(エンジンが始動できない) タント ムーヴ アトレーワゴン ハイゼットトラック ミライ一ス
ステアリングロックシステム ステアリングロックが解除されない(エンジンが始動できない) |
準備品一覧
回路説明
ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)は、ステアリングロックアクチュエータモータを駆動してロックバーをステアリングコラムに差し込み、ステアリングホイールをロックする
ロックバーがステアリングコラムのロック穴でかみ込み、ステアリングロックが解除されない場合がある この場合、従来のプレートキー車と同様にステアリングホイールを揺らしながら始動操作を行うとロックバーが抜け解除される
スマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)またはエンジンコントロールコンピュータを交換した場合は、初期化作業を行わないとステアリングロック解除およびエンジンが始動できない場合がある (初期化作業実施要領は資料編登録作業要領参照)
不具合現象 | データモニタ | アクティブテスト |
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ステアリングロックが解除されない(エンジンが始動できない) | KFSS/Lドライバ異常 | - |
回路図
点検手順
■ 注 意 ■
- トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検すること
- IG OFFでGTSを使用するときは、GTSと車両間の通信が開始するまで、いずれかのドアカーテシランプスイッチのON ←→ OFF(ON ←→ OFFの間隔は1.5秒以内)を繰り返す
- ステアリングロックシステムは、多重通信を使用している機能がある まず始めに“トラブルシュートの進め方”に従い、通信系統に異常のないことを確認してからトラブルシューティングを進める
- 修理完了後、不具合症状が再発しないことを確認する
- ダイアグコードの出力がないことを確認する (ダイアグコードが出力している時はダイアグコード別フローチャートの点検を先に行う )
- スマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)、ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)交換時は、注意事項(要領は参照)を確認し、資料編登録作業要領を参照する
- ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)を交換した場合、エンジン始動操作をする前に、必ずステアリングを左右に回すなどして、ステアリングがアンロックしていることを確認する 万一ステアリングがロック状態であった場合は、一度ステアリングロック作動(IG OFFの状態で、いずれかのドアの開閉)させてからアンロック作動(エンジンスイッチ押下)させる これにより、ステアリングがロックしたままエンジン始動することを防止する
- エンジンスイッチを操作し、IG ONできるかどうか確認する
基準IG ONができる
NG | スマートエントリー&スタートシステム(スタート機能)へ(症状別一覧) (要領は 参照) |
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OK | |
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手順2 | ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)点検 |
- ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)のコネクターB34を切り離す
- 下表に従って抵抗を測定する
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
B34-1(GND) - ボデーアース
常時
1 Ω未満
B34-2(SGND) - ボデーアース
常時
1 Ω未満
■ 注 意 ■異常がある場合は、アースポイントのゆるみを点検する
- 下表に従って電圧を測定する
電圧値点検端子
点検条件
基準値
B34-7(+B) -ボデーアース
常時
11 to 14 V
イラスト内指示文字 *a
コネクター接続状態
(ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU))
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
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OK | |
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手順3 | ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)点検 |
- ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)のコネクターB34を接続する
- オシロスコープを使用して、端子間の波形を点検する
項目
内容
点検端子
B34-3(IGE) - B34-1(GND)
計器セット
2 V/DIV、200 ms/DIV
点検条件
ステアリングロックアクチュエータモータ停止中 → ステアリングロックアクチュエータモータ駆動中 → ステアリングロックアクチュエータモータ停止中
イラスト内指示文字 *a
コネクター接続状態
(ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU))
*b
ステアリングロックアクチュエータモータ停止中
*c
ステアリングロックアクチュエータモータ駆動中
□ 参 考 □
- ステアリングロックアクチュエータモータ停止中:何も操作しない
- ステアリングロックアクチュエータモータ駆動中:
- ステアリングアンロック:
エレクトリカルキートランスミッタ(電子キー)を携帯し、シフト位置Pポジションで、ACC ONまたはIG ONにする
- ステアリングロック:
シフト位置Pポジションで、ACC OFFかつIG OFFにしてドアを開ける
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
|
OK | |
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手順4 | GTSデータ読み取り(S/L Lコード登録状態) |
- データモニタ点検
- IG ONにし、GTSを使用して、画面表示に従ってECUデータ項目リストを表示させる (要領は参照)
- データモニタの確認を行う
[GTS画面: ボデー → KFS → データモニタ] 項目名
項目説明/表示範囲
標準値
備考
S/L Lコード登録状態
スマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)とステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)間のLコード登録状態を表す
表示: 登録済/未登録
登録済: Lコード登録済
未登録: Lコード未登録
“未登録”表示時:- スマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)、ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)がLコード登録ができていないまたは、どちらかのECUが故障している
- ステアリングロックができない
- ステアリングアンロックができない (エンジン始動もできない)
基準Lコードの照合結果が“登録済”になっている
□ 参 考 □照合不良の要因
- ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)、またはスマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)の不良
- 両ECU間の通信の異常
- 片方のECUだけ交換して、まだ登録をしていない
- あらかじめコードが書き込まれているECUに組み替えてしまった場合
OK | |
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手順5 | ステアリング ロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)交換 |
- 新品のステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)に交換する (要領は参照)
- 登録作業を実施する (資料編登録作業要領参照)
- IG ONにする
- ステアリングホイールを操作し、ステアリングロック状態を確認する
基準ステアリングロックが解除されている
NG | スマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)交換 |
|
OK | |
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終了(ステアリングロックアクチュエータASSY不良) |
手順6 | スマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)交換 |
- 新品のスマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)に交換する
- 登録作業を実施する (資料編登録作業要領参照)
- データモニタ確認
- IG ONにし、GTSを使用して、画面表示に従ってECUデータ項目リストを表示させる (要領は参照)
- 再度データモニタの確認を行う
[GTS画面: ボデー → KFS → データモニタ] 項目名
項目説明/表示範囲
標準値
備考
S/L Lコード登録状態
スマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)とステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)間のLコード登録状態を表す
表示: 登録済/未登録
登録済: Lコード登録済
未登録: Lコード未登録
“未登録”表示時:- スマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)、ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)がLコード登録ができていないまたは、どちらかのECUが故障している
- ステアリングロックができない
- ステアリングアンロックができない (エンジン始動もできない)
基準Lコードの照合結果が“登録済”になっている
□ 参 考 □照合不良の要因
- ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)、またはスマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)の不良
- 両ECU間の通信の異常
- 片方のECUだけ交換して、まだ登録をしていない
- あらかじめコードが書き込まれているECUに組み替えてしまった場合
NG | ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)交換 (要領は 参照) |
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OK | |
 | |
終了(スマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)不良) |
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