DTC P2109/B9 スロットル流量異常アルファード ノア アクア
シエンタ ヴェルファイア ヴォクシー トヨタ C-HR GR86 RAV4 bZ4x エスクァイア エスティマハイブリッド カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プリウス PHV α プロボックス ヤリス クロス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー
エンジンコントロールコンピュータはアイドリング時のスロットルバルブ開度(ISC流量)を制御している。スロットルバルブにデポジットが付着した場合、ISC流量が低下し、エンストまたはアイドル不安定につながる恐れがあるため、ISC学習およびフィードバックによりアイドリングに必要なISC流量を確保している。
エンジンコントロールコンピュータはISC学習量が制御限界に近づくと、ダイアグコードを出力する。
DTC No. SAE/TCCS | P2109/B9 | |
---|---|---|
DTC検出条件 | 診断条件 | 以下の条件が全て揃ったとき、1トリップ成立とする。 水温45℃以下で始動し、その後暖機されISC学習条件が成立、またはIG ONが1時間以上経過し、エンジンが暖機されISC学習条件が成立 30 km/h以上の走行履歴がある。 インテークエアフローメータSUB-ASSYが正常 大気圧が85 kPa以上(標高1400 m以下) |
異常状態 | ISC学習量が通常の3倍程度かつ、アイドリング時の吸入空気量が正常(通常の1.5倍以内) | |
異常期間 | 連続10秒以上 | |
トリップ数 | 5トリップ | |
検出方法 | 1トリップ中に1回検出する。(判定後は検出を行わない。) | |
検出に使用するセンサ | スロットルボデーASSY(スロットルポジションセンサ) インテークエアフローメータSUB-ASSY | |
点検部位 | スロットルボデーASSY |
点検手順
- SST(TaSCAN)を使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータは不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
- このダイアグコードはペンディングコードが記憶されないため、修理後の確認作業をダイアグコードの出力の有無で行うと時間が掛かってしまう。修理後の確認作業を行う際は、フリーズフレームデータに記憶されたISC学習量と修理後のISC学習量を比較すると短時間で行うことが出来る。
手順1 | フリーズフレームデータ確認(ISC学習量) |
SST09991-70201
□ 参 考 □修理後の確認作業時に、フリーズフレームデータに記憶されたISC学習量が必要となるため、必ず確認する。
次へ | |
手順2 | スロットル ボデーASSY点検 |
- スロットルボデーASSY内部に、デポジットが付着しているかを確認する。
イラスト内指示文字 *1
スロットルボデーASSY
-
-
□ 参 考 □上記イラストは各車共通のイラストを使用している為、実際の部品と一致していない場合があります。結果
結果 | 飛び先 |
---|---|
デポジットが付着している。 | A |
デポジットが付着していない。 | B |
B | スロットル ボデーASSY交換 (要領は 参照) |
A | |
手順3 | スロットル ボデーASSY(清掃) |
- スロットルボデーASSY清掃
- スロットルバルブを手で押し開き、エンジンコンディショナー(EFI車用)をしみ込ませた布等を使用して、バルブおよびボアのカーボンを拭き取る。
イラスト内指示文字 *1
スロットルボデーASSY
-
-
■ 注 意 ■- バルブに指や布等をはさまないように注意する。
- 異物を混入させないように注意する。
- スロットルボデーASSYは、丸洗いをしたり、エンジンコンディショナー(EFI車用)を直接吹き付けない。バルブのシャフト部から洗浄液が侵入し、摺動不良や錆等の不具合を発生する可能性がある。
- コーティングが塗布されている場合は、コーティングが剥がれない様に注意する。
- スロットルバルブを手で押し開き、エンジンコンディショナー(EFI車用)をしみ込ませた布等を使用して、バルブおよびボアのカーボンを拭き取る。
次へ | |
手順4 | 作動確認運転実施 |
SST09991-70201
- エンジンルームリレーブロックからEFI MAINヒューズおよびETCSヒューズを60秒以上取り外し、ISC学習値をリセットする。
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、エンジン冷却水温が安定するまで暖機させる。
- アイドリング状態で3分以上放置し、エンジン回転数が基準値になっていることを確認する。(要領は参照)
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[ECUデータモニター] - [ISC学習量]を読み取る。
基準フリーズフレームデータに記憶されたISC学習量より低い。
NG | スロットル ボデーASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
完了 |
HOME
自動車の故障や修理方法、交換方法等に役立つ情報 参考資料は,サービスマニュアル 整備書 修理書 配線図 回路図等です。 トヨタ(TOYOTA) レクサス(LEXUS) ニッサン(N…