを接続する。
パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターを接続する。
IGCT NO. 2ヒューズおよびAM2ヒューズを取り付ける。