DTC P2109/B9 スロットル流量異常アルファード ノア アクア

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エンジンコントロールコンピュータはアイドリング時のスロットルバルブ開度(ISC流量)を制御している。スロットルバルブにデポジットが付着した場合、ISC流量が低下し、エンストまたはアイドル不安定につながる恐れがあるため、ISC学習およびフィードバックによりアイドリングに必要なISC流量を確保している。

エンジンコントロールコンピュータはISC学習量が制御限界に近づくと、ダイアグコードを出力する。

DTC No.
SAE/TCCS
P2109/B9
DTC検出条件診断条件以下の条件が全て揃ったとき、1トリップ成立とする。
水温45℃以下で始動し、その後暖機されISC学習条件が成立、またはIG ONが1時間以上経過し、エンジンが暖機されISC学習条件が成立
30 km/h以上の走行履歴がある。
インテークエアフローメータSUB-ASSYが正常
大気圧が85 kPa以上(標高1400 m以下)
異常状態ISC学習量が通常の3倍程度かつ、アイドリング時の吸入空気量が正常(通常の1.5倍以内)
異常期間連続10秒以上
トリップ数5トリップ
検出方法1トリップ中に1回検出する。(判定後は検出を行わない。)
検出に使用するセンサスロットルボデーASSY(スロットルポジションセンサ)
インテークエアフローメータSUB-ASSY
点検部位スロットルボデーASSY

点検手順

□ 参 考 □

  1. SST(TaSCAN)を使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータは不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
  2. このダイアグコードはペンディングコードが記憶されないため、修理後の確認作業をダイアグコードの出力の有無で行うと時間が掛かってしまう。修理後の確認作業を行う際は、フリーズフレームデータに記憶されたISC学習量と修理後のISC学習量を比較すると短時間で行うことが出来る。

手順1フリーズフレームデータ確認(ISC学習量)

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、フリーズフレームデータでダイアグコード検出時のISC学習量を確認する。(要領は参照)

□ 参 考 □修理後の確認作業時に、フリーズフレームデータに記憶されたISC学習量が必要となるため、必ず確認する。

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手順2スロットル ボデーASSY点検
  1. スロットルボデーASSY内部に、デポジットが付着しているかを確認する。
    A196233J02

    イラスト内指示文字 *1
    スロットルボデーASSY
    -
    -

□ 参 考 □上記イラストは各車共通のイラストを使用している為、実際の部品と一致していない場合があります。結果

結果飛び先
デポジットが付着している。A
デポジットが付着していない。B

B
スロットル ボデーASSY交換 (要領は  参照)
A

手順3スロットル ボデーASSY(清掃)
  1. スロットルボデーASSY清掃
    1. スロットルバルブを手で押し開き、エンジンコンディショナー(EFI車用)をしみ込ませた布等を使用して、バルブおよびボアのカーボンを拭き取る。
      A196234J02

      イラスト内指示文字 *1
      スロットルボデーASSY
      -
      -
      ■ 注 意 ■
      1. バルブに指や布等をはさまないように注意する。
      2. 異物を混入させないように注意する。
      3. スロットルボデーASSYは、丸洗いをしたり、エンジンコンディショナー(EFI車用)を直接吹き付けない。バルブのシャフト部から洗浄液が侵入し、摺動不良や錆等の不具合を発生する可能性がある。
      4. コーティングが塗布されている場合は、コーティングが剥がれない様に注意する。
      □ 参 考 □上記イラストは各車共通のイラストを使用している為、実際の部品と一致していない場合があります。
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手順4作動確認運転実施

SST09991-70201  

  1. エンジンルームリレーブロックからEFI MAINヒューズおよびETCSヒューズを60秒以上取り外し、ISC学習値をリセットする。
  2. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  3. 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
  4. エンジンを始動し、エンジン冷却水温が安定するまで暖機させる。
  5. アイドリング状態で3分以上放置し、エンジン回転数が基準値になっていることを確認する。(要領は参照)
  6. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[ECUデータモニター] - [ISC学習量]を読み取る。
    基準フリーズフレームデータに記憶されたISC学習量より低い。

NG
スロットル ボデーASSY交換 (要領は  参照)
OK
完了 
DTC P2109/B9 スロットル流量異常 トヨタ

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